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第16話『放課後、君と小さな約束』

放課後。

秋風が校舎の隙間を吹き抜け、窓のカーテンがゆっくり揺れている。

俺は、屋上にいた。


そこには咲がいた。制服のまま、柵に背を預けて空を見上げている。


「……来てくれるって、思ってた」

「咲…」


俺が言葉を探していると、咲は小さく笑った。


「昨日ね、光くんが家まで来てくれて──嬉しかった。でも…ずっと怖かったの。ずっと、私ばっかり先走ってて、光くんの気持ちは遠くにあるのかなって」


「そんなことない」

俺は咲の隣に立ち、風に吹かれながら言った。

「俺も、咲のことを“ちゃんと”考えた。考えて、分かったことがある」


咲がこちらを見る。


「……俺、誰かに寄りかかるのが怖かった。誰かを好きになるって、失うことに繋がる気がして。でも咲といると、そんな怖さよりも、“一緒にいたい”って気持ちが勝った」


「……それって」


「……咲のこと、好きだ」


風が止んだ気がした。

咲の目が潤み、ゆっくりと伏せられる。


「今、泣くなって思ったのに……ダメだなぁ……」


「泣いてもいいよ」


「光くんって、そういうとこ、ほんとずるい」


咲が笑いながら俺の腕にそっと触れた。


「……じゃあ、これからは一緒にいてもいい?」


「もちろん」



次の日。

ホームルームが終わると、廊下で澪が立っていた。


「……光くん、少し話、いい?」


俺は頷く。

咲の手をそっと離して、澪の方へ歩いていく。


「光くん……咲と付き合い始めたって、ほんと?」


「……うん」


澪は少しの間、目を閉じた。


「そっか。うん……よかった。ちゃんと“好き”って伝えられたんだね」


「澪、ごめん。傷つけたよね」


「ううん。光くんの言葉、ちゃんと届いた。私は大丈夫。……だから」


「だから?」


「咲のこと、泣かせたら、許さないからねっ」


ぱしん、と軽く俺の胸を叩いて、澪は笑った。

その笑顔は少しだけ涙のにおいがして──でも、とても強かった。



その日の帰り道。

咲が言った。


「ねぇ、光くん」


「ん?」


「明日、ちょっと早く学校来てくれる?」


「いいよ、何かあるの?」


「うん……ちょっと、約束がしたいの」


その言葉に、俺は少しだけドキドキしながら、頷いた。



「面白かった!」




「続きが気になる、続きが読みたい!」




「今後どうなるの!!」




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