リリィ・ネレイス・ダイヤモンド
スキル、魔法、キャラ(能力、名前、容姿等なんでも可)募集してます。
軽い気持ちで書いていただければどこかの流れで出す…と思います。
「「ムスカリ、お誕生日おめでとう!」」
「...おめでとう」
「あ、ありがと…」
今日は5歳の誕生日、本来の歴史において分岐点となる日だ。
思えばいろいろなことがあったな…
ゲームを楽しむつもりが転生して…
竜に襲われて…
特訓して…
現実世界に戻ったと思ったらまたこっちに来て…
前は転生をどこか他人事のように…
いや、なんかゲームだろっていう感覚が抜けてなかっただけか。
だが、今回は確実にここが"現実"と言い切れる。
その大きな理由は両親だろう。
現実において俺を育ててくれた両親は、この世界でも俺に"現実"を教えてくれた。
現実はいつだって残酷だと。
この世界にも童話は存在する。
それはドラゴンキラーであったり勇者の善行であったり。
そんな中、確実に昔話ではないものを混ぜて話していた。
例えば"暁の創世大戦"
これは信じるものの押し付け合い。
他には"有罪判決"
ルールの違いを理解しようとしずに他者を罪とする話。
子供に聞かせるには早すぎる話だが、両親はこれを聞かせるたび、こう言った。
「人を理解できる人になりなさい。」
「人を許せる人になれ。」
その顔は前々世の顔と全く同じ、間違えてしまった人の顔だった。
「…来て」
ぼーっとしていた俺にネリネが告げる。
「…ああ、わかった。」
…
……
………
外に出た瞬間、違和感を覚える。
周囲に目を向けようとするが、何故かネリネから目が離せない。
月の光を反射する銀色の髪に、どこか期待するような顔。
白いワンピースがその銀を引き立てる。
「...ムスカリ...覚えて...る?」
「覚えてるって、何を?」
「...わたし...の...こと」
「…それは前世のことか?」
「...んん...ちがう」
そう言ってネリネはこちらに近づいてくる。
視線が吸い寄せられる感覚。
紅い瞳には俺が映っており、呆けた表情をしている。
ガシッ
抱きしめられた俺は、一切の迷いなく抱きしめ返す。
上目づかいでネリネがこちらを向き、顔を近づけ…
「させないッ!」
次の瞬間、ネリネと俺の間に10m程の空間があった。
「お兄ちゃん大丈夫?」
「β…?」
「やっぱり…えいっ」
チュッ
βが俺にキスをした、と認知したとき違和感が無くなった。
まるで夢から醒めたような感覚。
「お兄ちゃん、ネリネちゃんを"表示"して!」
表示…ああ、名前と称号ね。
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CN:リリィ・ネレイス・ダイヤモンド
(ネリネ)
性別:女
種族:吸血姫
称号:《転生者》《彼岸の姫》《愛の魔眼》
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「…おもい...だし...た?」
「うぉっ!」
表示したステータスを見ているといつの間にかネリネが横にいた。
「…ネリネ、お前はリリィだったのか?」
「...ん。でも...いま...は...ネリネ」
衝撃の新事実。
ネリネの中身は━━
【After Ragnarøk】においていつも俺が呼んでいた最強の吸血姫"リリィ"だった。
暁の創世大戦
有罪判決
この2つは一応閑話もしくは短編で出す予定です。