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蒼穹の光輝  作者: 那泉織
4/5

償いの仕方

かなりグダグダになりました………(泣)

 彼――癒既は頷き、瞳を閉じた。




「でも、一番守りたい人を守るために戦っていたはずなのに。…僕はその人の心を傷つけ、その命を奪ってしまった。だから僕はこの牢獄にいることは当然だと思ってる。僕は大きな罪を犯した。その罪は決して償うことが出来ないだろうけど……、死ぬことが罰だというのなら、僕はそれを素直に受け入れる」





 静かに語る彼の脳裏には今、その時の惨劇が浮かんでいるのだろうか。



 雪吹が何も言えずにいると、露華は苛立ち、吐き捨てるように言った。




「何それ。馬鹿じゃないの?」




 その言葉に、癒既は閉ざした目を開ける。




「露華……」


「だってそうだろ」



 たしなめようとした雪吹を遮り、露華は眉をつり上げる。




「そんなの逃げてるだけじゃん。死ねば後悔に苦しむことはないしな」


「違うっ!! 僕は……」


「何処が違うんだよ。お前はちゃんと命がすごく大切だって分かってるのに、お前自身の命がどーでもいいってのがオレは気に入らねーんだよ!!」





 露華はいつもの表情からは想像もつかないくらい、怖くて、真剣で、怒った顔をしていた。


 それに雪吹は正直に驚き、癒既はきょとんとした表情をしていた。




「命を奪ったならその命の数だけ命を助けるとかしろよ。それで満足しないならもっと誰かを救ってやればいい。確かにお前の言った通り、罪は償えないさ。死んだ奴は、取り戻せない。だからこそ何か、命を張ってでも誰かを助けてみれば? もう少し自分的に後味のいい最期を迎えようぜ」


「露華……。言ってること分かんない。何? つまりはもう少し自分に優しくしろってこと?」


「ま、そうだな。……こいつは十分苦しんでるよ。苦しみ続けたまま死ぬなんて、哀しすぎる」




 露華の言葉に癒既はうなだれて、小さく呟く。





「―――でも、僕はここから出られない。君が言うようなことは出来ないよ……」




「出たいんだったら出してやれるよ」




 露華は先程活躍したヘアピンを取り出した。





「オレ達と一緒に来るか?」







 露華は満面の笑みを浮かべて、癒既を誘った。







露華は熱血で、少しお馬鹿さん。

太桜の腕が悪いため、書くのは楽しくても難しい………。

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