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ナメクジラ  作者: まきの・えり


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9/10

 オレは、何らかの魔術に出会ったかのように、相手の通信を聞いていた。

 意味は、よくわからないが、聞くことが大事だということは、わかった。


「あなたと一緒にいくことに決めた」

 この通信も、よくわからないものだったが、オレは、直立したまま、グルグルと旋回して、渦潮を作り、もう少しで、敵を倒してしまうところだった。


「やめて」と言われて、オレはやめた。

 オレの意識も、オレの肉体も、なぜか、喜んでいるようだった。

 オレは、自分が戦っていた相手から、意識を離し、ジェル状物質は、オレが求めるものの方に、触手を伸ばした。


 ジェル状物質が、相手をジェル内に取り入れた時、つまり、オレが相手と合体した時、「人類」という意識や、「俺たち」という意識が、オレの中に、流れ込んできた。


「ゆっくりと、話し合いましょう」と今では、オレの中にある意識が言った。


 その時になって、ようやく、オレは、その相手と同じような生物であり、今までは、目にも入らなかった「人類」という生物が、オレのかつての敵の上で、コマコマとうごめいているのを感じていた。

 しかし、目的を達成したオレにとっては、何の興味も無いことだ。


「まだ、形態進化していないし、意識の進化も、まだだもんね」

 そういうことばも、快く、オレの意識の合間を、駆け抜けていくのだった。


 

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