勇者様のお母さまが、ついててきた
フフッ……
私は、今、あこがれの勇者様と一緒に旅をしている。
このために、魔法の勉強をして、魔法使いになった。
なのに、なぜ、この旅に、勇者様のお母さんが、ついてきてるんだあああ。
「魔法使いさん、このスープ、味は、30点って、ところかしらね」
「ああ、すいません」
「味が、濃いのよ、味が、これだから、若い女の子は」
「すいません」
このババア、いつもいちゃもん、つけてきやがって。
魔の森のど真ん中で、ちゃんとした料理出てくるだけでも、ありがたいと思え。
「僕は、好きだよ、この味」
「はい、ありがとございます、勇者様」
さすが、勇者様、味がわかっていらっしゃる。
勇者様の口にあえば、それでいいか。
ババアは、どうでもいい。
「それにしても、女戦士が、PTを抜けちゃったから、これからの戦いも、厳しくなるな」
「はぁ、最近の若い子は、長続きしないわね」
主に、ババアの小言が、原因だろう。
「まあ、心配は、いらないわ」
ババアが気味の悪い笑いべ、着ている服を脱ぎ捨てた。
てか、なにしてんだ、このババア!?
「女戦士の抜けた分は、私が、埋めよう」
ババアの体に装着されていたのは、ビキニアーマーだった。
「少し腹が冷えるわね」
3段腹が、でてるから、3段腹が!
正直言って、50台ババアのビキニアーマー姿は、無理がある。
「母さん、さすがに、ビキニアーマーは……」
勇者様も、さすがに、母のこの姿は、きついみたいだ。
「ハァ? あんた、前いた女戦士は、ビキニアーマー着ていたけど、母親は、着ちゃダメって言うんか?」
「いや、そんなわけじゃ……」
「まったく、若い子は、よくて、私は、だめなのかしらねぇ」
ババアの目が、クワっと開く。
すごい圧だ。
ババアのビキニアーマー姿だけで、目にダメージ入ってるのにに、言葉によるダメージまで、入ると勇者様が、可哀そうだ。
ここは、助太刀せねば。
「お母さま!」
「なに!?」
「ひぃ」
私は、なんて、無力なんだ。
「母さん、魔法使いさん、静かに……」
勇者様は、そう言った。
この気配は、魔物!?
「ぐへへへ、こんなところで、休んでやがったか、勇者PT」
やはり、魔物か。
しかも、羽の生えたガーゴイル2匹。
こいつら、結構、手ごわい、戦士が、いなくなった、このPTでもいけるだろうか。
「魔王城から、連れ去った姫を返してもらうぞ」
「姫? 魔王にさらわれた王国の姫のことか?」
「その姫が、部屋に閉じ込めていたのに、いなくなったんだよ」
私達が、行く前に、自力で、逃げだしたのか?
むちゃをする姫だ。
「早く、姫を探さないと、魔王様の怒りが、我々に向く」
「魔王様……姫に恋しちゃってるからな」
「あんたたちの事情なんか、知らないわよ」」
「そうだ! 僕たちは、魔物と魔王を倒すのみ!」
「くけけけ、元から、戦うつもりよ」
勇者様が、剣を抜き、私は、杖を構えた。
「待ちなさい」
なんだ、ババア。
ああ、戦士の代わり、ビキニアーマー着たんだったけ。
PTに今までいたが、戦ったところみたことないから、戦力になるか、わからないが、もしかしたら強いかしれない。
「おまえは、だれだ?」
「姫よ」
嘘つくなババアあああ。
戦士じゃなくなってるじゃねえか。
「なに!?」
「そうなのか!?」
だまされるな魔物達。
「そうとわかれば……」
凄まじいスピードで、ババアを掴み、空に飛び立った。
「お母さま!」
「母さん!」
勇者様の剣じゃ、空は、無理だ。
しかたない……。
「ファイアーボール」
よし、これで、魔物を落とせる。
飛んでいるガーゴイル目掛けて、ファイアボールを飛ばす。
しかし、飛んで行ったファイアボールは、ババアの鎧の中に吸い込まれていった。
「なに!?」
「私の鎧は、近くに飛んできた魔法を吸収する効果がある」
「なにいいい」
「PT内、全財産を使って、買った、いい装備なのよ
なに買ってんだ、ババア。
私は、安い装備なんだぞ。
「いくぞ、ガーゴイルA」
「ああ、ガーゴイルB」
ババアは、ガーゴイル達に連れて行かれた。
「待て!」
んっ……
まあいいか……
魔物が、魔物達に連れて行かれたようなものだ。
これで、私と勇者様のいちゃラブな、冒険が始まる。
ああ、なんか、わくわくしてきちゃった。
「ああ……母さん……」
「勇者様……」
くぅ、私は、馬鹿か。
あんな、トロルのような人でも、勇者様のお母さま
助けに行くしかない。
「勇者様、二人の力で、魔王城に行きましょう」
思い出すんだ、私。
勇者様のお母さまとの日々を……
いや、ロクな思いでしか、ないが……
「ああ、悲しんでいる暇、なんかないな、ありがとう、魔法使い」
「はい!」
次の日
「やっとつきましたね」
「ここが、魔王城か」
「いきましょう勇者様」
「二人とも、遅かったわね」
ババアがいた。
「なんでいるんだ、ババア!」
「ああん!?」
しまった!
お母さまじゃなく、ババアと言ってしまった。
「お母さま、すいません、気が、動転してて」
「よかった、母さん無事みたいで」
「もちろんよ、当たり前よ」
「でも、お母さま、魔王の元に姫として、連れて行かれたはずなのに、どうして、ここにいるんです?」
しかも、無傷だ。
「魔物達に連れて行かれた、私は、魔王の元に連れて行かれ、魔王から、こいつは、姫じゃないと言われた」
そりゃあ、そうだ。
「だから、私は、証拠を出すと言って、おっぱいを出した」
なんでだ!?
「そうしたら、魔王が、血吐き出し、砂になった」
すんごいことになった。
「魔王の消滅とともに、魔物達も消えていった」
「なるほど……ということは、魔王は、もういないと」
「そういうことね」
魔王を倒すため、勇者様の伝説の武器や防具を集めた、私達の冒険は、なんだったんだ。
こんなに、あっさり魔王が、消滅するなんて。
「魔王が、滅んだ……」
「勇者様……」
勇者様も落ち込んでいるんじゃ。
「よかった」
「えっ!?」
「魔法使いさんを危険な目に遭わせなくて、済んだ」
そうか、魔王との戦いは、私達の命が、なくなっても、おかしくない。
「戦いが終わったら、言おうと思っていたんだ、僕は、魔法使いさんが、好きだ、結婚しよう」
あっあああ……
私が、一番、聞きたかった言葉……
「勇者様……よろしくお願いします」
涙が、出てきた。
私の夢がかなった。
「戻ろう王国へ」
「はい」
「そして、家を建てて、一緒に暮らそう」
勇者様の手が、私の手を握り締める。
んっ?
誰かが、私の肩に手をのせる。
ババアだ!
すっかり、勇者様の告白で、忘れてた。
「新しい家、楽しみだわね」
なにいいい。
家に一緒について来る気か、ババア!
「あと、さっき、私のことをババアと言ったことについて、王国に着くまで、話しましょう」
ちくしょおおお