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そのハムスター、享楽家につき ~色々な称号、熨斗付けて返却したいんだけど?~  作者: ウメルヴァ
ハムスターに転生 4章 着地点

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変身と変心〔前編〕

 ほう・・・

 奴等のエンブレム入りの書状であるか。


「おい、これ全部が初代の書状か?」

「違うよ、二代目の書状もあるよ。初代の書状と一緒に二代目のが入ってる事も有るし」


 とすると、封筒の数以上の者に推薦を貰ったと言う事であるな。


「全部で何人からきてるのー?」

「15人・・・後、初代蛇魔王と人魔王、二代幽魔王から来たらコンプリートよ」

「は・・・ははははっ!さすがと言うか何と言うか、実にシズネらしいな」

「ホントねー♪さすがは私のシズネちゃん♪・・・あっ!もしかしたらさー全部の初代と二代目に会った唯一の人になるのかなー?」

「条件付きの唯一であるな。奴等が引退してから生まれた者で、である」

「ノスフラト・・・奴等なんて言い方をしても大丈夫なの?」


 しくじったのである。

 いつもと同じ様に言ってしまったのである。


「大丈夫である。何か有るとしても害が及ぶのは我輩だけである、心配は無用である。それよりも・・・次の書状が来たようである」

「あっ!ホントだよ・・・誰からよ?」


 誤魔化せてはいないが、今はこれで良いのである。


 残りはヨルガンとレグアであるか・・・確か2人は共に楽器を作っていると聞いたのだが。


「うわぁ・・・蛇魔王のエンブレムだよ。・・・しかも二代目幽魔王の書状も入ってるよ」


 ふむ、コンプリートであるか。

 ならば・・・


「シズネちゃんには脱帽だねー。たらしの称号をあげたいねー」

「残るは初代人魔王のみか・・・そういやぁ、あたしは初代人魔王ってエンブレムしか知らねぇんだよな。ユグスは何か他に知ってるか?」

「えーと・・・名前が確か・・・ヤシュトだったはずだよ」

「人間界に伝わる話だとー、初代人魔王が人間界への移住をやった人になるはずだよー」

「へぇ、さすがは初代だな。どの種族も並外れた事をやってるんだな」


 ・・・・・


「でも確かじゃないのよー。年代が符合するってだけだしー、もしかしたらー、敢行したのは二代目かも知れないのよー」

「そうなのか?5000年位前だっけか?」

「正確には5300年前よ、これはノスフラトの方が詳しいよ」

「それもそうだな。なぁノスフラト・・・?・・・何を書いてるんだ?」

「あと少しで終わるのである、暫し待つのである」


 あとは、封筒に入れて封印を入れるのみである。

 ・・・封印を入れるのも久し振りであるな。


「おい?何をやって・・・それはっ!」

「完了である。ユグス殿、受け取るのである」

「え、でもこのエンブレムって・・・

「我輩が以前使っていたエンブレムである。間違い無く我輩のみが使用できるものであるから心配無用である」


 以前に使っていたエンブレムは書き込みが疲れるのである。

 まだまだ尖っていた時期に考えた物であるから仕方ないのであるが、もっと簡素な物にしておけば良かったのである。


「でもこれって初代の・・・

「む?我輩が初代人魔王ノスフラト・メタトロウム・ヤシュトである」



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



 ポケットの中にはビスケットが1つ♪

 ポケットを叩くとビスケットは2つ♪


 食べてるのはビスケットじゃなくてクッキーの方が近いんだけど、クッキーの歌って浮かんで来なかったからビスケットの歌にしました。


 にしても、ユグスちゃんお手製の鬼花の蜜漬け入りの焼き菓子、逸品だよ!凄く美味しい!


 生地には殆ど甘味を加えてないんだけど、鬼花の蜜漬けがかなり甘いから満足度はかなり高い甘さがあるの。

 でもね、この焼き菓子の一番特筆する所はね。

 鬼花の香りだよ!

 この甘くて爽やかな沈丁花みたいな香りは、私好みだよ!

 

 生花の時は殆ど香りはしないんだけど、一輪分の花弁に熱を加えると噎せ返る位になっちゃうらしいの。

 だから古漬けって言っても良いくらいの期間蜜に漬けて置いて、使う時も極力量を減らした上に極細に刻んで生地にまんべんなく混ぜて焼くんだって。


 美味しい物を作るには手間暇がかかってるんだね、私のお手軽料理とは違うね。

 ユグスちゃん!天晴れじゃ!


