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戦士の条件  作者: oga
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13/24

レベル13

 ネクロマンサーを倒し、階段を駆け上がると、ガチャガチャ、という音を耳にした。


「今度は何だ?」


 階段の脇から姿を見せないようのぞき込むと、そこにはガイコツがいた。


「スケルトンにゃ」


 スケルトンとは、意志の強い人間の残留思念がその者の骨に取り憑いて、魔物と化した姿らしく、元々戦士だったりする者が多いようだ。

その証拠に、剣と盾を携えている。


「並の戦士と同等の技量がないと殺されるにゃ」


 マジかよ……

あのじじい、スパルタにも程があんだろ。


「でも、ここなら地の利はこっちにあるぜ」


 俺の提案した作戦はこうだ。

まず猫がスケルトンを引きつけて、俺が教室に隠れて背後から飛び出し、斬る。


「相手はゴースト系の魔物にゃ。 剣士なら十字斬りで簡単に葬れるけど……」


 お前じゃ無理だよなー、とでも言いたげな視線をよこされた。

やってみねーとわかんねーだろ!

俺が十字斬りを披露しようとした時、またガチャガチャ、と音がした。


「……2匹!?」


 恐る恐るのぞき込むと、やはりスケルトンは2匹いる。


「これじゃ背後が取れねーぞ」


 廊下に2匹スケルトンがいたら、監視の目をかいくぐれない。


「無理と思ったら退くのも重要にゃ」


 猫の言うとおり、生き残るための判断力は重要だ。

どうするか迷っていたが、俺はあることを思い出した。


「失敗する可能性もあるけど、うまくいけば2匹まとめて倒せる……」





 俺は1階に引き返し、理科室に向かった。

丸底のフラスコを見つけると、そこに水を溜めた。


「確か、魔物を倒したら魔力が俺に宿るハズだ」


 じじいがそう言っていた。

俺は、スピードラーニングで覚えたスペルを詠唱した。


「チルド!」


 すると、手のひらから冷気が立ち上り、フラスコを凍らせた。

俺はフラスコを割り、氷の玉を手に取った。


「うまく行ったぜ!」


 



 再度階段を上り、スケルトンが通路の端に移動したのを見計らって、廊下に飛び出した。


「エ、モノ……」


 スケルトンがこちらに向かってくる。

対角線上に並んでいるため、氷の玉に回転をかけ、孤の軌道で倒せば良い。


「ボーリングはこの前行ってきたばっかなんだよ!」


 俺は手首のスナップを効かせ、玉を投げた。

ゴロゴロと廊下を転がり、スケルトンの足に命中。

勢いよく転倒し、バラバラに崩れた。


 

  


 

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