誰か…助けて(非シリアス)
現在の俺:1歳ちょうど
「...ん」
今俺の右手を引っ張っているのは"ネリネ"という"銀髪碧眼の少女"で
「…ぅぁー」
左手の親指を引っ張っているのは"β"という"白髪黒目の赤子"だ。
「…どうしてこうなった…」
俺は2人と会ってしまった今朝のことを思い出していた…
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_____.....
まず先に2人について説明しよう。
ネリネは前世において幼馴染だったネリネと思われる。
年齢的にも俺と同じくらいのはずなので間違いない。
つまり1歳で家の外に出ているわけだが…この村においては当然のことである。
むしろ1歳半までに家の外に自発的に歩いて出なければ"変"と言われるとか。そうなると前々世の俺は変…?
っと脱線したな。
で、俺がその日初めて家を出る(家出ではなく散歩)際にドアの前に立っていたのだ。
見覚えのある銀髪碧眼で
まだ1歳なのに何故か魅力的に見える少女が。
目と目が合った瞬間にぽけm…ではなく飛びついてきて押し倒された。
…まじで、"散々レベル上げをしたトップクラスの冒険者"みたいな力で押し倒され、完全に動けなくなっていた。
「...!!...!!」
まだ言葉をうまく話せないのか、ただただ俺の骨をぽきぽきと鳴らし続ける
…ということがあったのだ。
その状況が1時間ほど続いた時、やっと母親が俺を発見してくれた。
そしてその時に抱えていた赤子の名前が"β"である。
この世界にまた生まれた時、俺は両親の名前を知ったのだが、その名前は前々世の名前と同じだった。
ちなみに父親が"ポルコ"
…決して豚ではない。飛行機にも乗ってない。
母親が"Θ"である。
決して空からは落ちてこないし光る青い石も持っていない。
まあ名前なんてどうでもいいんだj(ry
今大事なのは、俺の名前が"ムスカリ"ということだ(脱線なう)
この理由として考えられたのは、名前の優先度が前々世より前世の方が高いのではないか、ということだ。
まあ、俺は前世で勝手に名前を変えられたわけだが…
…*…*…*…*…*…
* *
… m9(^Д^) …
* *
…*…*…*…*…*…
…何故だろう、誰かに馬鹿にされた気分だ。
っと、話が大きく逸れてるな。
まあ…どこまで言ったっけ…
そうだ、母さんがβを連れてきたのだがー
俺と押し倒しているネリネを見たβが急に泣き始めたのだ。
βが生まれたのは先月の頭だから、まだ生後1か月しか経っていない。
それなのにまるで"俺を呼ぶかのように"時々泣いていたのだ。
むしろそれ以外ではほぼ全く泣かないというブラコンの気が見え隠れする事態に…
そんなわけで俺は無意識に驚いてるネリネから抜け出しなんとかβの元まで…( ゜д゜)ハッ!
何故か知らないが俺はβの泣き声を聞くと無意識に近づいて頭をナデナデ…ハッ!
「きゃいー♪」
…ま、まあ嬉しそうで何よりだな。うん。
「...んー...」
だがネリネもすぐに立ち上がり、今度はゆっくりと歩いてくる。
そして俺の右手を引っ張り…そこで止まった。
俺は一切踏ん張ってないし抵抗もしてないのだが、逆から全く同じ力で引っ張られているのだから仕方がない。
そう、俺は左から…つまりβから引っ張られているのである。
小さな手で俺の親指を必死に掴んで離さんとする姿は一見愛らしく映るが、俺としては重力魔法並みの圧力で骨が折れないかガクガクである。
「あらあら…ムスカリはモテモテねー」
「...ん」
「…ぅぁー」
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_____.....
…そして今に至る。
今にも右腕の付け根とか左手の親指とか千切れそうなのでやめて頂きたいのだが、一向にやめる気配がない。
むしろどんどん悪化\ポキリ/折れた!今どっか折れた!
骨折はあくまでダメージ判定なのでHPが残れば自動的に修復されるから…マシ?
\ミシミシミシ/やばいって!この音はやばいって!
「...ん!」
「…ぅぁー!」
____割と本気で、誰か…助けて。
persona「m9(^Д^)」