しかしからだがうごかない
スキル、魔法、キャラ(能力、名前、容姿等なんでも可)募集してます。
軽い気持ちで書いていただければどこかの流れで出す…と思います
「儂のことを知っておるか?」
「お兄ちゃん、このおじいちゃんだれ?」
「だれって…うんだれだろうな」
「...ひさし...ぶり」
ネリネ…そこは知らないって言おうか…
「...人...違い...だった」
「うん俺の意思が伝わったのはわかるがそれは無理がある」
「なんじゃ人違いか」
「信じた…だと…」
「おーにーいーちゃーんー」
「とりあえずβはおとなしくしようか」
「ふぉっふぉっふぉ、元気じゃのう」
「ムスカリー、どうしたのー」
「ん?その人は…」
振り向くと、両親が走ってくるのが見える。
「えーっと、おじいちゃんはどうしてここに来たの?」
「娘に言われたんじゃが…うむむ…」
「ムスカリー、あんまり家から離れたら…あら?」
「おお、魔皇様じゃないか」
「あなた、言葉遣い」
「これはこれは魔皇様じゃありませんか」
「ん?…あの時の2人か!」
「ええ。こちらが私達の子供のア…ムスカリとβです。」
「おかあさんとおとうさんはこのおじいちゃんのことしってるの?」
「もちろんよ。この人がこの村を作って私達を助けてくれたのよ。」
「そうなんだ、ありがとおじいちゃん!」
「昔のことじゃよ。…そろそろ娘が待っておるから、その子を連れて行ってもよいか?」
「えっと…どうして連れて行くかお聞きしても?」
「娘が連れてきてほしいと名指しでの。この村のムスカリ君はこの子一人じゃろ?」
「はい。ムスカリ、いい子にするのよ。」
「かあさん軽くない?親父も何か…」
「うむ。頑張れ。」
「そういやそういう人達だった!」
「お兄ちゃんが行くなら私も行く!」
「...私...も...」
「わかったわ。ネリネちゃんのご両親には私から言っておくわね。」
「まあ2人増えるくらいならいいじゃろ。それじゃあの。」
「「魔皇様、またお越しください。」」
その言葉が終わるかどうか、という所で俺たちは足元に現れた転移の魔法陣で移動した。
…
……
………
次の瞬間には、俺たちは城の廊下にいた。
天上にはシャンデリア、窓はステンドグラス、床は真紅のカーペットが敷いてあり、そのどれもが職人の作った一級品だった。
「転移の感覚はどうじゃ?」
「何も感じなかったな。」
「...ちょっと...気分...悪い...」
「私は大丈夫だよ!」
ん?なんかデジャブが…
どうやらネリネは車酔いのような状態の様で、俺にもたれかかる。
すると、魔皇は一番近くの部屋を指さして
「そこの部屋は誰もつかっとらん。自由にするといい。」
そう言うなりいつの間にか姿を消した。
俺は言われた通りにそこに入り、ネリネはベッドに横になる。
部屋は広かったが幸いベッドが近かったので助かった。
俺は部屋の把握でもしようと思ったのだが、ふと重みを感じる。
後ろを見ると、ネリネが俺の服を引っ張っていた。
「...ムスカリ...行かないで...」
ああ、デジャブはこれか。
俺はこの先に起こることを予測し、あえて逃げようと立ち上が…あれ?
あれ?動けない。
ネリネの真紅の瞳を見た瞬間に、体がベッドに倒れる。
「お兄ちゃん!」
そして、βも俺の上に倒れてくる。
「!?お前ら何して…あ、確かこの後…」
バタアァァン
唐突にドアが勢いよく開き、俺は後ろを見…れない!
体が動かない!
「アルさん!やっとみつけまし…た……え?」
勢いよく話し始めたものの、近づくにつれてその声は小さくなった。
「ふ、2人?」
「...貴方...誰...?」
「魔皇の娘ローズ。いつまでたってもお子様体型。そうだよねお兄ちゃん。」
「まず息がかかるくらい近づくな。そして言っていい事実と言ってはいけない事実があるんだ。」
「事実…たしかに事実ではありますが、アルさんの言葉が一番傷付きますわ…」
「ムスカリ...目...閉じて...」
「え、って結局強制かy━━」
瞬間、何かが起きた。
まず(恐らく)ネリネが俺にキスをした。
だが、次の瞬間体が強制的に逆を向きβが俺にキスをする。
目を閉じているから確証は無いが、目を開くとβがいたので間違いないだろう。
だがその記憶を消そうとするかのごとく、俺は睡魔に襲われる。
そして夢を見始めた。
???「アルにい…」
persona「お前も混ざるか?」
???「え!?いや。その、あの」
pesona「嫌なのか?」
???「いや、そういうわけじゃ、あ!えっと、ちがくて、その」
pesona「夢なら好き放題…」
???「!!!」ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
persona「夢の記憶はちゃんと消しておいてっと…」