爆煙の攻防
お久しぶりです!体調を崩すと怖いですね。皆さんも体調に気をつけて下さい。それでは、どうぞ!
「おいおい殺し屋オプションなんて俺らの仕事にあったっけ要?」
「あるわけないでしょう…向こうが勝手に送り込んできたんでしょうね。」
「てことでぇ、ここで全員爆死して貰いまぁす!」
そう言うと入ってきた3人の男の腕には小さな筒が握られていた。
「あ?なんだそりゃ?」
「これは依頼人から支給されたものでなぁ、極細のレーザー砲撃てんのさ。さっきのがそれだ。」
おっと真っ向勝負は無理そうだな。となると…
「紗妬、要、楼!行けるか?」
「おう!」
「了解。」
「頑張る!」
じゃあ、戦闘開始だ!
〜隠れ家の裏にて〜
「おいおいもう始まってんじゃん。」
大柄な男は驚愕の表情だった。
「は?合流してからの予定だろ?」
「どーせあいつですよ。あの新人。能力が少し特殊ってだけでイキってたやつ。」
「あー、あいつかぁ…っと誰か出てくるぜ。」
はぁーとため息をつくが、ここからさらに呆れることとなる。
〜稀掠サイド〜
「稀掠サン!裏口はこっちだ!」
俺たち3人は魁の指示の元、裏口からの脱出を試みていた。
「了解!【影感知】!」
俺から前方半径10メートルの半円が展開される。
「稀掠くん、これは?」
「これは影感知と言って、この影に入ると何の生物かとか、数や大きさもわかるんだ。」
「で、数はどうなんだ?」
「えーと、数は…2だな。」
「だってよぉ!もうバレてんだ!出て来いよ!」
魁が叫ぶと木の陰から2人の男女が現れた。
「索敵能力まであるとは…恐れ入ったよ。一応自己紹介だけしておこうか。」
大男が羨望とも嫌悪ともいえる口調で言い、そして威圧を帯びた声で言った。
「俺は《日角 輝伸》。特攻隊2班隊長だ。君らを始末する。」
やはり話は出来なさそうだな。まあ、話せるとは思ってないが。
「隊長!こんなヤツらに敬意払う必要ないですよ!アタシがちょちょいとやりますから!」
大男が小柄な女子を睨む。そこには強烈な殺気があった。
「忘れたのか?あの男は雇われていた紗妬と要を倒したんだぞ?」
「ひっ、はっはい!すみませんでした隊長!」
もう涙目じゃないか。てかいつの間にか叶ちょっと離れたとこに隠れてるし。まあ、この間に攻撃するのも野暮ってもんだろう。
「稀掠サン!今ならやれますよ?」
魁…そういうのわかるようになれよ。それともここにはお約束ってものがないのか?
「ほう、待ってくれていたのだな。とはいえ会話中は手加減出来んから即死させるとこだったがな。」
あんた俺ら殺しに来たんだろ!と心の中でつっこむ俺と魁。が、相手は気にせず剣を抜いてきた。
「かっ、剣使うなら俺が相手してやんよォ!」
「じゃあアタシはそこの男相手する〜!」
おっと薙刀とは危険なもの振り回すんだなこの子。いやここで危険とか言ってる場合じゃないんだけどさ。
「はぁっ!」
キン!
「武器も持たない人に刃物なんて、酷いんじゃない?」
叶…逃げたんだと思ってごめんな。
「邪魔しないでよ!」
「友達が傷つけられそうになってるのに、私の兄さんの為に闘ってくれてるのに、私がじっとしてるわけにはいかないでしょ!!」
「あ、アンタ逃げようとしてたじゃないの!」
おい、ギクッと効果音が出そうなくらい動揺してるんだが?
「な、ななな、なんの事かしら、ね、ねぇ稀掠くん?」
そんな冷や汗かきながら言われても。
「もういい!こんな茶番に付き合ってる程アタシは暇じゃないのよ!」
「ふん!貴女になんか負けないわ!皆がついてるから!」
そして、女の闘いが今始まる。
〜紗妬サイド〜
「爆撃たァめんどくせぇ武器持ってんなぁ…」
「ふっ、あれだけ余裕かましてたっていうのに、ダッセェ!ぎゃっはははははははは!」
チッ、こいつ武器は強えから褒めてやったら煽ってくるとはな…人が下手に出りゃつけ上がりやがってこのクソガキが…!
「紗妬!ここは私に任せて下さい!貴方は右端の男を!楼さんは左端の男をお願いします!」
流石要だ、的確な判断に助かるぜ。
「おう!了解だ!」
「はい!」
楼も動けてる。これは俺もやらねぇといけねーな。
「で!てめぇのそのちっせえ銃で俺のこのレーザー砲にどう対抗するってんだ!?」
「じゃあ、やってみましょうか。」
バシュッバシュゥゥゥゥ!タタァン!
「なっ!?こ、れは…」
は?この距離だぜ?6メートルちょいだってのに着弾の方が早いだと…稀掠なにをどう改造したってんだ。
「へぇ…ここまで早くなるとは…自分でも驚きますね。」
ドッ!グチャァァァ
なんだ今の生々しい音は…はっ!
「ガキィ…てめぇよくも俺を刺したな!…っな!?ドライバーがぬ、抜けねぇ!」
「それね、稀掠くんに改造して貰ったの。刺した時に形状が変わって抜けなくなるんだよ。」
「楼、お前刀を改造して貰ったんじゃねぇのかよ!」
「ん?ああ、刀もありますよ。でも、僕こっちの方があってるんで。『漆黒ドライバー』って知ってます?」
噂だが聞いた事があった。路地裏で全身黒服の奴がドライバーで無双してるっていう話だ。そのドライバーは返り血で赤黒く染まっていたと言う。
「あれ僕なんですよ。生計立てるのも楽じゃありませんから。」
「あの噂の男と共闘できるとは光栄だな!じゃあ頼むぜ!」
「はい!任せて下さい!」
そう言う楼の背中は頼もしかった。
今回から○○サイドという風に話が進みます。この○○に入る人物視点で展開しますのでご了承ください。
では次回お楽しみに!