聖書第13章【暁の創世大戦】
【暁の創世大戦】についてのお話です!
むかしむかし、あるところにカミサマがたくさん住む世界がありました。
その世界はカミサマ以外の知能を持つ種族は存在せず、カミサマはみんな好き勝手していました。
"遊び"のカミサマは他のカミサマを堕落させ
"戦い"のカミサマは多くのカミサマを殺しました。
カミサマはそれを普通だと考え、事態は酷くなるばかりでした。
そんなとき、あるカミサマはこう言いました。
「最も偉いカミサマを選ぼう」
それに賛同したカミサマは互いを競い合い、奪い合い、殺し合いました。
そして、世界の頂点が決まりました。
そのカミサマは"勝利"のカミサマで、初めから自分が勝つと知っていてこの惨状を作り上げた張本人でした。
"勝利"のカミサマはまず、弱いカミサマを生贄に人々を作りました。
そうして作られた人々は、"勝利"のカミサマの玩具として扱われました。
次に"勝利"のカミサマは類人種を作りました。
類人種は人と様々な生物の特徴を混ぜ合わせたもので、このとき最下級と呼ばれたカミサマはほとんどいなくなってしまいました。
その後も人々や類人種は"勝利"のカミサマの玩具として、他のカミサマは奴隷のように扱われていました。
しかし、その終わりもまた唐突でした。
あるとき、カミサマの住む世界にひび割れが出来ました。
空中に浮かぶひび割れを最初こそ多くのカミサマが警戒したものの、時間が経つにつれ忘れられていきました。
空中にひび割れができて1ヶ月ほど経ったころ、そのひびが広がり、"仮面で顔を隠した真っ黒な人型のナニカ"がそこに現れ、こう言いました。
「我は神ではないが、この腐った世界の神を浄化しに来た。」
そして、戦いが始まりました。
"真っ黒なナニカ"は灰色の巨狼を呼び出したり、混沌の双子龍を呼び出したり、挙句の果てには別の世界の創造神すら仲間として戦いました。
戦いの中身は蹂躙と呼ぶべきもので、カミサマがそれぞれ主張する"意思"をことごとく無視し"ナニカ"は嗤っていました。
カミサマは"勝利"を確信していましたが、その"勝利"が訪れることなく戦いは終わりました。
そして、その"ナニカ"は"唯一神persona"と呼ばれる存在となり、類人種も人間も幸せな世界を作り上げました。
当時カミサマと呼ばれたものは言います、あれは狂っているのだと。
狂ったように平和を求める、平和至上主義者だと。
唯一神は言いました。カミサマは神ではないと。
神とは人々を導き平和を作る存在であって、好き勝手に生きるのは違うと。
唯一神様がどこから来たのかは誰にもわかりません。
ただ、唯一神様はおっしゃいました。平和を求め平和を愛せよと。
━輪廻教聖書13章【暁の創世大戦】より抜粋
唯一神「【|嘘の中の真実(crammer in true)】」ドカーン
双子龍「【chaos】」ドカーン
創造神「【支配者の雷】」ピカッ…ゴロゴロドーン
カミサマ達「もうやめて!私達のライフh