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独りより二人。  作者: 城帽子
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仲直り

真:

そういえば、メールもしてなかったよな。 なーに、簡単な事だ腹を決めてと。

おーりゃあ。 書けたぞ、これでいいだろう。 送信!頼む!返信くれ!

ん?早っ! えっと、アキからだ! 由美さんの言った通りだな。 なになに!短っ!


返信の内容はこうだった、


亜紀: 「許す。だから早く迎えに来い。寂しいだろうが!バカ!」


真:あはは、今何時だと思ってるんだよ。 もう日付変わるよ。 お、電話!って、アキ!

もしもしー


亜紀:もしもしじゃないってのー! 早く来てよー!


真: おい、そんなことできるわけないだろ。


亜紀:じゃあ、私が行くから、タクシー代払ってよね。


真: おいおい、俺も万年金欠だからさー それにお父さんにも怒られるだろ?


亜紀: お父さん、今日はもう寝ちゃったんだよ。 最近、お酒飲んだらすぐに寝ちゃうの。


真:そうなのか。 それよりバイトどうした?店長、カンカン…でもないけど、半ば諦めてる感じだぞ。今なら戻れるし。


亜紀: バイトは無理。お小遣い上げてやるから、やめろって、お父さんに言われちゃった。


真: どうしたんだ?


亜紀:喧嘩したあの日、早く帰ってもやる事無いからって駅前の商店街ぶらぶらしてたらさ、ちょっとね。


真: え、なに?どうした、それから?


亜紀: 芸能事務所の人っていうから、暇つぶしに話し聞いたらさ、色々面倒くさい事になって。


真: なんだって!それで、大丈夫だったんだよな?


亜紀: うん、大丈夫。あんまりしつこくて、サッサと出ようとしたら手を握られたから、 大声出しちゃって。

そうしたら、他のひとが抑えてくれて、警察まで呼んでくれて。


真: 警察!それで、どうなったの?


亜紀: 警察から話聞かれて、お父さんも呼ばれて。事務所の人は、警察につれていかれて。

結局、お父さんも仕事投げ出して駆けつけてくれたんだけど、厳重注意で終わった見たいよ。

お父さんは裁判も辞さないっていってたけど、それは辞めてってお願いしたから。ないとはおもうけどね。


真: そうか、大変だったね。


亜紀:でね、一つ自慢していい?


真: へ、何?


亜紀: その芸能事務所っていうのが、本物だったの。


真: ということは?


亜紀:本当にスカウトされたってことだよ。しかもね、大手なんだよー!


真:やっぱり可愛いもんな。俺と釣り合うわけ無いよ。


亜紀:…って事務所だよ、聞いたことあるでしよ?あの女優さんも在籍しているところだよ。どうだー!参ったか!んっ?


真: まいりましたよ。そうだよな。その方が良いのかもな。由美さんも言ってたし。 あれ、その事務所って。


亜紀: え、由美と会ったの?


真: たまたまね。って、あ、そうだよ、事の発端はそこからだよ。 あのバスの画像、あれ、由美さんだぞ。

なんか最終バスに乗ってたら、由美さんも乗っててさ、ちょっとご機嫌斜めで、ほんと大変だったんだぞ!


亜紀: あら、そうなの?早く言ってくれたら良いのに。


真: おいおい!聞く耳もたなかったのはだれだ!


亜紀: サッサと言わないからでしょ。


真: あ、勿体ぶった俺も悪いな。


亜紀: でしょ?


真:ゴメンなさい。


亜紀:まあ、こちらこそごめんなさい。 なかなか、こういう事って冷静になれなくて。


真:よし、お互い様だな。


亜紀:では明日、仲直りのデート!と言いたい所だけど、こういう状況だから、当分無理そう。そんなに長い時間、外出はできないとおもう。


真:分かったよ、それまで待ってるよ、タクシー代払える位稼いで。 まあ、たまにはバイト先までくればいいよ。


亜紀: しかし、由美と会ってたとはね。流石は私の彼氏!やるなぁ、早速どんな話したか、聞いてみよう。 そんじゃ、またねー!おやすみ。


真:

うん、またねー。 さてさてもとの鞘に戻るってかんじかな? 一安心だよ。 あれ、由美さん、まさかあのキスしたこと言わないよな?

いや、俺から言うべきか?何て言う? キスされちゃってさ、あはは。って? うわー無理だわーどうしようー。

しっかしー 今日は疲れたー・あー眠いーおやすみー。


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亜紀: なんで、なんで出ないのよーまーこーとーちやーん!早く出なさーい!


真:そしてまた、誤解される事になる。 誤解?誰が?誰を?

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