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プロローグ
ことの全てが始まったのは、高校三年の夏休みに祖父の家に遊びに行ってからだった。一泊二日、あの畑だらけの田舎で過ごすつもりだった。だけどそんな私の予想と期待は裏切られてしまった。今考えてみれば、あれはひょっとして夢だったんじゃないか、とも思ってしまう。だけどまたすぐに私は気付く。夢なんかではない。きっと、夢なんかでは。だって先生はいつだって、私のそばにいてくれたから。
先生、お元気ですか。
ちゃんとご飯は食べていますか。
毎日、笑って過ごせていますか。
もう二度と届くはずのない想いを、遥か時空を越えた先生の元へ辿り着くように。今日も私は、あの日の先生のようにこのペンを握りしめ、織り成す自分だけの物語を綴っていく。




