嘘…NPC…弱すぎ?
現在の俺:生後10ヶ月
あれからなんとか出来ることがないかと考えた俺は、MAPをひたすら見るという結論に至った。
MAPは拡大縮小自由自在なので、遠くまで調べられるのだ!
…ってことを右斜め上に表示されてる〚HELP〛で知った。
だって?
βテストにはそんなの無かったし?
その〚HELP〛で見る限り他にも追加されたことはあったが、今考えるべきはMAP含め2つだ。
まずはMAPだが、遠くも見ていると地形が前世とも前々世とも違っていた。
村…と呼ぶべきものは元の世界の"町"と同じ形のものが多くみられた。
だが、それ以外の場所…村以外の全ての場所は元の【After Ragnarøk】だった。
なお、前々世とは町もとい村の配置が違い、バラバラな場所にある。
だから本来なら行き来は難しい…
と、思っていたのか?
なんと!この世界には!
前々世の駅の場所に"転移魔法陣"なるものが存在するのだ!
それも無料で利用できる!
一応送る側と受け入れる側両者の合意がなければだめらしい。
っていうのを今俺を抱き上げてる2人の女性冒険者さんが教えてくれた。
「ほらほら、べろべろばー」
「きゃっきゃっきゃっ」
「ああ、シュヤさんばっかりずるいです~」
「はは、でもこの子は私を怖がらないのだな」
「きゃいー」
「ほんとですね、危機察知能力が低いんでしょうか?」
赤子になんで〚危機察知〛が必要なんだよ!
…まあ、怖がってないのはこの2人より強いからなんだけどね!
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CN:シュヤ
性別:女
種族:人族
称号:《勇者》《剣聖》《聖人》
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CN:ナイヤ
性別:女
種族:人族
称号:《聖騎士》《公爵貴族》《聖人》
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この称号なら目立つのは≪勇者≫だけど、懐かしいなぁ…
たしか序盤のお使いクエストで特定の動作をすると貰えたから、俺も取ってた記憶がある。
ま、性能もそこそこいいしな。
「でも、この子は強くなりそうだな」
「わかるんです~?」
「ああ、"あの子"もなかなかだが、この子はもっと強くなるな!」
「"あの子"っていうと、シュヤさんの娘さんですか?」
「そうだな、あの子は絶対に強くなる、って気がしたんだ」
「まあシュヤさんの勘は当たりますもんね~」
「あうあ?」
勇者が子持ちだった!?
あと…もう強いから!(2度目)
だいたいステータスのどれかが1万超えた時点で≪勇者≫が≪真の勇者≫になるはずだからな。
つまり、俺はこの世界でも強いってことだ!
俺TUEEEEE
…むなしくなってきた。
「ぇぁぅあ…」
「?どうした、えーっと…ムスカリ君」
「なんか悲しそうですね~」
「うーん、やっぱり私は怖いのか?」
「いえ、なんかそれとは違う気がします~…」
…その後、マイマザーが来るまでひたすら俺は慰められていた。
べ、別にうれしくなんかn
説明がどうしても多くなってしまう…