紅葉とともに死んでゆく
涙の夜を数えている
この脳の中心を槍で穿つ
待ったなしの想像力に
其方は自己を地獄に突き落とした
眠い目を開いて
くり抜いた我が臓物は
投げ捨てられて
秋の紅葉と腐敗の道をゆく
審判は残酷で平等
嘆きの声も鬼の楽しみ
揺らぐ水面下に亡者
あの悲しみは誰にも理解できぬ
夕暮れの赤など薄いばかり
地獄の赤ほど美しいものはなく
ただ私は紅葉の赤が良い
煩悩を断つのだ
人は正しく生きられない
もう戻れない
其方を救いたかったのだ
七色の放物線が
其方の魂を連れていくを見ていた
今宵の雨は
そんな我が身を裁くのだろう