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独りより二人。  作者: 城帽子
2/8

再会。

~~~~~


<バイト帰り、最終バスの中>


真:

ひっでーよな、店長。だいたい俺があんなクレーム処理できるかっつぅの。

やれやれーって、もう日付も変わってるじゃんよー。なんとか終電、間に合ってくれよ!

あら?向こう向いてはいるものの、見覚えあるなー。 スラーっとした感じで、長い髪。

もしかして?


由美:なに見てるのよ?


真: うわっ!


由美:なんだ真ちゃんじゃないの。


真:あれ、由美さんでしたっけ?あきの友達の。


由美:

おおーこういうことあるんだねー。

これはもう運命の出会いだね。恋に落ちるしかないねー。


真:またまたーなに言っちゃってるの。


由美:今日から私が彼女ねー!


真M:おいおい、誰かと一緒のこと言ってるな。


由美:なーんてね。


真:バスの中なんで、静かに。


由美:はいはい。で、なんでこのバスに載ってるの?今日は一緒じゃないの?


真:亜希は今日、昼番だからね。20時には帰っちゃいましたよ。


由美:あらそうなんだ?いつも一緒じゃないのね。


真:いつもってそんな、一緒に住んでるわけじゃないのに。


由美:へー同棲しちゃえばいいのに。


真:

まあ、そりゃ出来れは一緒に住みたいですよ、もちろん。

でも、あそこはお父さんが厳しくて。


由美:そんなこと言ってると、誰かに取られちゃうぞ。


真:いやーそれはー、無いとは言えませんが。


由美:可愛いからなー人気あるからなー。へへへ。


真:そうやって不安にさせないでよー。


由美:

あははは。人気あるのは本当。誰かに取られるのは、まぁ、多分無いだろね。

恋は盲目だからね。 君の悪い部分なんてみえてないだろうね。


真:

悪いところだらけですからね。なんで俺なんだろう?

そもそも、あれ、告白なのかな?


由美:聞いたよ。なんか、強引に彼女になったとか、言ってたからね。


真:今日から彼女って、それ告白ですかね?


由美:本当に言ったの?勇気あるねー、試したんだねーよしよし。


真:もしかして、由美さんが?


由美:

まあ、そんな感じのことは、アドバイスしたかな。

優柔不断型草食男子には、そのくらい強引に行かなきゃってね。


真:いやーその、まんまとはまっちゃいましたね。


由美:悪い気はしないでしょ?


真:まあ、そうですね。可愛いし。


由美:惚気られちゃったわねー。


真:

由美さんは、美人さんだからなー。

今日から彼女なんて言われたら、「はいっ!」つて緊張しそうだ。


由美:あら、そう?なら、そうしてみる?


真:なんですか?飲んでるんですか?


由美:飲んでるわよ。悪い?それとも、お酒くさい?


真:お酒くさいかはわかりませんけどね、このくらいはなれていると。


由美:座席の端とはしじゃあね。ん? 気が効かないわね?こっちに着なさいよ。


真:近づかない方が良いような気がしてますよ。


由美:いいから。


真:やれやれ。


由美:返事は?


真:はいはい。


由美:ハイは一回!


真:先輩かっつうの!すいませんね、彼女、ちょっとお酒が入って。 ほら、少し静かに!


由美:なんで近くに来たのよ?


真:はぁ?呼んだそばから。


由美:冗談よ、そんなに飲んでないから。


真:なんか荒れてますねー。


由美:

いやーねーいろいろやなやつもいるんだよ。

ちょっと派手な格好してると遊んでるんだろう?見たいに見てくるやつがさ。

頭にきて、手元のカシスオレンジ顔にぶっ掛けて帰っきちゃった。


真:そうですかー。怖いもの知らずもいるもんですね。


由美:

おかげで、他の仲間からも総すかん食らっちゃってね。

一人で少し飲んでたってわけよ。ヤケ酒だよー。


真:

人を見た目で判断するのはよくない。

親戚のおじさんも見た目は怖かったけど、お手伝いすると小遣いくれたもんな。


由美:まぁ、金は払ってないわよ。二席隣の男がおごるって言ってたからもらっといたよ。


真:はぁ、まぁ、美人は得ですね。


由美:

はぁぁ、なんかこう、玉の輿ってうまくのれないもんかねー

でもぉ、中身のない男なんていやですぅー。


真:

はいはい、静かにしましょうね。

そうそう、由美さん服はどうでした?一個はかわいいのきてましたね。


由美:お、気づいてた?亜希に選んでもらったんだけど、よかったでしょ?


