アルピジィガム舞台設定③
職業。
主に二種に分別される。一般職業と戦闘職業。一般職業の方は非戦闘に関するもので主に大抵の国民等はこちらに分類される。逆に兵士や傭兵、闘技場の専属戦士などを生業にする場合は戦闘職業に分類される。また複数の職業を所持する者もいる。職業にはそれぞれ特有の階級等の肩書きに別けられており記入されるのはその階級名もしくは称号、呼び方。銘記される際の文字は本人の使う言葉に委ねられる。また一般職業は研究者以外は本人の認識、戦闘職業は闘士以外は特定の場所の認定をもらうことで表記される。
例。
職業 開墾者。 肩書き 農夫。
一般職業。
商工者……「武器屋」「防具屋」「雑貨屋」等の総称。一般的に商人とも呼ばれる。他にもその国お抱えの経済を任されたりする特別商人、薬剤等を取り扱う特殊商人の三種類存在する。技術者と併用している者が多い。
技術者……簡潔に言うと作る人。鍛冶屋を筆頭に大工等の鉱物加工系生産に携わる人々がなる職業。商人の項目での説明記述通り、商人職と併用している者が多いがこちらは戦闘職業との併用者も多い。
開墾者……鉱物加工系生産意外を営む人々がなる職業で「農業」「林業」「漁業」「畜産」等を仕事の総称。田舎方面に多い職業でもある。「林業」「漁業」の開墾者は山や海、未開の地等危険区域に赴く者もいるので少なからず戦闘職業を併用している者もいる。
研究者……法術、科学技術、歴史等を研究する職業。一般職業としは都市町村で学業の指導者としての資格ともなる。職業がら元・何々と付くものが最も多い職業であり、同時に併用している者が多い職業でもある。
戦闘職業。
剣士……近接武器を使う者の総称。主に国家兵団や傭兵を生業に持つもの、山賊等が持っている職業。細やかな分類はあるが国により異なる。
導師……いわゆる「神官」を始めとする聖職。国、民族それぞれ崇める対象は違えど根本は同じく補助傾倒の法術を得意とする職業。
術師……術での戦闘を主とする者達の総称。基本的に国家兵団に所属している者以外は他の職業と併用している。多くは研究者。
獣司……通称「獣使い」。猛獣、法獣、野獣等の獣を使役して戦う専門職。引退した者が一般職業として商工者と併用して動物の飼育屋、ペット屋を商う者もいる。
闘士……上記以外の戦闘を主とする職業。格闘ならば「拳闘士」、弓ならば「弓闘士」となる。またこの職業に付くものは闘技場の専属戦士や傭兵、賊に堕ちた者が多くならず者扱いされることが一般的である。
なお、上記に当てはまらないモノは「肩書き」のみの扱いとされる。
音楽家、踊り子、歌手、画家、芸術家、小説家、物書き等。これはほとんどが職業の合間に趣味の範囲で行う者が多く意識の中で「仕事」と捉える考えが少ないため、と思われる。
職業その②
商工者。
基本的に「~商人」と掲示される場合が多い。三種に別けられる。
一般商人な階級として商人見習い、~専門商人、~大商人等。
特別商人・専門商人、国司商人。
特殊商人・専門商人、特撰商人。国選商人。
まず誰もが見習いから始まり、専門商人を目指す。そこからの分岐で国司、特撰へ目指せるようになる。しかし国司は国からの、特撰は商人会組合の最難関試験を合格した者のみが修得できる職業。市場等の店を構えない者は物売り、もしくは商業旅団員と掲示される。
技術者。
職人と呼ばれる鉱物加工系生産者。食材も扱う。
特に階級別けが「師弟関係」により明確な職業である。
「鍛冶」「調理」「建築」「製造」「加工」の五種類から成り立つ。
鍛冶・主に鉱物で武器、防具を作る職人。生活に必要な刃物金物全般も作る。
調理・主に食材を料理する職人。さらに解明されている分の薬草等の処理、討伐された獣の処理等を行う者もいる。料理のみは料理人。
建築・主に大工業で家屋、城塞から橋、壁、道路等を専門にする職人。城塞等国が関連する建築物の場合は特別な許可を得た者のみが着工する事が出来る。
製造・主に日常品等の家具、装飾品、衣服等を造る職人。またはそれ用の機械を造る職人。
加工。材料を造る職人。細かくは被服用途加工、装飾用途加工、建築用途加工等様々ある。製造と併用している者が多数いる。
開墾者。
農業・田畑で耕作を行う職業。それに伴い技術者の加工、製造を修得し個人で出荷、販売をする者もいる。また戦闘職業と併用して未開の地に赴く者もいる。田舎に多い。
林業・国に指定された自然保護区を管理したり、技術者に代わりその材料となる木材用資源を育成する職業。農業と兼用が一般的。
漁業・海に関する材料調達、水上の運搬を主とする職業。または船に精通することから特別に船の製造を許可された職業でもある。
畜産・動物の飼育とそれに関する牛乳、獣毛、蚕の糸等を加工技術者に出荷する職業。農業と兼用が一般的。
研究者。
