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そのハムスター、享楽家につき ~色々な称号、熨斗付けて返却したいんだけど?~  作者: ウメルヴァ
ハムスターに転生 4章 着地点

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妖魔王のプライベートエリア〔前編〕

 バート、レヴィ、フェン、フレス、キューラ、ゲーデ、ティータ、ヨルガン・・・


 そして、フニール、ワダツミ、ベーモ、アンズ、アマト、レグア、オベイ、クノハ、ロボロス・・・

 懐かしい奴等である。


 そして、おそらく奴等である。

 今の世も人間界には勇者・英雄と呼ばれる者が居るのであるが、昔と比べれば小粒なのである。

 そんな小粒共にシズネ殿が興味を寄せるとは思えんのである。

 実際、呆れていたのである。


 だとするならば、興味を寄せるのは、強者もしくは共に遊べる者となるのは必然的なのである。


 我輩も含め、奴等は身を退いてから世の楽しみ方を知ったのである。

 格好良さを見せたがる見栄張り者も居るが、その中身は現役の頃とは違うのである。

 

『楽しくなくちゃ生きてる意味なんてないよ♪』


 精霊王の言葉を実感し体現し生活をしているのである。

 正にシズネ殿の生き方と同じ様にである。


 我輩は奴等と会いたいとは思わぬのであるが、奴等と出逢ったシズネ殿がどのような刺激を受け、新たに何を始めるのかが楽しみである。


「ノスフラト君?もしかしてー、今ニヤニヤしてるー?」

「・・・していたやも知れぬ」

「やっぱりー、何を考えてたのー?」

「シズネ殿が戻って、新たに始める事はなんであろうか?である」

「確かにー、それは楽しみねー♪・・・でもー『断崖荘』も不自由無い様になったしー、新しい事ってまだ有るのかなー?」


 ふむ・・・盲点であったのである。

 魔族界を巻き込んだ事業を幾つか行い、いずれも成功を収めようとしているのである。

 他に・・・まだ何か有るのであろうか?


「んー?ユグスが来たみたいだな」

「ユグスちゃんが?」

「何用であろうか?」

「さぁなぁ、急用なのは確かだけどな」

「そうねー、先触れが無かったしねー」


 ふむ・・・ユグス殿が慌てる事柄であるか。

 やはりシズネ殿の事であろうか?


「ちょうど良かった!年寄り3人揃ってたよー」

「ユグスちゃん?年寄りは随分なんじゃないかなー?」

「ミランダは、あたいより年下じゃないよ?それどころか数倍年上よー、そんな事よりよ!ねぇっ!シズネはいったい何をやってるのよ!?」

「知らねぇよ、帰って来てないからな。何か有ったのか?」

「これよ!こーれっ!」


 ほう、書状が10通程あるのである。

 ・・・この書状から伝わる雰囲気は・・・


「これが何だって言・・・こいつは!」



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



 サヨナラ君の声~♪

 忘れたりーしな~い、ずっと~♪

 たくさ~んの思い出が私を包むから~♪


 あのね、スカージュちゃんが『断崖荘』から出て行っちゃうかも知れないの。

 そのスカージュちゃんは今もまだ竜魔王に説教されてるんだけど、今回の駆け落ち騒動は全部スカージュちゃんが悪いって事で決着がつきそうなんだよね。


 ・・・なによ!悪い!?

 元々少ない住人が減ったら寂しいでしょ。

 ちょっと悲しい歌を歌っても良いじゃない。


 ・・・違いますー

 アニソンじゃありませんー

 ゲーソンですー

 知ったか振りするなよなぁ。


 まぁ、聴かない人からしたら同じなんだろうけどね。

 良い曲がいっぱいあるのになぁ。

 変な偏見を持たないで聴いてみて欲しいよ。 


 さて、話をスカージュちゃんに戻すとね。


『父上!あたし結婚します』

『なんだと?結婚だと?』

『はい!』

『どこの誰で、どんな奴なんだ?一回連れて・・・

『父上が認めてくれるとは思って無いので駆け落ちします!お世話になりました!』

『おい、スカージュ!ちょっと待て!』


 って感じて、説明も無く、竜魔王の聞いた事にも返事をせず、自分の思い込みで会話を進めて打ち切ったそうだ。

 ・・・さすがにこれは無いって。


 私も説明とかすっ飛ばす事をするけどさ、相手の話を聞かないって事はしないぞ。

 ・・・してないよね?

 無自覚でしてたりしないよね?

 誰かっ!

 してないと言って。

 誰も答えてくれない・・・寂しいぞ!


