アルピジィガム舞台設定①
国名と簡易説明。
デイキーユ王国。東方大陸の南東部に位置する第十代国王の治める国で主人公達の拠点のある国。だいたい二十そこそこの都町村で構成されている。そこにターズ隔離管理保護区域《通称ターズ大森林》を含む。比較的に人の居住区付近は都市町村の規模に関わらず怪獣は少ない。そのため穏やかと思われるが人里を外れた平原、洞窟、森林、山脈等にはかなり強力な怪獣が縄張りをもち治めている。その上ターズ大森林にはより一層強力な怪獣が存在する為足を踏み入れるには国の許可が必要となる。
総人口・八千万程。
首都・王都ライデアン。国の人口の半分になる四千万程が住まうデイキーユ城のある都市。大鉄道の中央拠点や国家運営組織等はここにある。
主な都市名・鉱山で有名な技術者の集う都市「ララメラ」。ターズ大森林の近隣で自然豊かな「ベルホーミ」等。
国政・国王は基本的に関わらず国政技術者達によって行われる。
主要特産品・「地の法霊石」「木材」「野菜」等。
国交。全体的に良好。とくに北部、ロノ・リガ連合国と良い。主食・パン系。生活標準・全体的にやや上。
エフガニダ帝国。世界の西方大陸の南西部に位置する第十四代が治め昔から多彩な民族を受け入れ集まり科学と法術の研究に余念のない国。国内には公領と呼ばれる自治区も多数存在する。百年以上前は争い事が絶えなかった。最も多かったのは宗教戦争。そのため世界条約制定後もギクシャクした関係は国内でも続く。また戦いの多い歴史は国土にも影響を及ぼし強い怪獣の出現、歴史上稀に見る災害などはこの付近でおこることが多い。
総人口・九千万程。
首都・帝都アーテーマ。五千万人程が集まる大都市だが城下から離れるほどその纏まりはなくなる。町外れ、その境界付近では賊と怪獣に襲われることも珍しくないほど治安が悪い場所もある。
国政・帝王自らが指揮をとることが多い。その下に国政技術者経験者集団「帝国文官」と帝国騎士団元帥率いる「帝国武官」が存在する。また公領を認めているため「特別高官」と呼ばれる帝国貴族が存在する。
主な都市名・火の法霊石を奉る都市「アイガーフ」。地の法霊石を奉る都市「レイクブ」。水の法霊石を奉る都市「リザドリザブ」。風の法霊石を奉る都市「ケルアスタ」等。
主要特産品・帝国技術で作り上げた「科学的生産品」。人口の法霊石の七割はこの国で作られている。他。
国交。普通。主食、パン系。生活標準・上。ただし都市部との差はあり、やや下に含まれる地域もある。
ティオレール連合。二大大陸の真ん中の海域の南北に点在する十数の島々から成り立つ多数民族の連合。各島に特性があり、細やかなしきたりや法術、生活環境の多彩さが目立つ。元はナナロッカ教の教えにより一つだったが時の流れにより別れた。その後世界条約制定の際「連合」の名の下にまた一つの国に匹敵する存在となった。
総人口・五千万人程。但し、他国と違い統一機関が存在しないため正確さにかける。
首都・無し。但しナナロッカ教の大教会がある「タジア」を連合の集会場所にしている。
主な都市名・ここでは島の名前とする。歴史館、図書館の多い「ダスターニ」船上拠点「レジェ」大農園「アエタニ」外交島「ジンビス」等。
国政・その島それぞれに「長」と呼ばれる者がいる。またその島それぞれの仕来たり、習慣に基づく。
主要特産品・「魚介」「船」「観光地」等。
国交。その差は様々。主食、米、パン系。生活標準、やや下。
モーハー共和国。ティオレールの北部に存在するカリード大陸の南部にある最も新しい国。統治者がいないながらも巨大な収入源である未開の北部により発展した。その国民性は穏やかであるが逞しくそのほとんどが戦闘職業についている。また移住者が多い国である。未開な北部はそれ事態が巨大なモンスタースポットであり絶えず怪獣が生まれる。しかし怪獣同士の縄張り意識の高さと広大すぎる土地の為人里に被害が及ぶことは少ない。
総人口・三千万人程。その半数以上は移民、もしくは停留する冒険家等。
首都・大港都「ラヴァン」。モーハー共和国の最南部、カリード大陸の入り口とまで言われる巨大な港のある都市。マスターギルド、グレートギルド等主要施設が集まる。
主な都市名・正確には未開の北部との境界線であり驚異のランクを区別するために作られた防衛区域。ラヴァンから北部へ向かうにつれ「ガジュ」(通称第一区)、「ヒリユ」(通称第二区)、「コオリユ」(通称三区)が存在する。
国政・モーハー共和国として制定されてから組み立てられた。四人の「現住国政技術者」と各国の代表「特別国政技術者」の数名で行われる。ただしその権限は他国に比べ低い。
主要特産品・「未開の北部」及びそこに住まう怪獣討伐品。