薬剤関係、法術関係、国政関係、指導関係の四種類に別けられる。実は最も掲示されづらい職業で兼用、併用が一般的。
薬剤関係研究者……加工技術者、農業開墾者、畜産開墾者の三種の職業から成り立つ。そしてこれを所持しないと特殊商人の試験を受けることは出来ない。
法術関係研究者……術師または導師、加工技術者、製造技術者の三種から成り立つ。この職業のほとんどの者は国家のお抱えとなる。
国政関係研究者……国司商人、開墾者の何れか一つ、術師または剣士の三種から成り立つ。研究者というよりは内政を取り仕切る官僚のような職業としての位置付け。
指導関係研究者……技術者職を二つ以上と剣士、術師、導師の何れか一つ、開墾者職を一つから成り立つ。国家兵団の隊長や一般的教養施設の指導員として資格を含む職業。
職業その③
剣士。
戦士、騎士とも呼ばれる近接戦闘を得意とする人々の職業でそれぞれの地域、国により指定された階級がある。主に国家兵団、傭兵他賊に堕ちた者が所持する事が多い。
デイキーユ王国内剣士。
大まかに兵士・兵士長・騎士・騎士長・総騎長の順で階級が上がる。その上に国王直属の数名で構成される近衛騎士団である「宮騎士」、単体で一個兵団に値するとされる最強個人「聖騎士」、獣司と術師の職業を所持し単独行動が許諾された遊撃手「竜騎士」の三種がある。
エフガニダ帝国内剣士。
大まかに衛兵、兵士、騎士、騎士長、特化騎士、元帥の順で階級が上がる。特化騎士は帝国独自で開発された科学装備を使用する騎士であり元帥直属扱いとなる。それ以外に帝王近衛兵団「装騎士」がある。
ティオレール連合内剣士。
足軽、武士、武将、大将、総大将の順で階級が上がる。他に独特の反りを持つカタナを扱う「侍」、法術を併用する「僧兵」「虚無僧」がある。
モーハー共和国は特別な階級訳が存在せず、他は西方大陸ならエフガニダ帝国に、東方大陸ならデイキーユ王国と同じくするがその上位は特別な名称がある。
闘士。
拳、棍、弓、斧、銃、鎚、鎌等の戦闘を得意とする職業。剣士との違いは闘技場の所属や自警団等の民間に依存する戦闘職業である事。賊の多くが所持する理由でもある。
闘士はほとんどが共通。
多数の国、地域が「~闘士」で始まり、熟練具合により「上闘士」、二種以上の使い手になり「多闘士」となる。さらに最終的に「超闘士」が存在する。またデイキーユ王国特有の「狩人」、ティオレール連合特有の法術を駆使する「忍者」、エフガニダ帝国特有の科学装備を使用する「機闘士」、シャイング王国特有の女性の踊りを軸にする拳闘士「舞姫」が存在する。
術師。
攻撃系法術専門の職業。むしろ資格と捉えるものが多く戦闘職業としてではなく研究者への登竜門と考える者もいる。国家兵団に所属する者も多数いるが民間にも帰属する。
デイキーユ王国内術師。
術兵、 術兵長、法術騎士、法術騎士長の順で階級が上がる。最終的に国家兵団に帰属するのでその上は基本的に剣士と共通する。もしくは研究者の二つの職と併用し「賢者」と呼ばれる職業がある。
エフガニダ帝国内術師。
術兵士、術兵長、特化術師、特化術長の順で階級が上がる。最終的には剣士同様元帥である。特化術師は科学装備による術師である。
ティオレール連合内術師。
各島々特徴が違うので共通した階級が存在しない。実力は法騎士、特化術師に劣る事はない。また稀に補助系法術を極めた「仙人」、攻撃系法術を極めた「天人」、女性特有の上級者には「巫女」と呼ばれる職業が存在する。
モーハー共和国は例によって特別の呼称はない。そしてそれ以外は剣士と同様である。ただしシャイング王国には女性特有の「歌姫」と呼ばれる詠唱に音をつける術師が存在する。
導師。
補助系法術専門の職業。その職業としての幅は広く国家兵団を始め自警団、宗教団体と多数ある。最も「医者」としての概念の無いアルピジィガムの医療を賄う大切な職業でもある。
その所属する団体により階級が異なる。これは闘士同様ほとんどの国、地域が共通する。ただし呼び方が異なる場合はある。
教会等宗教上階級。デイキーユ王国では「司祭補佐」「司祭」「大司祭」となる。エフガニダ帝国では「準神官」「神官」「大神官」となる。ティオレール連合では術師と共通して「巫女」を始め「僧」「僧正」「大僧正」となる。
医療関係はその概念がそもそも乏しくデイキーユ王国では「衛生師」と「衛生兵」、エフガニダ帝国では同じく「衛生兵」と「科学衛生兵」しかない。ティオレール連合では「祈祷士」のみである。
セーケン皇国にのみ「司法祭長」と呼ばれる職業が存在する。
それ以外は「導師」もしくは「療法士」と一括りにはなる事が一般的である。
獣司。
通称「獣使い」。アルピジィガムに存在する猛獣、怪獣、野獣等を飼い慣らしそれにより戦闘を行う特殊な職業。しかし国家兵団の上級者は過酷な訓練を経てでも所持する事が多い。 また特殊な職業の為階級そのものが存在しない。