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そのハムスター、享楽家につき ~色々な称号、熨斗付けて返却したいんだけど?~  作者: ウメルヴァ
ハムスターに転生 1章 プロローグ

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ないすばでぇなお姉さんに襲われた〔後編〕

 着地成功?落ちちゃったの?自分から飛び降りたの?

 どっちにしても、てっぺんが霞んで見えない所から自由落下しても着地できる人・・・

 なにそれ!普通に怖いよ!普通なら死んじゃうよ!

 なんなのよ!

 私の理解を越え過ぎちゃって訳分かんないんだけど。

 ホント、なんなのこの人は。

 分かんない人は物陰から観察したい所なんだけど・・・


 逃げそびれた。

 私の方をチラッと見た気がするの。

 土煙で視界がはっきりしてないのに、私が居る事を認識した感じが何となくする。

 女の勘?ハムスターの勘?

 理由は分からないけど、動いたらヤバそうな気がするの・・・


 土煙が治まって来た。

 落ちて来た人の容姿が見える様になって来たんだけど・・・

 むっちゃ美人じゃないかっ!

 ミランダさんとは別系統の美人じゃないかっ!


 ミランダさんは女性の可愛さが前面に出てる美人。

 この人は格好良さが前面に出てる美人。

 立ち振る舞いとか目鼻立ちから、そんな印象を受けるんだよね。


 え?もっと詳しく?

 あんたもスキねぇー

 まぁいいわ。

 スタイルはね、やっぱり良いんだよね。

 ミランダさんが柔らかい印象だとすると。

 この人は引き締まった感じ。

 余計な脂肪は有りませんを実践してる人。

 脂肪が無いからって胸が無い訳じゃないの。

 DとかEは間違い無くある。

 引き締まってるから大きさが自己主張してるもん。

 ・・・羨ましい。

 私だって人化したら主張するくらいの大きさにするんだもん。

 え?私のなんかどうでもいい?


 ・・・ホント。

 いけずうねっ!

 イレースからのデスで一撃死にしてやるの決定だからね。


 決定事項が出来た所で、次いってみようか。

 次は目鼻立ちね。

 一言で美人なのよ。

 目は切れ長で鋭いんだけど細いとか小さい訳じゃなくて、パッチリしてるの。

 鼻は細めね、高さは違和感が無いから丁度良い高さだと思うよ。

 唇は薄めかな?

 その薄めなのが似合っていて精悍さを増してる感じがするのよ。

 髪は金髪・・・いや、あれは黄色だな。

 長さはショート・・・なんだけど、あの左右1個づつある丸い出っ張りは・・・耳?

 うーん、分からん。


 んま、出っ張りは別としても。

 私はどう転んでもなれないタイプの美人だよ。

 その美人さん、キョロキョロしてるけど何を探してるんだろう?

 この辺りに変わった物が有るなんて事は聞いてないけどなぁ。


「そこのお前、ちょっといいか?」


 私の事?

 右を見ても。

 左を見ても。

 後ろを見ても。

 ・・・誰も居ない。

 やっぱり私か、とりあえず喋らないでジェスチャーで答えよう。


 えぇー

 だって怖いじゃん。

 だから自分を指差してみた。


「あのさ、この辺に強い奴いねぇか?」


 強い人?

 ノスフラト君・・・は魔王なんだから強いんだろうけど・・・ノスフラト君の事じゃないと思う。

 とすると知らないなぁ。

 だ・か・ら。

 首を振る。


「ホントにホントで居ねぇのか?」


 うん、居ない。

 頷くしかないよ。


「・・・ウソつけ、あたしの【強者感知】がハズれた事はねぇんだ」


 えっ?

 いつの間に近付いたの。

 しかもその手の形はっ!


 ビシッ!


 いっ・・・たぁーい!

 しかも私吹っ飛んでるし。

 あぁぁぁぁぁぁ。

 着地したらゴロゴロ転がってるぅぅぅぅ。

 目が廻るぅぅぅぅ。


 ゴンッ!


 つぅぅぅぅぅ。

 後頭部強打ってあんたっ!

 頭が前と後ろ両方痛いわよっ!


「ちょっとあんたっ!いきなり降って来て私の造った物を壊した挙げ句に、知らないものを知らないって答えただけなのに嘘吐き呼ばわりしてデコピンの不意打ちってどう言う事よっ!」

「あぁん?造ってるって何をだ?何もねぇじゃねぇか?それより、あたしのデコピン喰らってピンピンしてるってどう言う事だ?」

「デコピン如きで、どうかなるほど柔じゃないわよっ!」


 つか、こいつ美人だけどダメだっ!

