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賢者は書物を携える  作者: 安井隆弘
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03 賢者のいない王城 1

03賢者のいない王城 1


レセリア王国。


魔王が勇者一行に討伐されてから、どの国よりも早く復興を進め、今や世界で2番目に大きいと評されるほどになっていた。


もちろん、それは勇者とともにいた賢者のおかげだと言われている。


だが、それもつい先ほどまでのことである。


その証拠に、いなくなった玲奈が置いていった手紙により、レセリア王国の上層部はおおいに慌てていた。


王国上層部は会議を開き、賢者について話し合いを始めていた。


「な、なんといった?」


「ですから、賢者 レナ様がその身をお隠しになられました。自らの意思で」


レセリア王国において、賢者の身分は勇者よりいささか低いものの、国政においては宰相の次の地位に置かれる程度には評価されていた。


もちろん、それは賢者の知識を効率よく得ようとする企みも含まれていただろう。


「ああ、なんということだ、これでは息子の婚約ができんではないか・・・」


「陛下、まだそんなことを考えていたのですか! あれほどレナ様がお断りになっていたというのに!」


「知ったことか!儂は一刻も早く国王なんてものをやめたかったんじゃ!」


・・・国王は玲奈を国に縛り付けるついでに息子に国を押し付けようと企んでいたようでもある。


そして、息子は


「・・・国王陛下、私は女性なんて信じておりませんので」


と言って、会議の場から立ち去っていった。


・・・・・・難儀なものである。


「しかし、なぜレナは今になってこの城から立ち去った?」


「そ、それはですな?」


「宰相?」


「い、いや、あのですな」


宰相が口を開こうとしない状況の中、近衛騎士が国王に近づき、耳打ちをする。


「ほお?」


国王は宰相をジロッとにらみ、宰相は俯向く。


「まさか、お主が率先して賢者に仕事を押し付けていたとはなぁ?」


「いやぁ、彼女に頼ると仕事の効率があまりにもよくなりまして・・・」


「この手紙を読めば読むほど宰相の所為にしか思えんのだが?」


「しかし、そうしなければ、彼女は後継を作ろうともせんでしょう?」


「・・・む」


こんなことを延々と繰り返していくから、会議は嬉々として進まない。そして、会議は振り出しに戻っていく。


近衛騎士たちは思う。


「ああ、こんな主たちだから賢者殿はでていったんじゃねぇかな」

・・・・・・私文章力ないんですね。会話文ばっかりで地の文なんて全然ないです。

そんな私の小説ですけれども、これからも宜しくお願いします。

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