真:

うん、お化粧のせいか、少し年上に見えましたけど、似合ってましたよ。

けど、今日はあんまり化粧してないのかな?


由美:私、あんまり化粧好きじゃないのよね。ほとんどスッピンよ。


真:げ、それでもあんなに派手な、っと、綺麗なんですか?


由美:まぁ、街中でなんとかって事務所の名詞もらったりしたけど、怪しいもんよね。


真:そんな、俺に名刺渡されてもって、げ、めちゃめちゃ有名なところじゃないですか!


由美:あらそう?本物かどうか、怪しいもんだわ。ふんっ。


真:いやー、これ、みんなほしがってるでしょ。


由美:興味ないわねー。zzzz


真:

そろそろ着きますよ。ほらついた。

さて、降りますよー。ほら、カードはどこですか?


由美:んー?たぶんこれ。


真:これ、薬局のやつじゃないですか!


由美:そんじゃこの中から探しておいて。


真:

そんな、全部渡されても。うわー待たせてる。

えっと、これだ、このカード。で、こっちが俺のと。

すいません、いろいろご迷惑かけて、はははは...

降りますよ、右足、左足、って二人三脚か。


新人バイト:

あれ?主任?おっと、隣の女性はアキさんじゃないな?

これは、面白い事になるかもしれないな。ふふん♪



<事務所にて>


真:おはようございます。 昼なのに業界っぽい挨拶だなぁ。


亜希:まこっちゃん、お話があります。


真:あき、持ち場からはなれちゃダメだって。


亜希:私にはそうする理由があるのですよ。


真:なんだよ、その言い方。


亜希:私の事が嫌いになった?


真:はぁ?オイオイ、何急に言ってるの?


亜希:じゃあ、二股かけてるわけ?


真:ええ?何怒ってるの?


亜希:

なんか、夜中にどこの馬の骨とも言えない女の子と、

肩に手を回して仲良く歩いてたとか? どういうことかしらね?


真:へえ?何のことだ?


亜希:

どこの女かは関係ない。まこっちゃんの気持ちが知りたいの。

私なの?その子なの?


真:夜中、女の子、肩に手を。 ああ、もしやあのことか。


亜希:なによ!白々しい! で、どうなの?


真:はははー それ、お前も関係あるよ。


亜希:あなたの彼女なんだから、私にも関係あるでしょうね?


真:いや、その子の話。


亜希:なんですって? しらばっくれても無駄よ、画像あるんだからね。ほら。


真:どーれどれ、やっぱりあの日か。


亜希:で、どうなの?


真:この女性、見覚えないか?


亜希:え、こんな人知らないわよ!


真:本当にそうか?


亜希:何が言いたいわけ?そんなに私に見せ付けたいわけ?


真:お前、もう決め付けてるだろう?


店長:ちょっと君たち。


亜希:うるさい!


店長:

うるさいのは君たちの方だと思うがね。

私は夫婦喧嘩にまで給料払う気無いんだけど。


真:え、あ、店長。


店長: とりあえずさ、仕事してくれる?お客様あっての商売だからね。


真:あ、ああ、すいません。すぐに行きます、はい。


亜希:すいません、今日は体調悪いので早引きしますー 。


真:おい!この後一日で一番忙しい時間帯じゃんよ。


亜希:知りません、気分が悪いので。


店長: しようがないね。新人さん、この後も出来る?


新人バイト:いいですよ、どうせ帰っても暇だし。


店長:助かるよ。じゃ、そういうわけで、よろしく頼むね。


真:わかった、後で電話するから。


亜希:いりません。電話してこないで。


真:ちょっとまてよー。


亜希:あー気分わるいぃー死んでしまうぅー。(棒)


真:店長、僕も


店長:何ですか主任、一番忙しくなるときに。


真:いや、その、な、何でもないです。


店長:はい、この後もがんばってね。頼りにしてるよー。


新人バイト:なんか大変なことになったみたいですね。


真:いや、すいません、なんか、急に残業みたいになっちゃって。


新人バイト:いいや、まぁ、いろいろあるよね、男と女って難しいねぇー。


真:なんで画像があるんだ?

とりあえず、由美さんにフォローをお願いするか。って、

俺、連絡先知らないジャン。

連絡先も知らない女と、なんかあってたまるかっていうの。


店長:そろそろ、戻ってもらっていいかい?


真:

あ、はい、行きます。

バイト終わったら電話しよう。

ってこっちから電話するものなのか?俺、何も悪いことしてないぞ。

んーっ、わからん、後で考えるとしよう。

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