第一の適格者
草原を抜けた戦車はストーム帝国第3の大きさを誇るグラードに到達した
グラードはオスマン帝国との国境に近い都市なので要塞都市として知られている
「アル陛下ーーーーー!!」
アルの事を呼ぶ1人の青年がいた。彼はアルの親友ロキだ!
「ロキ、俺はまだ陛下じゃない」
恥ずかしそうに言うアルだった
「これは失礼しましたアル様。ご無事で何よりです」
ロキはニコニコしながら安心していた
「そういえばロキ、オスマン帝国の国境配備軍はどうだった?」
アルは心配そうに聞いた
「かなりの数の新型ミサイル、戦車、銃、火炎放射器と状況はかなりまずいです」
「早くて一ヶ月後には侵攻が始まる可能性も」
ロキは真剣な顔をしてそう言った
「とりあえず国王陛下に報告しよう」
アルはそう言うとロキを連れて都市庁舎に向かった
都市庁舎は大きなタワー型の建物で地下はシェルターになっていて三ヶ月は籠城できる
食料も配備されている
最上階に上がった2人はグラードを治めている都市王のレーニンの所に行った
レーニンは魔術ミラーを使って国王陛下と会談をしていた、、、、
「やはり戦闘開始は時間の問題か、、、」
国王が画面越しにため息を吐いてると2人が会話に入ってきた
「その件についてですが父上ロキの報告によると、、、、」
アルはロキからの報告を全て話した
「なんと一ヶ月、、、レーニン、急いでグラードの軍備を拡張をするのだ」
国王は激しい口調で命令すろとレーニンは即座に任務にあたるため席を外した
「アルよお前に頼みがある」
国王がそう言うとアルは耳を傾けた
「なんでしょうか、父上。」
国王は口を開いた
「私はもう歳だそう長くはないだから私が崩御する前にお前には力をつけてもらいたいだからお前は自分の家臣を作れ!さすれば私が死んだ後でも安心できる。」
そう力強く語った国王は通信を切った
2人は部屋を出て話している
「アル様家臣どのようにして集めます?」
ロキがそう尋ねるとアルはニヤつきながら答えた
「確かに人を探すのは大変だ、しかーし既に1人居るではないか」
ロキは驚いた様子で自分を指さした
アルは迷いのない顔でうなずいた
「無理無理無理ですってーーそれに俺はそこまで強くはないんですよ!
アル様の家臣なんて荷が重過ぎます」
ロキはかなり焦っていた
「強く無いって君は俺に匹敵するほどの氷の使い手じゃないか」
アルは自信満々にそう言った
それでも迷ってる姿を見てアルは勝負を申し出た
「では今から俺と勝負してその戦績で決めようとそれならお前も決心がつくだろう」
ロキは自信なさそうにうなずいた
2人は向かったのは兵士達の訓練場だここは本気の訓練ができるように傷もすぐに再生するパーフェクトルームや重力三倍のアスレチックなどが完備されている
早速2人はパーフェクトルームに向かった
「さあロキ本気でやってくれバトルスタート!」
スタートの合図と共にアルは闇の魔法でロキに一撃あたえた
すかさずロキも反撃しアルの足を凍らせ氷でコーティングした手足でアルに三発連続キックをお見舞いしたしかし四発目を打とうとした途端アルが闇に囲まれて消えてしまった
「どこに消えた!」
ロキが大声で叫ぶと背後から
「ここだよ」
アルは優しく答えたその声と同時に強烈な一撃がロキの首に入った
「ゴキ!!!」
ロキはその場に倒れ込んでしまった、しかしその瞬間アルの胸を何かが貫く
「なんだと、、自分を囮に背後から流石ロキ、」
アルもその場に倒れ込んでしまった
アルが目を覚ますとベットの上に居た
「あれなんでベットの上に?」
アルが困惑していると奥からルカスが歩いてきた
「ようやく目を覚まされましたね全くびっくりしましたよーお二人ともパーフェクトルームで相打ちで倒れてるんですからーー」
アルはルカスの言葉を聞いて困惑した
「なんで俺達パーフェクトルームで倒れてたんだ?」
アルが困惑していると医務室長のスカーレットが歩いてきた
「アル様パーフェクトルームを使う時はきちんと電源を入れてからご使用下さいじゃなきゃルカスが気づいて電源入れなかったらあのまま2人とも死んでたよ!!!」
スカーレットは鬼の様相でアルを叱った!
「「電源、、入れた気がしたんだけど、まあ気のせいか、、」」
「そういえばロキは大丈夫か」
アルが心配するとスカーレットは
「心配しなくてもそのうち目を覚ますよ」
アルは心からあんしんした