訓練
2人は武器屋の前まで歩いてきた
「お、あれはーーーー!待ってたぞ兄ちゃん達ーー」
丁度外に出ていた大男は2人を見つけるとニカッと笑みを見せ手を振った
「あ!お久しぶりですーーー」
ロキは笑顔で大男に手を振った
「ほれ!これが兄ちゃん達のために俺が作った剣だ!」
大男は2人にやや大きめだが片手で持てるぐらい大きさの剣を差し出した
「すごいここまで綺麗な剣は初めてみました、もしかしてクマリニウム製ですか?」
アルは一目で新種の鉱石のクマリニウムだと思った
「お!流石は皇族のお方いい目をしてるな」
なぜか皇族だと言う事がバレている
「え、いつから気づいて」
アルは少し驚いている
「そりゃ、この演習中に自由な行動をしている時点でな!ははは!」
確かにほとんどの兵士は訓練に没頭しているだろうし、メルセネスのような上官は下の階級の兵士の指導があるからここには来れない
「まあ!硬い事は置いといて俺の特性クマリニウム製の剣を持ってみてくれよ」
大男の言う通りに2人は置かれた剣を掴んだ
「「!」」
2人は一瞬何かを感じた
「その剣は同じ石から作った剣だからな2つの力が合わされば強力な一撃を放つ事ができる
シンクロ機能を秘めた剣なんだよ、それにまだまだ秘められた力が眠っている、」
大男の意味深な発言を聞きながら2人はホープのところに向かうため武器屋を後にした
「じゃーな!お代はストラダーネ様に付けておくからなー!」
大男は最後まで笑顔で2人を見送った
2人はホープのいる南部のグザーラに向かった
「それにしても、この剣見た目と違って軽いな」
「軽量化の魔法が施されているんですよ、最近ではよくある軽量化方法です」
「それでこんなに振りやすいのか」
「ちょ、危ないですよ」
アルが真顔で剣を振るためロキは恐怖している。この2人は普段武器を使わないため
剣の扱いは初心者だからな
「ちょっとMエネルギーを込めてみるか」
アルがMエネルギーを込めると剣は黒紫のエネルギーを放ち出した
「俺の闇に適応して受け入れているのを肌で感じる」
アルは全身に暗黒の闘気を纏う
「黒炎大竜巻」
アルは剣を通して強力な一撃を放つと黒紫色の炎がトルネードになった
「まずい、森が焼ける、消すには、、、、」
アルは炎が森に近づいていくのをみて焦った
「ダイヤモンドダスト」
焦っているアルの後ろでロキも剣を使った魔法で黒炎大竜巻を吹き飛ばした
「はあ、、はあ、成功した」
「やるなーロキ助かった」
「アル様慣れてもないのに火炎魔法と暗黒魔法を組み合わせないでください!」
「わかったっよ、、」
アルはロキの方に振り返るときにいきなり大技を打った事によって貧血になったのか、転倒しそうになった
「アル様!」
ロキは急いでアルに駆け寄るがそのとき
『キーーーーン』
2人の剣が当たってしまい突然強い光を放った
「この剣の力を甘くみるな!必ず後悔する事になるぞ」
アルとロキは誰かの声を聞いた、しかし2人ともその声に聞き覚えはない
「アル様大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ力を使いすぎだだけだ」
「さっきのは一体?」
「わからない、ただこの剣に使われている鉱石はまだまだ未知な部分が多い、」
アルは疑問が多いような顔をした
「俺達と同じで若い声でしたけど、声だけで姿は見えなかったので誰なのかわかりませんしね」
その後再び剣を交えてみるが同じことは起こらなかった
原因が不明の現象に疑念を抱きながらも2人はホープのいる陸軍練習場に向かった
11時3分 陸軍第二練習場ではホープとフェルナンドが戦っていた
「炎帝両断!」
ホープは刀に炎を纏わせメルセネスに斬りかかる
「遅いですよ!偉大なる(グランド)アックス!」
メルセネスは炎帝両断を軽々しく避けると手に持っていた巨大なアックスを振り下げる
「防衛魔法 鉄人間!」
避けられないと悟ったホープはダメージ覚悟で防衛魔法で体の硬質化を図るがものすごい速度でフェルナンドのアックスはホープを襲った
「ああ、、、」
ホープは強力な一撃を受け、傷は無いもののかなり強い衝撃が加わった様で疲弊しているがなんとかして立とうとしている
「ホープ様ここまでにしておきましょう。これ以上は体に傷がついてしまいます」
フェルナンドはホープを心配そうに見つめる。少しやり過ぎたと思っている様だ
ホープも強い方なのだがやはりメルセネスは帝国最強と言われているだけのことはある
「ですね、、、」
ホープは持っていた刀を地面に刺しなんとか体制を保っていた。かなり疲弊している様で
目を瞑っている
「お!来たか、、、、救護班ホープ様に治癒魔法を」
フェルナンドはアックスをしまうとホープを見つめどこかに向かった
「ホープ様回復魔法をかけます ヒーリングハート」
救護班がホープに回復魔法をかけホープ痛みから解放された
「ありがとうございます、」
ホープは無表情でその場を去りテントに向かった
同じ頃アルとロキは第二練習場ではの前まで来ていた
