表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/48

魔皇+聖人=おじさん

βテストにおいて、ドラゴン系は弱いほうから



幼体


未成体


成体


となっている。


ちなみに卵は高級な食材、魔法触媒等様々な分野に使われるが、盗るときは親を殺さなければならないので難易度は異常に高い。

成体の竜2体を相手にするため純粋な危険性なら卵が一番といわれるまでだ。


…それが、βテストの話。

今村を襲っている竜は


_ _ _ _ _ _ _ _


MNモンスターネーム:ノワール


完全体・・・


種族:竜族 〚漆黒竜〛(ユニーク)


称号:《漆黒竜の王妃》 《完全体竜族》 《要塞落とし》


_ _ _ _ _ _ _ _ 



…完全体、という恐らく正式サービスで新しく出た進化系譜なのだろうが…

ちなみに普通の〚漆黒竜〛は称号は《都落とし》だけだ。となると…





その力量は見ただけでわかる。βテスト時の俺でもソロ討伐は無理だ。





スキルは一部以外残り、称号はほぼ消えたもののアイテムは"封印中"とかいうことでインベントリすら開けない今の俺じゃあさっきの奴が限界だ。

てかもう無理、戦えない。足痛いしふらつくし…




グギュグアァァァ………




その声は遠くまで響き渡り、己の存在を誇示する。

遠くに呼びかけるような美しく力強い咆哮。

だが、その中に"悲"の感情が含まれているのに俺は気づいてしまった。



〖まさか、さっきの〚漆黒竜〛を倒したのが引き金…?しかし、それだとこの村は結局…〗



〚漆黒竜:ノワール〛は家を、牛舎を、ただただ殲滅する。


その瞳は復讐に燃え、村を見下ろす。



〖とりあえずここにいるのは危険か…一旦隠れて去るのを待つべきだな〗



砕けた木材が吹き飛ぶ。村長お気に入りのモーちゃん(牛のゆるキャラ的モンスター)のぬいぐるみが空を舞い、細切れになる。


「ネリネ、歩けるか?」


未だ座って震えているネリネに小さな声で尋ねる。


「...うん...大丈夫...」


震えは止まっていないが、何とか立ち上がる。





その時、背筋が凍るように冷たくなった。



あの化け物と目があったから?


俺があの竜を殺したことを知られたから?






ギャアアアァァォォォォォォ!!







〚漆黒竜:ノワール〛はこちらを向き口を開ける。


その口には既に[漆黒吐息]の発動準備に入っていた。




〖ここまで[漆黒吐息]が届くはず無い…しかし、もし届くとしたら?〗




だが、その予想は意味で正しかった。


〚漆黒竜:ノワール〛の[漆黒吐息]は届かなかった。


効果範囲は確実に俺を仕留める範囲なのに、だ。



今俺の目の前には透明な壁がある。


俺が作ったわけではないし、ネリネにも当然無理だ。


これを作ったのはそこにいる初老の男性。


その男性は頭に黒い羊の様な角があり、優しそうな笑みを浮かべている。服は高級なもので、[漆黒吐息]を受けても埃一つ付かない。





()…と、そこのお嬢さん、大丈夫だったかい?」


!?


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _



CN:ロード



種族:魔族・・


称号:《魔皇》 《魔王》 《聖人》


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _





俺とネリネを救ったのは、奇しくも"設定の通り"《魔皇》だった。

称号:3つまでセットできる。入手してもセットしなければ効果はないが、ものによっては高い効果を発揮する。

スキル:プレイヤーやNPCなどは能力を上げる、もしくは誰かに教えて貰うことで習得できる。主人公の場合はβテストの時から一部を引き継いでいるがふつう5歳ならまだスキルはほとんど使えない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