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掌編小説集9 (401話~450話)

返却

作者: 蹴沢缶九郎

宇宙探査から戻ったクト星人の宇宙船には、何やら大きな物体が積まれていた。その物体を認めた、上官であるクト星人が、部下のクト星人に聞いた。


「これは一体何だ?」


「はい、地球という星に寄った時、彼ら地球人の文明が少しでも知れるのではと思い、回収した物体です」


「ほう…」


上官は、未知なる物体をまじまじと見つめ、部下に命じた。


「よし、我々の文明文化発展の為、いち早くこの物体の解明を始めろ」


さっそく、未知の物体の解明作業が行われたが、そもそも文明も文化も、生態さえも違う地球とクト星である。解明作業は困難を極め、とうとうクト星人達は白旗を上げた。


「駄目だ、作業を始めて何日も経つが、これが何に使われる物なのか全くわからない」


上官は仕方ないといった様子で言う。


「仕様がない。この物体を地球人達に返すとしよう」


クト星人達は、地球の上空で回収した、彼らには未知の物体である核ミサイルを宇宙船に積み、持ち主と思われる地球の独裁国家に返却した。

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― 新着の感想 ―
[一言] 宇宙人には兵器など無用なものだったのだしょうね。 クト星人達は平和なのでしょう。 今、ミサイル騒ぎの中、そのミサイルがあの国帰ったらどうなることやら。。
[一言] 地球の独裁国家・・・いったい何朝鮮なんだ・・・・・・ いい加減あのならず者国家が核自爆でもしないかと思う今日この頃です。
[一言] おもしろかったです^ ^ 因果応報をわかりやすく表現していて、今の世界情勢にも迫った名作だと思いました!
2017/08/30 13:34 退会済み
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