4話目~ステータスオープン~
あけましておめでとうございます。
1話目から今まで1か月?2か月かな?がたちました。
未だ4話目ですが、温かい目で見守っていただきたいと思います。
そして、ついに種族が明らかになりました。
1年間よろしくお願いします。
あの後北の通りの方に行き、喫茶店に入った。
「で、この体は何でだと思う?」
というか、なんで言われるまで、異変に気が付かなかったのだろうか。まあ、VRが初めてで、いつもと違うという部分なら他の人より違う部分が増えただけだから関係ない、と、思いたい。
「うーん。やっぱりあれしかないんじゃないの?」
やっぱりか・・・
こんなところであれに邪魔されるとは・・・
「やっぱり女顔が原因か・・・まあ、ゲームだし我慢するしかないのか。」
「そうするしかないよ。大丈夫じゃない?可愛いし」
なにが大丈夫なんだ・・・
閑話休題
「この世界はどうする?・・・デスゲームだから、一回死んだら現実世界でもゲームオーバーだが。」
俺の言葉にフウはさも当然のように答える。
「最前線に立つよ?ソウもそうでしょ?」
「まぁ、そうなんどさ・・・」
苦笑を浮かべながら、言葉をつなげる。
「俺が考えている予定は、今日、この後2人で外に出てみて、安全マージンが取れることを確認して、取れなかったら明日以降に誰かを誘ってPTを組んでいく。安全マージンが取れたら、以降は2人で行動して、動きの確認とかをしようと思ってるんだが、いいか?」
「うん。安全第一だもんね。じゃあ、スキルを取ろうか。」
ん?スキル、スキルか。
「あ、ステータス確認してねぇ」
「そういえば私もまだだったね。スキルの前に確認しようか。」
確か、能力値は6つで、それぞれ
STR 物理攻撃力
VIT 物理防御力
INT 魔法攻撃力
MEN 魔法防御力
AGI 素早さ
DEX 器用さ
に、なっていて
STR+VIT=HP
INT+MEN=MP
となっている。
HPは文字通りヒットポイントでこれが0になると死ぬ。
MPはマジックポイント。これを使ってスキルや魔法を使う。これが0になると強烈な怠惰感に襲われるらしい。
そして、
VIT+MEN=状態異常耐性
になっている。まあ、これはパッシブスキルで、耐性がとれるのだが。
DEXは戦闘時であれば、クリティカルヒットしやすくなったりする。しかし、DEXは生産者にこそ必要なもので、これが増えると成功率が高くなるらしい。
そういや、種族と固有スキルってのもあったな。女になるという不幸があったから、レア以上であると願いたい。できれば、ユニークってのは欲張りすぎだろうか?まあ、それはこのくらいにしてステータスを見ていくか。
左手を胸の前でスライドさせる。
そうして出てきたものは、白い板のようなものだった。目の前に浮かぶファンタジー的な物じゃなくて、スマホみたいなやつ。フウの方にも出てきている。が、俺の方には何かが見えるが、フウの方は何も見えない。情報漏洩を防ぐためだろうか。下の方に情報開示と書いてあるから、合っているだろうな。
そんなことを考えながら、ステータスと書いてあるボタンを押す。
ソウ Lv1 種族 絶牢師
HP 30/30
TP 30/30
STR 25
VIT 5
INT 25
MEN 5
AGI 25
DEX 5
固有スキル 武器解放
スキル スキルを10個まで選べます。
称号 規則外の存在
「「はい?」」
「「え?」」
「どうした?フウもステータスがヤバかったか?」
「私もってことはソウも?」
「ちょっとステータス見せてくれ。」
そういって、プレートを交換し合う。そこにはこう書かれていた。
フウ Lv1 種族 脱縛狼
HP 30/30
TP 30/30
STR 25
VIT 5
INT 25
MEN 5
AGI 25
DEX 5
固有スキル 全属性魔法
スキル スキルを10個まで選べます
称号 規格外の存在
と、書かれていた。
「「・・・・・・・・・」」
流石にこれは何も言えない。
いや、まず種族がおかしいだろ!?これがユニークってやつだろうか。あと、固有スキルもおかしいだろ。全属性魔法はそのままだろう。けど、武器解放って何だよ?これでユニークスキルじゃなかったら倒れるわ。ついでに、最初から称号って・・・これは種族に関係してるのか?
考えるだけで頭が痛くなってくる。まあいいか。攻略がラクになるだけだし。
「さて、ステータスも確認したことだし、スキルとるか。」
「そうだね。スキルはソウと被ってもいいかな?」
「うん。それでもいいと思うよ。あと、ステータスが特化型のユニークで、まぁまぁの強さだと思うから2人でPT組むと思う。」
取り敢えず、鑑定ってのは必要不可欠だろうな。ってことで《鑑定》をまずとる。それで、《鑑定》を鑑定。
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鑑定
視界にある、あらゆることの説明を見ることができる。
フィールドだと視界に捉えたプレイヤー、モンスターの
HP,MPがそれぞれの頭上に表示される。
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ほう。思ったより有能だな。じゃあ、固有スキルも鑑定しとくか。
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武器解放 ≪ユニーク≫
全ての武器が使えるようになる。
装備している武器のスキルを持っているとそのスキルレベル×10ずつが、
ダメージに加算される。(初心者系統は除く)
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まぁまぁかな。じゃあメインウェポンの選択するか。まぁ、剣道やってるから刀初心者っての取るか。あと8つか。適当に見ていくか。
ということで、最終的な物がこれだ。
ソウ Lv1 種族 絶牢師
HP 30/30
TP 30/30
STR 25
VIT 5
INT 25
MEN 5
AGI 25
DEX 5
固有スキル 武器解放
スキル 刀初心者
気配察知
隠密
鑑定
ステップ
ダッシュ
行動可能
TP操作
HP自動回復
悪あがき
称号 規則外の存在
気配察知、隠密、HP自動回復はそのままだな。ステップとダッシュはその行動が速くなるらしい。行動可能とTP操作と悪あがきは鑑定してみたら有能だったため取ってみた。その3つの鑑定結果はこんな感じだ。
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TP操作
TPの操作によってスキルを調整できる。
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悪あがき
1回の戦闘につき1回、HPが1の状態で残る。
このスキルが発動した直後の攻撃で
相手に与えるダメージが1,2倍になる。
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行動可能
詠唱、残心時動くことができる。
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悪あがきはデスゲームとして大丈夫なのだろうか。連続攻撃とかじゃないかぎり、1回は耐えられるのはズルくないか?まぁ、このスキルは初回限定な気がするし、この名前だから取る人も少ないだろう。フウが取ってくれればいいけど。まぁ、ゲームに関しては俺と同じような思考だから取ると思う。ん?丁度あっちも終わったみたいだから見せてもらうか。そう思いプレートを無言で差し出す。すると、フウも差し出してきたので受け取り見る。
フウ Lv1 種族 脱縛狼
HP 30/30
TP 30/30
STR 25
VIT 5
INT 25
MEN 5
AGI 25
DEX 5
固有スキル 武器解放
スキル 刀初心者
気配察知
隠密
鑑定
ステップ
ダッシュ
行動可能
TP操作
HP自動回復
悪あがき
称号 規則外の存在
やっぱ、被ったな。よし、スキルも取ったしフィールド行ってみるか。フウに声をかけ、席をたつ。さて、どれくらい戦えるのかね。