光る虫
真夏の夜、僕は暗い森の中にいた。
カブトムシを採りたくて、いつもの林のブナにミツを塗って帰るだけのはずが
帰りがけに珍しい「蝶」をみつけ、もうちょっと奥に、もうちょっと奥にと進んでしまい
もう、すっかり迷子だ。
携帯なんか持ち歩かないので、途方に暮れていたところ、目の前に輝く虫が。
電球とも、ホタルとも違う、握りこぶしほどの大きさの、優しく強い光だった。
必死で輝く虫を追いかけたら、街道に出れて、無事家に帰る事ができた。
ばあちゃんが操作してたドローンだった。ありがとうばあちゃん!