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VRMMO始めたら最初の村で死にかけたけどどうすればいい?  作者: GENc
転生者の宴、転移者の末路。
38/48

決意と転移

総合評価ポイント(ブックマークとかで溜まるやつ)がもうすぐ100pt!

これを見ている皆様、本当にありがとうございます‼‼




スキル、魔法、キャラ(能力、名前、容姿等なんでも可)募集してます。

なお今のところ0の模様。(´・ω・`)

俺も五十鈴も固まっていた。


「…侵略?」

「そ。ほら、これ見てみろよ。」


俺の問いに答えた唯一神ぺるそなが、ウィンドウを出してこちらへと見えるようにする。

そこには2人の老人が会話していた。



白い髭を蓄えた禿げの老人が口を開く。


『うむ、この人間でよいかの。』


それに頷くのは頭の上に一本だけ髪の毛が残った老人。


『そうじゃな。…ふふふ。』


『えーっと?それで、おぬしは何故あの世界に干渉するのじゃ?特におもしろい物などないじゃろ?』




ダンッ!




髪の一本ある方の老人がテーブルをたたき、髭の老人がびくっと震える。



『あの世界で上玉を見つけたのでな…忌々しい小僧に隠されてしまったから、こうやって干渉するしかないのじゃ。』

『上玉…はぁ。おぬしはまた別の人間に劣情を抱いておるのか…』

『劣情?いいや、これは愛じゃ!』



その剣幕に押された髪のある老人はため息を吐く。


『…じゃが、本当に大丈夫なのかのぅ…』

『そりゃ、当然じゃ!余に失敗などありえぬ!』

『おぬし…あの新入りに負けたのがそんなに悔しいのか?』

『負けてなどおらぬ!あれは…ともかく!余の言うことを聞くのじゃ!』

『…スキルを与えて途中から意識を乗っ取る、じゃったか?』

『そうじゃ!』

『わかっておるじゃろうが、あの新入りにはばれぬようにな。』

『無論じゃ!さあ、早く人間を殺すのじゃ!』


髭の老人がささっと手を動かすと、一本髪の老人が満足そうに頷く。


『世界へと影響を与えない程度の人数じゃが、これが魂じゃ。』


髭の老人の掌の上には、ぼんやりとした彩色の光玉が幾つか転がっていた。


『ふふふ、では、魂の色付けを始めようかの』


 ……

   ………





その映像に俺達は唖然としていた。


「こういうことだ。どうやらあの"管理者マスター"はまだ懲りてなかったみたいだから、ちょっと行ってくるかな。」

「…今見た時、魂?2つじゃなくて複数あったんだが、2人じゃないのか?」

「ああそれは問題ない。他の魂なら色付け…スキル付与に失敗して消失したからな。」

「消失…」


沈黙が部屋を支配する。

俺と五十鈴はこの状況に対して言葉も出ない、といったところで。

唯一神ぺるそなは何かを考えていて。


「で、帰りたい?家族とかあの世界にいるんだろ?」


「…いいえ、私はこの世界のほうがいいです。」

「お?それは嬉しいな。自分の世界を褒められるのは"管理者マスター"として最高の名誉だ。」


自分の世界…?偽物なんだよな?こいつ。

…じゃあ、唯一神ぺるそな本人はこの世界について知らない可能性もあるのか?


そんなことを考えていると、五十鈴が話し始める。



「私は元の世界ではいいことなんてありませんでした。いつも無理して周りと合わせたり、偽善で動いたり…でも。」

「でも?」





「私は、わがままかもしれませんが、この世界でやりなおせる。…なんて、思ってるんです。そうそう上手くはいかないと思いますが…これが、私の答えです。」





その答えに満足そうに唯一神ぺるそなが頷く。


「答えがでたなら話は早い。早速この世界のルールを教えようか。」



 ……

   ………



「さて、理解できたかな?」

「は、はい。…たぶん」


俺と唯一神ぺるそなによる5分でわかるこの世界の説明が終わり、ここで俺は思い出した。


「あ、そういや唯一神ぺるそな。俺は魔皇に転移してもらったけど、あの2人てどこにいるんだ?」

「んー…あー…うん…その…だな…」

「なんでそんなに焦って…」


「あいつらは王城に転移して、お前だけ森に転移したんだ。」


「王城?なんでまた。」

「魔皇もいろいろ考えて、一番安全なところに送ったんだよ。うん。」

「…俺だけ森なのは何故なんだ?」


「…だよ…」

「ん?」




「転移する瞬間に俺が座標ずらしてロックビートルの前に落とそうとしたんだよwwww」

「お前のせいか!ってあれ?それならなんで…ああ、そういうことか。」


俺と唯一神ぺるそなが五十鈴を見る。


「えっ?えっと…あっ!」

「ほら、結果的に人助けになっただろ?」

「それはそれ、これはこれだ。…っていうか、異世界からの転移って普通気付かないか?」

「気付かねえよ。お前は俺を神かなんかだと思ってないか?」


「神だろ。」


「あっ…いや、まあ、2人は王城でお前の行動を逐一監視してるから、さっさと行った方がいいぞ?」

「え、監視?見られてるってことか?」

「ヒント、【望知掌握ザ・レコード】」

「ああ、そういやそうだったな…」

「え?え?話についていけないんですが…」


「まあいい。時間取った分今送ってやるよ((笑)」

「…待て、自分で行った方がいいと俺の勘が━…



そして、2人は転移する。

残ったのが唯一神ぺるそなだけの空間で、一人呟く。



「さて、あの"管理者"殺してこないとな」

ルールの説明の一部


「はい!この世界のルールってなんですか!」

「まずまっとうに生きていれば寿命以外で死なない」

「えっ?」

「神っていうのはわりとそこら中にいる」

「そうなんですか?」

「あと良く死ぬ」

「死なないんじゃ…あれ?」

「でも生き返る」

「え?え?え?」

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