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VRMMO始めたら最初の村で死にかけたけどどうすればいい?  作者: GENc
2週目プレイのちゅーとりあるって飛ばしたいよね
19/48

神()

____割と本気で、誰か…助けて。


俺は正直この言葉はただ考えただけのものだった。

よくある小説の最後のオチ…というかあれだ。

漫画とかで絵は主人公のいる建物(家とか)で、「ええー!?」という字幕があるやつだ。


まあいつもと同じでなあなあで何とかなると思ったのだが…


「いいだろう」


その不穏なつぶやきー何処から聞こえたかもわからない言葉とともに、目の前が真っ白になった。


うおっまぶしっ


 ……

   ………


目を開けると、そこは…真っ白だった。


空は青い。

だが、それ以外は何もなく、地面(とよぶべきか?)は延々と白が続き、地平線がくっきりと…いや、少しぼやけてたわ。


そこに2つの人影が現れる。


一つは"銀髪碧眼で15歳ほどの少女"だった。

そしてもう一人は"白髪黒目で14歳ほどの少女"だ。


お察しの通り、これはネリネとβベータだと予測できる。

確信でないのはβベータの14歳の姿は見ていないからである。


2人はお互いを完全に敵視していた。というか俺が見えてないかのようだった。


ピキッ


ふと、何かが割れる音がした。


ピキピキ


俺の目の前の空間にひびが入っていく。


パリーン!!


「待たせたな、私が神だ」

「待ってねえよ!」


そこにいたのはpersonaペルソナだった。

前と同じく素性がわからない装いに、闇が蠢き続ける仮面。

だが、その雰囲気というか、それが少し違う気がした。


「あ、一般人Aさん」

「...唯一...神?」


流石に2人もこちらに気付いたようで、睨み合いがおわ

「お兄ちゃん!」

「...!!」

「え、ちょ」


personaペルソナを避けて秒単位で2人は俺に飛びついた。

そして押し倒し…口を開く。

「…お兄ちゃん、この子って誰なの?」

「...ムスカリ...この人...邪魔...」

「あれ?もしかしてお…我の出番終わり?え?」

「黙れ神(笑)」

「(´・ω・`)」

「お 兄 ちゃ ん?」

「...ム...ス...カ...リ...?」

「あーえっと、とりあえず降りろお前ら。」

「やだ」

「...断...る...」

「ここで唐突の記憶挿入メモリインストール!」


さっきからキャラがブレブレの神(笑)が魔法っぽい何かを使うと、2人の様子が少し変わる。


「ふーん、ネリネさん…ね」

「...妹...恋愛...対象...外?」

「貴方みたいに急にキスするビッチとは違うの!」

「え、なんでそんなこと知って

「...貴方...は...5年...私は...10年以上一緒にいる」

「え、まさかさっきのメモなんたら?どこまで知って

「…ふふ、ふふふ」

「…ちょ、どうしたβベータ、なんか怖いぞ?」

「...勝っ...た...」

「あれー?俺の予定と違うんだが…」

「神(笑)は黙っとけ」

「...唯一...神...は...静かに...して...」

「あれ?一般人Aさんじゃないの?」

「2:1で黙れと言われたので黙ります。黙りますとも!」


なんかどんどん神らしさがなくなっていくんだが…

「ていうか、一般人Aってなんだ?」

「えっと、私が転生?するときに教えてくれた名前なんだけど…」

「教えてくれた?」

「...私は...唯一神...って...聞いた...」


そこから説明を聞く限り、この2人は転生ものお約束イベントの「神様の部屋に行く」を体験したらしい。

あれ?なんで俺は行ってないのに…


「だって…死んでたし…」

「死んだから転生じゃないのか?」

「いや、死んでたら普通喋れないだろ」

「魂とか」

「おいしいよな」

「え?」

「え?」

「…神って魂食べるの?」

「一応。少なくとも俺は動物の魂なら食うけど」

「人は?」

「   タベナイヨ?」

「おい空白」

「そ、それより、ほら2人が仲良くするために呼んだんだぞ?」

「...一時...休戦」

「うーん、お兄ちゃんもそれがいいの?」

「仲良くできるならそのほうが「わかった♪」…」


「仲良きことは美しきかな」

「はぁぁ…ま、今回は許してやるよ」

「いや、おr…我は神だが」

「今更口調戻しても意味ないんだよなぁ…」

「くっ…かくなる上は"強制帰還ログイン"!」


 ……

   ………

はっ


いま、寝ていた気がする!?


気付くと俺は元の場所(世界)に戻っていた。



「ぅー」

「...ん...ん」


2人は謎の交信の後に結局家でみんなで遊ぶ、ということにしたらしい。

うん、平和なのはいいことだな。

うん。平和なのは…


「…ぅぁー」

「...んーん」


結局仲が悪そうに見えるのは俺だけかな?





*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*


その時、真っ白な世界では


「うーん、なんとか元気っぽくてよかったけど…うーん…」


真っ黒な何かはクッキーをつまみ、そのまま"手で握り潰す"


すると、クッキーは綺麗に"食べられていた"


「なんか、あの妹…怖いんだよなぁ…俺の"予測した未来を変えた"からなぁ…」


今度はどこからか沸いた三つの頭の犬に食べさせる。


そして、自身も一つ握り潰す。




「…クッキーうめぇ」


神(笑)「シリアス?それならさっきクッキーに混ぜて犬に食わせたけど」

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