第23話:とんでもない②
布団の中からくぐもった声が聞こえる。
何だろうかと、耳を澄ましてみれば……
「舐めていい?」
心臓がドキリと鳴るのが自分でも分かるほど、笠也の発言に困った。
「ど、どこ…を?」
「実穂の弱い所」
指先で実穂の弱い所を細やかに刺激しながらそう聞いてくる。
「いいけど……」
言った瞬間、脳裏で笠也が腹を舐めたのが分かった。
生暖かい笠也の舌が自分の肌を這う。ゾクゾクしながらも、実穂の身体はピクっと動く。
初めての刺激に思考があまりついていけない。
顔が布団が丸くなっている所が上に上がって、いよいよ、笠也がツンと、実穂の弱い所を一瞬舌で突いた。
「……なんかした?」
きっと、何も感じなかったゆえ、実穂はそう聞いてみる。
「……舐めた」
「分かんなかった」
と、今度こそ、生暖かい舌が自分の出っ張った所に触れるのが分かった。
再度舐めている事を感じているのだが、実穂は勝手に身体が動き、それ所ではなかった。
ツンツンとそれを突き、舐めていると思ったら指で擦る。
「あっ……」
ベッドのマットと笠也に挟まれ、実穂は思うように身動きが取れない。
ほんの少し、肩を動かせるぐらいで快感を抑えれられない。
「あ!……う、ん?」
足を少し動かした瞬間、何か柔らかいものが実穂の膝に当たった。
途端に、実穂は今ある快感を捨て一気に恥ずかしくなった。
舐められているものの、やはり膝に当たっている……柔らかい…もの。
「……っ!?」
実穂の脳内はパニックになり、笠也が顔を上げて目を合わせてくる瞳を見ることが出来なかった。
「実穂?どうしたの?」
「う、ううん」
首を振りなんでもないと伝える。
そしたら笠也は、また布団の中に戻りきっと、ぷっくらと膨れ上がった、実穂の弱い所を再度舐める。
一瞬、やはり膝に当たっているものが気になったりもしたが、生暖かい舌で舐められている快感はどうしても抑えることは出来なかった。
「い、やぁ!」
自分でも思えない声が、実穂の口から発する。
甘く切ない。そんな声を自分が発している。
「実穂、そんなにだったの?」
少ししてから、笠也が目の前でそう聞いてくる。
実穂は頬を赤くしながらも、こう答えた。
「こ、壊れちゃうでしょ」
「こんなんで壊れちゃうの、実穂って」
目元を怪しく緩みながら、笠也はそっと顎を撫でてやると、実穂を帰宅準備させた。




