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一月十二日 今週のCCC 2




今日は特筆すべきことはなかった。ので、憧れのあの人演技のやる気維持のための、理想の雑談をメモしておく。






一月十二日、昼過ぎ。ラーメン屋にて。



マリア「醤油と味噌、どっちにしようかしら」


アーサー「あ、じゃあ僕が醤油頼むから……」


ノア「マリアも醤油頼もう!」


マリア「え?」


ノア「カップルはお揃いだろ!」


アーサー「でも別のを頼んでちょっと交換すれば、二つとも食べれるんじゃ……」


ノア「代わりに私が味噌を頼むから、マリアにあーんするのは私……」


アーサー「え?」


ノア「じゃなくて……大将! 醤油二つと味噌一つ!」


大将「あー悪いねノアちゃん、味噌用の麺がちょうど切れちゃってね。醤油三つでもいいかい?」


ノア「あっ…………はい」






これも典型的な三角関係である。まず、これはマリアさんとの初デートと言っても過言ではない。ラーメン屋で、ノアさんもいて、このあとの百人一首の練習のために集まったことになってはいるが、全ては照れからくる口実。僕は今日、生まれて初めて異性からデートに誘われたのである。そしてノアさんに至っては、僕とマリアさんに同じものを頼ませようとした。それは紛れもなく、ノアさんが僕とちょっと交換することで僕にあーんしたかった、もしくはあーんされたかったからなのである。ノアさんは僕がマリアさんと付き合ってもなお、僕に気があるのだ。憧れのあの人演技を始めて二週間も経たずにこの人気、やはり憧れのあの人を真似することにしたのは、正解だったようだ。

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