 ま、まぁ私の事は今はいいんだよ。

 スカージュちゃんだよスカージュちゃんの事。

 

 憶測なんだけどね、自分が知ってる事とか思ってる事は相手も知ってるって無自覚に思ってるのかも。


 そうだとしたら、説明するのが不十分なのが説明つくんだよ。

 相手も知ってるんだから掻い摘まんで話しても伝わるって思ってるって事だからさ。


 周りからしたら『何のこっちゃ?』だよね。

 詳しい説明を求めようとしても、問答無用でもあるから会話にならないし。

 かなりの困ったちゃんだよ。


「そこでだ、シュヴァツ君!」

「は、はい!」

「スカージュを君に預ける。こいつの悪癖を矯正してくれないか?手段は問わない、好きな様にやってくれ」

「は、はい!」

「厄介事を押し付ける様で済まない。それから、ハムスター!」


 ・・・間違っちゃいないんだけどさ、シズネって固有名詞が有るんだし名前で呼んでくれないかね?

 そういえば、私も竜魔王って呼んでるんだった、名前で呼んでかなったや。


「・・・なに?」

「頼みがある」

「・・・・・」

「こいつが暴走しそうになったら強制的に止めてくれないか?」

「強制的に?」

「物理的に動けなくしてくれ」

「なっ!父上!それは・・・

「今のお前に発言権は無い。黙っていろ」


 今の父親の強権は妥当だな。

 スカージュちゃんに発言権は無い。


「それってさ、私に暴力を振るえって事?そうゆうのはアイシャさんの方が向いてない?」

「アイシャでも問題は無いが、お前にやられると言うのが抑止になる可能性が高い」


 なるほどね。

 私が動くとどうなるかをスカージュちゃんは2回、目の当たりにしてる訳だから、考えて行動をする様になるって踏んでるのか。


 結構考えてるんだね。

 でもなぁ、万が一やらないといけなくなった時に出来るのかな?

 あれはキレた私がやったんだし、冷静な私にあそこまで出来るのかな?

 自信ないんだけとな。


「シュヴァツ君はどう思う?」ボソッ

「・・・シズネさんに出来るんですか?」ボソッ

「自信ない」ボソッ

「なら受けてもいいんじゃないですか」

「?・・・なんで?」

「スカージュには脅すだけでも十分だと思います。ですから、無闇に実行に移さない人の方が良いと思います。それに、シズネさんが承諾したって事だけで脅しになると思います」


 なるほどねー

 了承する事が脅しになるのか・・・それはそれでちょっとイヤなんだけど。


 だってさ、私は恐怖の対象って事じゃない。

 かなり心外だよ。

 ・・・悪魔認定が更に深くなりそうだけど、スカージュちゃんの為になるみたいだし・・・ここは我慢だね。


「分かった、受けるよ」

「そうか、済まんが頼む」


 あーあー

 目に涙を溜め始めたよ。

 なーんか凄い悪い事をしてる気分になってきちゃった。


「無論、ただで頼み事はしない。シュヴァツ君、君にはスカージュとの結婚を認めよう。君は、こいつなんかには勿体ない位の人物だ。至らぬ娘だが頼む」

「は、はい!此方こそ若輩ですが頑張らせてもらいます!」

「うむ。そしてハムスター、お前には推薦を出す」

「はぁ?何で推薦がここで出て来るの?なんか金で買った推薦みたいでイヤなんだけど?」


 だってそうでしょ?

 報酬が推薦って事は、そうゆう事になるでしょ。


「俺がお前にやれる物が他に無い」

「なら何にも要らないよ。無償でやるわよ」

「しかしだな・・・

「それともう1つ」


 こいつは『断崖荘』に来た時とは別人になったと思う。

 スカージュちゃんを頭ごなしで道具みたいに思い通りにしようとしたりしないし。

 私は別としても、格下って言って差し支えないシュヴァツ君に命令でなく頼み事をしている。

 後もう1個あるんだけどね。

 何て言ったらいいのか分からないの。

 最初に会った時はスカージュちゃんに怒り心頭だったってのもあって良い印象なんてまるで無かったんだよ。

 私が打ちのめして数日間は印象が変わらなかったの。

 それが、何キッカケかは分からないんだけど、少しずつ変わっていったんだ。

 『断崖荘』の皆も印象が変わり始めた辺りから、竜魔王を見て小首を傾げたりして変化に気が付いていたから間違ってないと思うの。


 だから、竜魔王を完全解放しようと思う。

 冒頭の17人の名前の元ネタ分かりますか?

 ノーヒントで全部分かったら結構凄いかも。

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