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そのハムスター、享楽家につき ~色々な称号、熨斗付けて返却したいんだけど?~  作者: ウメルヴァ
ハムスターに転生 1章 プロローグ

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伝説のふぁーましすと?ふぁーましすとってなに?〔中編〕

ミランダさん本編に登場!


一方でティファちゃんは相当先まで本編には出て来ません。

でも、ティファちゃんを出したいから、こんな書き方にしました。

「・・・知らなかったのであるか?」

「うんっ!」


 あ、あれ?

 なんか呆れてる?

 ノスフラト君、顔が見えないのに呆れてる感じがヒシヒシと伝わって来るよ。


 えーっ!なんで?

 知らないのに話を合わせちゃダメなの?

 知らないまんまにしないで、ちゃんと聞いたんだから大目に見てくれないかな?

 ・・・ダメ・・・なのね。

 なら。

 逆ギレしてやるっ!


「なによぉ分からないからちゃんと今聞いたでしょう。私だってノスフラト君が意味の分からない話は出来るんだからね、質問受け付けないでしてやろうかっ!」

「むぅ・・・そう来るのであるか・・・それをやられたら我輩には、どうする事もできないのである」


 へへっ。

 無理を通して道理を蹴飛ばしたずぇい。

 ここはいっちょ勝ち誇った顔でもしてみるかな。


「ファーマシストについては・・・ここまで来たのである、言葉で説明するよりも中に入って直に見る方が理解するはずなのである」


 あれ?無反応?ちょっと寂しいぞ。

 あっ!そうかっ!

 ハムスターはノスフラト君以上に表情に乏しいのかも知れない。

 ・・・そんなのイヤッ!

 ニヤリと笑ったり、ドヤ顔したりしたいもん。


 気合いと根性で表情を作れるようになってやる!

 ここは異世界だ、きっとハムスターでも表情筋を発達させる事ができる。

 無茶苦茶破茶滅茶を通すんだ。

 常識なんてぶっ飛ばしてやるんだから。

 よーし。部屋造りと平行して特訓だっ!


 コンッコンッ


「はぁーい、どなたー?」

「ミランダ殿、我輩である、ノスフラトである」


 ガチャ


「ノスフラト君?1人でどうしたのー?」

「うむ、く然々なのである」

く然々だったのー・・・大変だったねー」


 か、く然々って便利だなぁ。

 それで伝わっちゃうのか。

 異世界すごーい。


「それでー、どうして私の所へー?」

「それはであるな。然々くなのである」


 然々くっ!?

 なんじゃそりゃ?

 異世界さらにすごいよっ!


「なるほどねー、それで怪我人はどこに居るのー?」


 あははは。

 思わず隠れちゃったよ。

 心の準備が出来て無かった所に予想に反した人が出て来たもんだから。

 900年程前の人って言ってたじゃない、だから老人が出て来ると思ってたら、20代後半位の可愛い感じの美人が出て来るんだもん、クリビツテンギョウってもんでしょ?


 しかも、美人な上にスタイルもすんごいの。

 ボボン、キュッ、ボンって感じでさぁ。

 あれは少なく見積もってもF・・・いやGあるかも知れない大きさだよ。

 ん?羨ましくなんてないよ?

 あそこまで大きいと肩こりが凄そうでイヤだなぁ。

 私はC、有ってもCとDの間位が良いの。

 それ位のサイズが有れば服とか水着が格好良く着れるじゃない?

 肩はこるだろうけど、痛くて寝れないって程じゃないと思うしさぁ。


 ・・・あのね、ここだけの話・・・

 大き過ぎると仰向けで寝れないんだって。

 胸の重さで圧迫されて息苦しくなるんだって。

 大きいってのも大変なんだなぁ。

 って思ったもん。

 だっ!かっ!らっ!

 羨ましくなんてないもーん。

 でも大きいと見栄えが良いのは確かよね。

 彼女の着てるワインレッドのボレロみたいなのの胸の所の曲線が格好良いし、下の方の胸の大きさで出来た隙間・・・なんか良いな。

 それから下に着てるサーモンピンクっぽいシャツみたいなのも、ウェストから上に向かって出来てるシワも胸の成せる技なんだろうなぁ。


 これはちょっとだけ羨ましいなぁ。

 だって私は裸だもん・・・

 自前の毛皮だけだもん。

 格好良い服とか可愛い服が着たいよー!


