第24話:受験の下準備
正月が明けると、学校は受験&卒業で猛烈に忙しくなった。
どのクラスも教室の壁に「卒業まで残り○○日」という張り紙があり、あっさりとそれが飾られている。
「皐月山、ちょっと」
とある昼休み。
いつもの様に机で伏せっていると担任から声がかかった。
目を擦り近くによってみると、前期選抜のことについてなんだかよく分からないが話された。
実穂が受ける高校は、自己表現活動というものがあってそれを準備しなきゃいけない。
当然、実穂は何もしていないに等しい。
「目の前だからね、いつも寝てるけど……」
「…はい」
手に何か渡され、担任から解放される。廊下にチラリと目をやると、少し遠めに笠也が見えた。
手招きをしていて何か呼んでいる様子……?
実穂は紙を持ったまま、なんだと問いかける。
笠也の近くには、これもまた同じ部活の奴、佐々木 大吾も一緒だった。
佐々木とはあまり面識ないが、関係ない。
「実穂、まだなんもやってないの?」
「うん、眠いから」
紙を取られふんふんと、笠也がうなずきながら実穂の問題を見る。
佐々木も何か見たそうにしていたが、さすがに面識はないに近いためか、そんなに見ようともしない。
「自己表現活動ね、がんばって」
「笠は?お料理のとこ」
うん?と、笠也は眉を上げて見せたが、口からは少し残念な言葉が。
「爪えぐれちゃって……」
左手の人差し指が白い包帯で巻かれている。
これでは料理ができない。
「何で怪我したん?」
「事故ったの」
どんな事故かと聞こうとしたが、実穂が口を開いた瞬間に予鈴のチャイムが鳴った。
きっと、このチャイムがいつか聞こえなくなるんだろうなと、実穂は思った。
――で、自己表現活動は。
未定のままで本当に大丈夫なのかという、悩み時期が実穂には来ていた。
――いや、ネタがないし。
ベッドの上で転がりながら、まるで紙を太陽を見る視線で実穂は紙を見ていた。
自己表現活動に当たっての説明会の日にちと、何をするのかという事を書く調査票みたいなもの。
「もぉ、めんどくさぁー」
ぽいっと紙を枕元に滑り落ちらせ、しかし、それについて考える。
今まで自分のことについて考えたことがない。
地味に日記なんてつけてたりしているが、当てにもならないものだろう。
自己表現……己を他人にどう伝えるのか。
実穂にとっては難しい事なのかもしれない。
●自己表現活動…ありましたねぇw 懐かしいというか、つい最近のように思えます。あんなに……ではないのですが、実穂は前半ぐったりと過ごしていたので、後半はちゃんとしなきゃいけませんね。
●まぁ、ここにきていうのは何なんですけど、誤字脱字はお気にせずよう((
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