第11話 リリナがよくあるパターンで学校にきた件
遅くなってすみません!特に
ふと目を開けると、日光が差し掛かっていた。眩しさのあまり眠気も弾け、目をこすりながら目覚まし時計をみる。
「5時48分....12分早いな。」
むくっと起き上がり周りを見渡すと、床で2人の幼女が横たわっていた。
「そういや・・・寝落ちしたんだっけ。学校行こ」
顔を洗い、歯を磨き、寝癖を直す。んん〜っと背伸びをすると、制服に着替える。
「ねえ、どこ行くの〜?」
リリナが目を覚ましたようだ。目を擦り、眠そうな顔で言った。
「学校だよ が・っ・こ・う! そんなのもしらねぇの?」
「なにそれ。私も行く。」
「いや、、そう簡単に行けるもんじゃないんだよ。」
「大丈夫だって!よくあるあのパターンで行くから!」
「なに言ってんだ・・・」
苦笑いを浮かべながらもカバンを持ってドアを開け、
「じゃあいってきます。」
そう行って、一歩踏み出した。
「私も行くって言ってたけど、、大丈夫だよな、、?」
====================================================HRの時間。
「はい。じゃあ今日は転校生を紹介します。入ってきて。」
ガラガラっ扉が開くと、・・それは・・
「どえええええええっ!!!嘘だろぉ!!」
リリナが俺の方をちらっと見ると、簡単な自己紹介をした。
「おはようございますっ!山崎リリナと言いますっ!是非下の名前で呼んでください!今日からよろしくお願いします!」
教室中がざわつく。「可愛くね?」とか「スタイルいいな」とか。・・・ええ、マジか。
「じゃあ、あそこの席に座ってくれる?」
よりによって俺の隣。なにこれ。ラブコメにでも変わったか?
「おい、、どう言うことだよ。」
「マインドコントロールしたの。マジリンに頼んで。」
「はぁ、どうして俺の安息地まで、、。」
ひそひそ声で話す。どうやら俺の隣の席だと言うのも操作したようだ。朝休みの時間になると、大勢の男子達が俺の席に駆け込む。
「おい!悠之介!これはどう言うことだ!」
「くそっ!あんな可愛い子と隣になりやがって!」
「そういや入って直後に一瞬お前の方を見てたけどどう言うことだ!なにがあるんだ!」
「苗字も同じだし・・。頼む、親戚って言ってくれよ!俺に希望をくれよ!」
次々に男子達が口を出す。うるせぇよ。朝から。
「いや、、別に親戚とか家族とかではないけど、、」
「おいいいいいいいいいいいい!!」
「はあああああああ?!?」
「うわああああああああ!!」
「チクショーーーーーー!!」
いや、だからうるせぇよ。
騒いでるうちに、リリナが戻ってきた。席に着く。
「あら、みんな朝から元気ね。」
一瞬で周りが凍りつく。おい、さっきの騒がしさはどこ言ったんだよ。
(お前が話しかけろよ、、)
(嫌だよ、、)
(じゃあそう言うお前行けよ、、)
ひそひそ声で押し付け合っている。
「私、そう言う元気な人嫌いじゃないわよ?」
ウィンクをして男子達にそう言った。
すると男子達は俺の服を引っ張って廊下に駆け込んで言った。
・・・いや、楽しそうだなお前ら。