 なによ!

 ハムスターだけど私も女の子だからねっ!

 服を着たいって思ったって良いでしょ?


 あっ!

 スキルでさ、人型に変身したりできるのって無いのかな?

 有ったとして、どうやったらスキルを覚えれるのかな?

 ・・・うん・・・いいかも。

 ノスフラト君に貰う報酬は変身する方法にしよう。

 物知りみたいだし、部屋と書庫を気に入ってもらえたら教えてくれるよね?

 よぉっし!目標〈其の3〉も出来たし、部屋造り頑張っちゃうぞっ!

 と・・・その前に治療をしてもらわないとね。


「シズネ殿?我輩の後ろに隠れてないで出て来るのである」


 美人さん・・・ミランダさんだっけ?

 ノスフラト君の後ろを覗き込んで誰も居ないのを不思議がってるみたい。

 よし、テッペン目指そう。


ヨジヨジヨジヨジヨジヨジ


「はじめましてっ!シズネでっす、ミランダさんなら治療出来るって聞いて連れて来てもらいました。ヨロシクお願いしまっす」

「えっ?上?あっ・・・・」


 ミランダさん・・・固まっちゃった。

 やっぱり喋るハムスターって薄気味悪いのかな。

 だとしたら凹むなぁ。

 私も好きでハムスターやってる訳じゃないけどさ、底々プリチーだと思うんだけどなぁ。


「な、な、な、なにこれー、いゃーん可愛いーちっちゃくてモフモフしてるー、ノスフラト君!これちょうだいっ!」


 電光石火で私を掴んだと思ったら両手の平に乗せて少し凝視したら頬擦り始めたよ。

 ・・・なるほどー

 私が可愛い過ぎて固まっちゃったのか。

 ミランダさん!あなたは分かってる!

 ハムスターの可愛さが分かるとは、あなたは分かってる!


「ちょうだいと言われてもであるな、シズネ殿は我輩の物ではないのである。なので我輩は何も言えないのである」

「そうなのー?そう言えば喋ってたもんねー、ペットって訳じゃないのかー」


 なっ!?ペットですと?失敬な!

 私は正真正銘の野良ですよっ!

 野性味ってものが有るのですよ。

 ・・・たぶん。


 だって私はワイルドじゃないもん。

 お父さんとお母さんに大事にしてもらってたはずだけど。

 でもね、結構外を駆けずり回ってた方だったからアクティブさって意味での野性味は有るはずだよ。


「えっとー・・・シズネちゃん?で良いのかなー?」

「うん、シズネで良いんだよ」

「そっかそっかー、あのねー・・・私のペットにならないー?」

「・・・・・・ノスフラト君?【破砕】使っても良いかな?」


 ミランダさんの気持ち・・・分からなくもないんだけどね。

 ペットって称号はイヤだっ!


「シズネ殿・・・それは止めるのである。言葉で十分である」


 ノスフラト君は冷静だなぁ。


「お断りしますっ!」

「そ、そっかぁ・・・」


 ありゃりゃ。凄いガックリしてる。可愛いって罪なのね。


「じゃあさー、私と友達になるのはー?」

「もちろんオッケーだよ、こっち来て初めての友達だぁ!やったー」


 マジでやったー

 だってさ、友達って事はさ、もうボッチじゃないって事でしょ?

 私がここに訪れるのはちょっと難しいかも知れないけど、友達が居るって事だけで気持ちが違うんだよ?


 なに?ミランダさんはただモフモフしたいだけだろうって?

 ・・・モフモフされるのは別に良いよ。

 それだけで友達にって言ったなら私にだって考えはあるもん。

 脳天【破砕】して【横掘り】【縦掘り】で十字に掘ってやるんだから。

 ・・・そうならない事を本気で祈るよ。


斯く斯く然々って楽ですよー♪

手間が省けて使い勝手が良い!

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