国交、良好。主食、肉系。生活標準・かなり下。
セーケン皇国。エフガニダ帝国の北方、西方大陸の真ん中に位置するマーナ教を深く信仰する人々によって造られた国。もともとはエフガニダ帝国の一部だった地域が内乱を嫌う国民を集い独立を謀った。その後世界大戦へと流れ込む帝国をデイキーユ率いる連合軍と共に戦った歴史を持つ。世界条約制定後はもともと同じ国民だったこともあり国交は良好な方。しかし宗教上の小競り合い仲違いは少なからず存在し、皇国内はマーナ教のみが許される。
総人口・四千万人程。
首都・聖都ドリアド。人口は一千万人程と規模は小さいが西方大陸鉄道、マスターギルド、マーナ教会総本山等目立つ施設は多い。更には他国の信者の巡礼が多く人の流れは多い。
主な都市名・ドリアドを取り巻くように火の根都市「ラマンダ」を始め「ウンディネ」「ノムダス」「ジーンシルフ」「ルナル」「ウィルプース」「ジエノ」が存在する。
国政・マーナ教会の教皇と各根都市の教会司祭、国政技術者経験者を数人集い行われる。
主な特産品・「信仰」、一通りの「天然法霊石」等。
国交、良好。ただし自ら動くことは少ない。主食、パン系。生活標準・普通。
シャイング王国。セーケン皇国の北方、西方大陸の北部に位置する国。西方大陸にしては珍しく特別な宗教にとらわれない国でもある。その為か音楽家や踊り子、歌手等の文化が盛んでありその種類の大会などの多くはこの国で行われる。また闘技場もデイキーユ、エフガニダに次ぐ規模である。都市部以外は比較的農業を収入源にする農村が多い。
総人口・四千万人程。
首都・王都ゼッガ。有名な闘技場、演奏会場、博覧会場を始めマスターギルドがある。人口は二千万人程。
主な都市名・王都に次ぐ演奏会場を持つ音楽都市「クーア」、シャイングの穀物の八割を生産する大農村「ツウハ」がある。
国政・国王と共に国政技術者たちが行う。また名だたる芸術家にはその参加権を与えることもある特殊性を持つ。
主な特産品・多彩な「芸術家」、様々な「芸能技術」、「穀物」等。
国交、良好。とくに世界条約制定後は帝国とかなり良い。主食、パン系。生活標準・やや下。
ロノ・リガ連合国。東方大陸の北部に散らばる小国の連合。最北部、遺跡とモンスタースポットが重なるカコナル公国。東部に位置する発展途上のギィンダイ共和国。西部の大陸縦断鉄道の北部拠点と巨港のあるヘイラミ王国。そして南部、デイキーユ王国に隣接する連合の代表国ロノ・リガ王国の四つからなる。
カコナル公国。総人口二千万人程。首都・王都シィカム。国政・各公領の代表者と国民により選別された国政技術者達により行われる。特産品・モンスタースポットと歴史的遺産の混合物「遺跡」、「魚介」等。国交は普通。主食は肉、魚系。生活標準・やや下。
ギィンダイ共和国。総人口・二千万人程。首都・商業目的都市「カセクヨ」。国政・四年に一度国民により選抜され行われる。特産品・「自由流通」「商業地」を始め「穀物」「野菜」「小物」等。国交は良好。主食は様々。生活標準・普通。
ヘイラミ王国。総人口・三千万人程。首都・王都サイハティ。国政・国王と国政技術者達により行われる。特産品・「魚介」「運搬技術」。国交はかなり良好。主食は米系。生活標準・やや上。
ロノ・リガ王国。総人口四千万人程。首都・クロムス。国政・国王と国民により選抜された国政技術者により行われる。特産品・「野菜」「果実」等。国交は普通。ただし東方大陸内に限りは良好。主食は米、野菜系。生活標準・やや上。
ギルドの説明。
組合、組織、多目的団体等様々な人の集まりの総称。大きく分けると「国家運営組織」、「民間総合組合」、「多目的団体」の三つになる。
国家運営組織。
国、またはそれに類似する権力を有する者たちの所属する組織。主に戦闘職業を有する者達の資格取得の試験を執り行ったり、その管理・仕事の斡旋等をしている。また教会の新設申請及び新聞の製作、出版もここで行われる。そして唯一収益が目的である娯楽施設の中で闘技場はここの管理下となる。
民間総合組合
都市部に設営される民間の総合組合。その仕事は幅広く、各一般職業の寄り合い所の確保及び指導から商工者、研究者達の資格取得の試験、各都市町村への指導研究者達の派遣まで多くにわたりある。更には演奏、博覧等の会場運営も受け持つ。
多目的団体
個人または少人数による団体組織。その目的はほとんどが趣味の領域だが、怪獣の被害が多い地域では自警団等の意味も持つ。そしてマスターギルドやグレートギルドの下請けを引き受ける。尚、グレートギルドへの申請で設立する事が可能。ただし純然たる収益目的での戦闘行為が目立つ等、マスターギルドへ確認を取る必要がある場合もある。