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涙〜RAN〜  作者: 琉雉亜
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出会い、そして別れ…。

わたしは高校一年生。

いつも元気で、

明るい性格だった。



…あの人に会う間では。




高校に入学して二ヶ月。

わたしは男バスのマネージャーをやることになり、悠介と言う男子に出会った。



その出会いが、わたしを苦しめた。



最初はメールをやってたけど、だんだん悠介の事を知るにつれてわたしは悠介が好きになった。



その日にメールで告白し、付き合った。



朝は雨の日以外ずっと一緒に登校した。



一緒にいるだけで楽しくて、笑顔になれた。幸せな気持ちに包まれた。大好きな悠介が、いつも傍にいた。それだけで嬉しかった。




6月4日、付き合って初めてのデートの予定が入り、わたしはその日が楽しみで仕方なかった。




でも…その日の前日、悠介から一通のメールが…。


「お前さぁ、本当に俺の事好き?」

いきなり何言い出すの?

好きに決まってるじゃん。わたしは即答で返事を返した。



学年の男子が

「あいつってたらしだから、どうせお前も遊びじゃねーの?」って言われたらしく、なかなか信じてくれない…。



明日は初デートなんだよ?そんなこと言わないでよ。わたしは焦った。

そして泣いた。




なんでみんなわたしの事、信じてくれないの?


悲しかった…。

淋しかった…。

一人になる気がして、

怖かった。


「やだよ。一人はやだ。絶対にやだよ…。」

心の中で何回も叫んだ。



それから少しして、なんとか信じてくれた。



明日は初デート。

早く寝よ!。




そしてわたしは眠りについた。




デート当日。

待ち合わせの場所に着き待っていると、改札口から悠介が出て来た。



なんかねむたそう。

寝てないのかなぁ?

そう思いながら悠介の横顔を眺めていた。



幸せだった。とても…。



プリクラを撮り、カラオケに行った。


悠介だわたしに、等身大のラブソングを歌ってくれた。



嬉しくて泣きそうになった。



そしてあっと言う間に時間が過ぎていった。


悠介と別れ家に帰った。

うきうきしながら帰って、やることやって寝た。



次の日。




今日からまた一週間学校だぁ〜。だるい!

とかぶつぶついいながら、学校に行った。



だらだらしながら授業やって、部活になった。


悠介が目の前でバスケをやっているときは一段とかっこよく見えた。


部活が終わり、帰ろうとしたとき、悠介からメールが。







「自転車置場にいるから来て。」

絵文字無しのメール。

わたしは胸騒ぎを覚えた。


「いきなりどうしたよう〜。別れようなんて言わないよね〜。」無理矢理明るく振る舞った。




でも、悠介の口から

「別れよう。」の一言…。



えっ…。いきなり何?

そう聞くと、

「俺お前と付き合うまえから好きな奴居たから。」


涙が溢れる。

どうしよう…。

涙が止まらない。



なんで?じゃあなんであたしの告白OKしたの?

なんで昨日デート行ったの?酷いよ…。悠介の馬鹿。


そう言い捨てて、その場から、駆け出した。

土砂降りの雨の中、傘もささずに…。




一人ぽつぽつと、駅に向かって歩き始めた。

涙のせいで前が見えなかった。でも見たくなかった。何も見たくなかった。



その時、駅で待っていた春奈から電話がかかってきた。


「もしもし?!大丈夫?今どこ?!」心配そうな春奈の声が電話の向こう側から聞こえた…。


「今からそっち行くよ。」わたしはそう言って電話を切った。






駅に着き、春奈の顔を見た途端、涙が溢れ出してきた。春奈の肩に顔を埋めて泣いた。




そっからの記憶は余りない。




悠介の馬鹿…。

大好きだったのに。

酷いよ…。酷すぎる…。




わたしわそれから、笑うことを止めた。笑えなかった。




運命の人に出会うまでは。






続く…。

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