 粗暴で無礼過ぎる。


「あんたっ何一つ謝る気は無いの!」

「なんであたしが謝らなきゃいけないんだ?戯れ言に付き合う程暇じゃねぇぞ」


 こいつ・・・トコトンダメだ。

 私が矯正してやる!


 なによっ?

 分かってるわよ。

 こんなバケモノみたいな奴に私が勝てるわけないの位は分かってるわよ。

 でもね、私はこんな奴に媚びへつらってゴマするなんてのは、死んでもイヤッ!

 文字通り死んだ方がましよっ!

 勝てようが勝てまいが。

 一撃入れる事が出来なくても。

 徹底的に反抗してやるのよっ!


「そう・・・」


 行くわよっ!

 えっ?あっ!

 【横掘り】!


「へぇ、やるじゃないか、あたしに一撃入れるなんて大したもんだよ」


 い、今のは何だったの?

 一瞬で距離が詰まったんだけど。

 いつの間にか素早さが上がってたとか?


 ・・・違うみたいだな。

 走る速さは変わってないし。

 じゃ・・・なんで?


 さっきは、用意ドンって感じて動いたんだよね。

 ・・・

 ・・

 ・

 もっかいやってみよう。


 ドン。

 おぉぉっまた出来た。

 どういう事か理解できないけど。

 これなら。


「あはははは、楽しいじゃないか」


 何あれ?

 バトルジャンキーってやつ?

 やっぱり怖いよ。


 あっ!ヤバい、捕まった!

 【穿つ】!

 あらぁ・・・左腕を落としちゃった・・・やり過ぎたかな?


「なんだそのスキルは・・・ずげぇ・・・ずげぇぞ、お前!」


 えぇー・・・

 喜んじゃったよ・・・

 この人怖いよー。

 あっ!消えた。

 うぉっ!


 あぁっ!

 また壊したっ!

 パンチで盛り土をえぐっちゃったよ。

 大変なんだからね、高さ一定で時間掛けて潰すのは。


 やり過ぎとか関係無い。

 こいつが動けない様にしてやるっ!

 用意ドンを使えば出来るはず。 


 両脚に穴を空けて骨を砕けば、さすがに動けなくなるはず。

 先ずは右からっ!

 うわ・・・【破砕】を生身に使う感触・・・気色悪い。


「お前!・・・」

「なによっ!あんたが動けると壊れてばっかでイヤなのよっ!」


 うへぇ。

 左にも使ったけど。

 生身に【破砕】は止めよう。

 感触が凄くイヤだ。


 だけと、これでもう動けないよね?【破砕】で脛の骨を砕いた後すぐに【穿つ】で太腿に穴も空けたし、まともに動くの右手だけだし、まさか立ったりしないよね?

 止めてよねー立ったりしたら本物のバケモノだよ?

 ・・・うん、動かないね、仰向けで寝転がって動かない。

 ・・・まさか死んじゃいないよね?

 結構出血してるし・・・ちょっと心配。

 確認・・・した方が良いよね?

 動かないのは・・・罠って事はないよね?

 うーん。

 ・・・

 ・・

 ・

 やっぱり行こう自分でやったんだしね。


 あっ!胸が上下してるっ!

 生きてる、良かった。


 あっ!クソっ!

 やっぱり罠だったか。

 なんだ、この柔らかい胸はっ!

 こ、こ、こりゃ気持ちが良いぞ。

 フヨフヨしてるし、ちょっと力を入れたらポヨンポヨンって・・・


 ・・・う、羨ましくなんてないもん!

 私のお腹だってこれ位の柔らかさだもん。

 ・・・

 ・・

 ・

 泣きそうだよ。

 お腹が柔らかくても自慢にならないじゃん。

 ・・・この胸。

 極大のメンタルダメージをくれたよ。


「つえぇ奴、居たじゃねぇか」

「だから居ないって!」


 なんかさぁ。

 私が強いみたいな事を言うんだけど。

 ハムスターが強い訳ないじゃん。


「シ・ズ・ネ・ちゃーんっ♪ただいまー」

バトルシーンって苦手。


言葉で脅すシーンとかの方が書いてて楽しいかも。

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