 あっ!因みに、蜜漬けにするときは、花をバラして花弁に付いてる棘を切り落としてから漬けるんだって。

 なんでも、棘、雄蘂おしべ雌蘂めしべがくには常用性はないけど幻覚作用のある物質が含まれてるから一緒にしたらダメなんだって。

 ・・・綺麗な花には棘だけじゃなくて毒まで有ったって事かな。


 私とは真逆だねー

 だって、私はモブルックスの持ち主なんだから棘とか毒とは無縁なんだよ。

 ・・・なんでだろう?

 涙が出そうだよ。


「学園長!これすっごく美味しいっす!」

「お口に合って良かったです。でも、食べ過ぎると太りますよ?」

「うっ・・・」


 あはははは。

 スカージュちゃんが固まって恨めしそうに焼き菓子を見てるよ、絶賛レベルで美味しいから気持ちは良く分かるよ。


 さて、お腹も膨れたし、本題に入りますかね。


「スタイルを選ぶか脂肪を選ぶか迷ってるスカージュちゃんには心行くまで悩んで貰うとして、ユグスちゃん?改造計画って進んでる?」

「えぇ、今は各魔王への通達と街の図案作りを行っています」


 通達って言うと・・・資金援助かな?

 後は入試を実施するってのと、制服導入するから買え。

 とかかな?


「返事はまだ来ていませんが、これは決定事項なので有無を言わせません」

「ちょっと待て、その通達はいつ行ったのだ?」

「1週間前です。」

「俺はその頃は人間界に居た。通達は受け取っていないから、今話してもらおうか」

「良いでしょう。直接答えて頂ける方が話が早いです。来年度より種族推薦による無条件入学を廃止します。学校側で入学出来る者を最低限の常識が有れば合格できるテストによって選別致します。そして、衣類による貧富が分からない様にする為に生徒皆に指定の服装をしてもらいます。この服装ですが、種族推薦のテスト合格者の分は各種族で最初の1回のみ代金の負担をして頂きます。推薦なしのテスト合格者は各自負担です。最後に学校に隣接する形で街を建設する事にしました。その資金援助を頼みたく思います。これは強制では有りません、あくまで善意の援助です。以上を通達致しました」

「ふむ・・・・・

「ユグスちゃん・・・私の案を全部入れたんだ」

「えぇ、他にもあると思いますが、これ以上は実際に実施してから見付かる事柄で良いと判断しました」


 ユグスちゃん凄いな。

 でもなぁ、いきなりそんな通達が来たら受け取った方も疑問がたくさん出来ると思うんだけどな。

 しかも、その疑問って考えても答が分からない疑問じゃないかな?


「指定の服装だが、成長しサイズが合わなくなったらどうするのだ?」

「自己負担です」

「裕福ならば良いが、貧困層には大変ではないのか?」

「在学しながら働いてもらいます。その為に街を建設するのです」

「在学しながら働くのか?そんな事が可能なのか?」

「働くと言いましても、授業時間外にです。出来上がる街に活気が溢れて来るのは授業後でしょうから、それに併せて短時間働くシステムを取り入れます」


 バイト制度も取り入れちゃうのか。

 確かに自己負担って言うなら稼げないと無理な人も居るだろうから取り入れないと破綻を来すだろうからね。


「これは最終的にですが、校内の宿舎制度は廃止します。生徒は出来上がる街に部屋を借り住む様にします」


 ほっほう!

 全員退去とは思いきったね。

 私の提案は金持ち限定だったんだけどな。

 寄宿舎をなくす目的はいったいなんだろう?

 うーん・・・経費の削減策とか?


「将来的になくすのは分かった。だが、なぜだ?意図が読めん」

「意図するところは2つ有ります。まず、学校とは社会に出るまでの準備をより高度にするために存在します。ならば、寄宿舎などで寝床や食事を準備し甘やかすのは如何と思っていたのです。街がある程度形作られてくれば収入を得る事も出来る様になります。ならば無くしても問題無いと判断しました」


 それはどうだろう?

 バイト先も数に限りが有るだろうし、賃貸物件だって所持者によって値段がピンキリだろうし、上手く行かない気がするよ。


「2つめは・・・毎年末居るのです。召使いを共に寄宿舎に入れようとする親が、その対応に嫌気が刺したのです」

「なる程、良く分かった。俺は竜魔王として通達を了諾しよう」


 マジで?

 なんか文句を言うと思ってたんだけどな。

 こいつ・・・ホントに変わったんだな。



 久し振りに小説情報を見たら、ブックマークが100越えてる!?


 三桁いくなんて思って無かったから、凄い嬉しい。


 ランキングなんてものに興味は無いからポイントなんてどうでもいいんですが。

 ブックマークは増えると心底嬉しいです。


 

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