ワイウイ17について
哀しい触れ合いの末の、第3子誕生のハッピーエンドとなった今作ですが、翳りの女帝は当初風の王夫妻の娘になる予定はございませんでした。
レシェがなるはずだったんですが……なぜこうなった!?
わからない……わかりませんが、3代目翳りの女帝はリティルとシェラの娘となってしまいましたね。
書きながら名前を決めたくらい、予定になかったイリヨナちゃん。
レイシ兄様には受け入れられてる感のあるイリヨナちゃんですが、ファザコンですかね?
とりあえず、恋愛できないくらいのファザコンではないです。
17では、イリヨナちゃんの幼馴染みの男の子!が出てきますし。
まだ、強い父様の娘でいたいという、庇護下から出たくない子供ということです。
16……乙女ゲームのような話になっちゃいましたね。そしてバッドエンド!からの17と続いちゃいまして、闇の精霊編は3部作に!
さて、今作はリティルの性癖――じゃなかった、闇の領域と闇の精霊のお目見えだけの物語です。闇の領域が閉じてた理由とか、闇の王が翳りの女帝っていう名で呼ばれている事とか何にも語ってません!
主軸はなんと言っても、リティルとシェラの離婚から再婚までです。
一途でしたねぇ。お2人とも。
16に引き続き、今作も花の姫という番の精霊の目覚めに翻弄されるわけですが、リティル様は、シェラでなければ反応しないという変態スキルを手に入れてましたねぇ!
ああ、怖い!そのうちリティル、遠くにいるシェラが、どこで何してるのかすらわかるようになるんじゃなかろうか?
そして、新たな花の姫・レシェは、リティル・シェラに限りデバガメ希望の危ない趣味の人です。それは、シェラに戻りたい本能がそうさせたわけなんですが、こちらもなかなか過激な方でしたね。
リティル様、変態スキル持ってなかったらヤバかったです。
しかーし!レシェと間違ってキスして、気が動転して、シェラを襲いに行くって、どんな流れなんですかぁ!いいしごとしますねえ、レシェ!
物語は、息子・インファまでをも巻き込んでいきましたが、インファ、安定の良い息子ですねぇ。他の子供達の出番がない!
新キャラの、影法師の精霊・ルッカサンは、苦労人初老精霊です。
敵か?とも思いきや味方でしたねぇ。味方でないと困るんですが。両親のことで心を痛めるインファを慰めてくれたり、イリヨナちゃんをファザコンに育てたりと、いい仕事してくれました。
物語の鍵を握るロロン君。ロミシュミルを復活させ、あわや大惨事となりますが、リティルにとっては願ったり叶ったりな展開でしたね。こうなっちゃったものは、しかたないよな?な?な?で、シェラも闇の領域も手に入れちゃいます。
今作のラスボス、特大魔王クラス・ドラゴン型の魔物さん。
戦闘シーン割愛しました。
インファの「瞬殺します!」宣言で、風の最上級精霊3人が、みんな殺戮形態に変身してでの戦闘でした。連携、攻守のバランス、どれをとってもこれ以上ない、現時点での風の城最強パーティーです。ノインはダメです。桁が違うので。
ちなみに、特大魔王クラス・ドラゴン型さんは、広範囲ブレス攻撃と、硬い皮膚、有り余る体力で、スピードはあまりありません。
対するリティル――攻。インファ――攻、防。インジュ――攻、防、治で、トリッキーな狩りをするオオタカと、パワーとスピードのイヌワシ、最大、最強の猛禽のオウギワシ。
RPGの一昔前のラスボスよろしく、無駄に時間のかかるタコ殴りな展開しか思い付きませんでしたので、書かなくてもいいかなぁ?と思っちゃいました。
ロミシュミルに対してのリティル様、怖いですねぇ。気がつきました?どっちをとってもロミシュミル、死ぬんですよ?
輪廻の輪に還るはそのまま死ですが、転生を選択しても、彼女はすでにシェラに殺されていて魂はありません。意識体はありますが、一切合切の記憶をなくします。
記憶をなくした時点で、ロミシュミルがロミシュミルだったモノはすべてなくなり、ただの力の塊となるわけです。
それって、生きてるっていいます?リティルは、ロミシュミルに選ばせたふうを装って、死を導いているんですねぇ。そしてまんまと、シェラを花の姫に戻し、風の王と関係が深いことが発覚した闇の領域をも手中に治めるのです。
極めつけは3代目の翳りの女帝の名が、ロミシュミルでないという事実。
リティルは確か、やり直しと言ったはずです。ですが、産まれてきた娘に、リティルはロミシュミルという名を与えませんでした。
何も知らない娘に、産まれる前のことを継がせないための優しさとも取れるんですが、イリヨナと名付けたのは、リティルなりのロミシュミルに対しての報復です。
風の王のオレに喧嘩を売って、ただで済むと思うなよ?です。
リティルはロミシュミルを許さず、抹殺してしまうという終わりでした。
いつでも優しいリティル様ですが、怒らせると非常に怖いんです。この人だけは、怒らせてはいけません