この胸のメドゥーサで
続けて読んでくださってる方々
先ほど、第二話と第七話を少しばかり修正しました。
足りないものに気づいてしまったので。
平成29年9月2日夜 檸檬 絵郎
悪いことをするなら
仲間は欲しいけど
こういうことに関しては……
きみの持つそのアイギスは
僕の身を守ってはくれない
結局たったひとりなんだ
「悩んでいるのは、きみだけじゃない」って
そんな事実じゃ励ましにならないよ
不特定多数の味方を想ったって
一緒に戦えるもんじゃない
僕ひとりのもんだ
僕ひとりのもんだ
この胸に抱える不安は
僕ひとりのもんだ
僕ひとりのもんだ
この胸に抱えるメドゥーサで立ち向かうしかない
周りを見渡すと
槍を振るう兵士が
暇もなく駆け抜けてゆく
きみたちはこの僕を
仲間だと言うけれども
僕はひとり取り残されてる
「眠れぬ夜は、誰にでもある」って
そんな言葉じゃ気休めにならないよ
不特定多数の味方を想ったって
一緒に戦えるもんじゃない
僕ひとりのもんだ
僕ひとりのもんだ
この胸に抱える不安は
僕ひとりのもんだ
僕ひとりのもんだ
この胸に抱えるメドゥーサで立ち向かうしかない
僕ひとりのもんだ
僕ひとりのもんだ
この歌が、誰かに届いたとしても
僕ひとりのもんだ
僕ひとりだけなんだから……、
この叫びの主は……!
ーー 私も、ここにいるよ。
そんなことを伝えるのは、無意味だ。
少年も私も、たった一人で闘っているんだから……。