「そういえば、フェルナンドさんのあのアックスってなんであんなに重いのにフェルナンドさんはあんなに軽々と振り回しているのでか?軽量魔法でもかけているんですか?」
「あーーーまあフェルナンドは魔法も使えるんだけど、、、
あれは鍛えまくった結果であり、努力の結晶だ」
それを聞いたロキはマジかと言わんばかりの顔をした
「ロキ、、、俺が合図したらエネルギー全開で俺達を氷で囲え」
「え?」
いきなりの事にロキは戸惑いを隠せない
「気づくのが早いな!アル!」
突然森の中からフェルナンドがアックスを掲げ上空に現れた
「偉大なる(グランド)アックス!」
急な臨戦体制でアルとロキの判断力を試すつもりなのだろうか
「アイス、、。」
ロキは戸惑いをながらも防御の準備をする
「バカ!遅すぎる、、」
ロキが防御をしたときには既に遅くフェルナンドの攻撃は物凄い音と衝撃を出しロキの展開中だった氷を跡形もなく粉砕した
「クッソ!」
メルセネスの攻撃でできた土埃の中から気絶したロキを抱えたアルが猛スピードで脱出した
「まずいまずい!メルセネスとまともに戦って勝てる可能性は0!」
アルはロキを安全な場所に置いた
「お待ちしておりましたよーアル王子、いやここでは俺の方が上官だからなーーアル!」
フェルナンドは少し笑顔を見せたが直ぐに恐ろしい顔になった
「構いませんよ師匠ここでは師弟関係ですしね」
アルはロキの安全を確認し剣を構える
「2年ぶりの決闘、熱いものがこみあがってくるな!」
フェルナンドはアックスに炎を纏わせ構えた
「ではこちらかッグッフ」
アルが攻撃をしようとしたがフェルナンドの音速級の速さの前に吹き飛ばされる
「あーーーーーーーーーと、止まれないいいいーーー」
フェルナンドの放った一撃はアルを200メートル程飛ばした
「ちょっと飛ばし過ぎたなーーーお?」
フェルナンドの目線の先にこっちに向かってきているアルがいる
「ダークネスクラッシュ」
突然フェルナンドの背後に現れたアルは決死の一撃を放つ
「残像か、面白いが!」
フェルナンドはほぼゼロ距離で放たれた攻撃を軽々とアルごと消し飛ばした
「嘘だろ!ーーーー」
今度こそアルを吹き飛ばした
「防御が上手くなったっな!」
フェルナンドは飛び上がり飛んでいったアルを捉えると再び構える
「痛って、、待て待て待て」
アルは真上で構えているフェルナンドを見て絶望した
「次で仕留める。神アックス」
フェルナンドのアックスが黄金に輝き出し物凄いエネルギーを発している
少し離れている第二練習場
「おい!皆んなあれフェルナンドさんじゃねーか?」
「ほんとだ‼️あのエネルギー量フェルナンドさん以外有り得ない」
外で訓練していた訓練兵達は圧倒的なMエネルギーを肌で感じていた
「逃げなきゃ、」
アルは第二練習場ではの方に向かって走った
「ここまでだ!」
フェルナンドはアルめがけて突撃した
「ダメか、、、」
アルはフェルナンド相手に死を覚悟した
「アル様に触れるな!アイスバリア」
突然さっきまで気絶していたロキが横からアイスバリアを展開してアルの前に出てきた
「硬い氷だなーーー!特殊部隊副隊長ロキ、お前にアル様を守れるのか?」
フェルナンドは睨むような顔でアックスを氷に押し込みその衝撃でロキのアイスバリアにヒビが入っていく
「ええ、守ってみせますとも!」
ロキは戸惑いの無い声でハッキリと言い切った
「ほー、では見せてみろ、お前の覚悟をな!」
フェルナンドは攻撃をやめ5メートル程後ろに退いた
「はあ、はあ、あの人すごい力だったー」
「よくきてくれたな相棒」
「当たり前です。いつまでも寝ているわけにはいきませんから」
ロキはアルを心配しそうな目で見た
「そんな心配するな、俺は大丈ぶーーーー」
アルとロキの感動的なシーンにフェルナンドはアックスを投げつけて邪魔に入る
「あっぶなーーー!」
アルはロキを抱えて木の上に飛んでいた
「フレイム アロ」
フェルナンドはアックスを取りに行く際の隙をなくすために無数の火炎矢を放ち地面に刺さったアックスを回収に行く
「やるな、隙は与えませんってか!氷壁のうねり」
ロキはうねりながらロキ達を覆う氷壁を作り出し火炎矢を弾く
「さてとーー次こそ仕留める ブレイキングアース」
フェルナンドは一振りのアックスで辺りに生えている木を薙ぎ倒した
「は!?環境破壊までするのかよ」
アルとロキは耐性を崩し木から落下した
「みーつけた!偉大なる(グランド)アックス」
一瞬で捉えた2人をフェルナンドは強襲する
「アイスバリ、」
ロキはすかさずバリアを展開した
「もう飽きたそのバ リ ア!」
フェルナンドは一撃でアイスバリアを破壊した
「は?」
ロキは驚き状況の理解ができない
「遊びは終わりだ勇敢な護衛兵と帝国の王子よ、終焉の一撃」
フェルナンドの放った一撃は無防備なロキとその後ろにいたアルの2人を斬り飛ばした
「「、、、、、」」
2人は一言も発する事なくフェルナンドの一撃に完敗した
「いい仲間を持ちましたなアル王子」
フェルナンドは血だらけの2人を見ながら言った




