048 大蛇の装備と付与の内容
3階の廊下の一番奥にアルフ達の部屋は在った。アルフ達に続いて部屋に入った天馬は驚いた。そこは、どう見てもリビングキッチンだった。アルフとマリオは、天馬に構わず、それぞれの部屋に入って行った。残された天馬は、この部屋ってスィートルームって言うんじゃないかと思っていたら、アルフの部屋から声が聞こえる。
「おう、テンマ、入って良いぞ」
天馬が、部屋に入るとベットの上に、長袖、乗馬ズボンが2つずつ。革鎧と手袋、手甲が1組。大剣と長剣、丸盾が乗っていて、ベットの足元にブーツがあった。
「じゃあ『鑑定』」
さすが、Bランク冒険者。長袖も乗馬ズボンも魔羊の羊毛だった。品質は良品と一般が1つずつ。
革鎧と手甲、手袋はいずれも、良質だった。材質は、紅火牛。
大剣と長剣は鉄製。2本とも上質だった。剣の作りは天馬の剣と同じだった。鞘も同じ。丸盾はも鉄製。良質。作りは表面が鉄、裏当ては牛革、ベルトも牛革だった。
ブーツは、紅火牛、品質は、良質で、付与は『材質強化』、『防滑』、『防汚』、『防水』だった。
一通り『鑑定』を終えた天馬は、アルフと『付与』の打ち合わせをする。
「アルフさん、トップスとボトムスはこれとこれを預かります。付与は『素材強化』、『材質強化』、『防刃』、『衝撃吸収』、『防汚』を付与しようと思いますが、あと3つ、出来ますよ。何か欲しいモノありますか?」
「そんだけ付与して、あと3つ?・・・・・・防水。あとは、任す」
「分かりました。『透湿』も付けて、様子を見ましょう。革鎧と手甲も『素材強化』、『材質強化』、『防刃』、『防汚』、『防腐』、『防水』。
革鎧は、胸甲に『攻撃反射』、肩当てに『衝撃反射』。丸盾を装備することを考えると、手甲の右は『攻撃反射』、左は『防滑』。あと一つは空けておきましょうか?
手袋、『素材強化』、『材質強化』、『防刃』、『防汚』、『防腐』、『防水』、『防滑』で良いですか?」
「おおう。良いと思うぞ」
「鞘には『素材強化』、『材質強化』、『防腐』、『軽量化』。剣は『素材強化』、『材質強化』、『防錆』。柄には、『防滑』。
剣身は、『内部靭性上昇』と『鋭刃鋭利上昇』で良いですか? 剣身は、一杯ですけど、鞘と柄は、あと一つずついけますけど、空きで良いですか?」
「おおう」
「盾は、表に『材質強化』、『防錆』、『衝撃反射』。裏当ては『材質強化』、『防腐』、『衝撃吸収』。ベルトは、『材質強化』、『防腐』、『防滑』。
ブーツは、『材質強化』『防滑』『防汚』『防水』の付与があるので『防腐』、『防刃』、『透湿』、『軽量化』を追加しますね」
「おおぅおう」
「じゃ、預かって行きますね。そうだ、冒険者ギルドの修練場を使わせて貰う事って可能ですか? 出来れば、実戦前に試してみたいんです。・・・僕も試してみたいですし」
「借りられる。と思うぞ。でも、その数の付与、1日仕事だろ?」
「うーん。アルフさんの分で、2時間くらいで出来ると思います」
「そっか、出来るのか。出来ちゃうか。いや、マリオとリーフの物を見てからな。そうしよう。な、テンマ」
「分かりました」
そう言って、天馬はアルフの部屋を出て、隣のマリオ部屋を訪ねた。
マリオもベットの上に、長袖、乗馬ズボンが2つずつ。革の胸甲と手袋、手甲が1組。クローク。杖。ナイフ。ベットの足元にブーツがあった。
「マリオさん、では見せて貰いますね『鑑定』」
長袖も乗馬ズボンも魔羊の羊毛。品質は良品。
革の胸甲、手袋、手甲は良質、材質は、紅火牛。クロークは火蜥蜴革、良品。
杖は、トレント材、良品。付与は『材質強化』、『防滑』。ナイフは鉄製、品質は高質。
ブーツは、紅火牛、品質は良質。付与は『材質強化』、『防滑』、『防汚』、『防水』だった。
「マリオさん、トップスとボトムスはこれとこれを預かります。付与はアルフさんと同じ内容で良いですか?
因みに『素材強化』、『材質強化』、『防刃』、『衝撃吸収』、『防汚』、『防水』、『透湿』なりますけど?」
「えっ。ええ、それでお願いします」
「クロークは、『素材強化』、『材質強化』、『防刃』、『防汚』、『防水』、『透湿』。あと、何か付けますか?」
「それで、十分です」
「次は、革の胸甲、手袋、手甲ですが、『素材強化』、『材質強化』、『防刃』、『防汚』、『防腐』、『防水』。マリオさんは前衛では無いですよね。あと2つ。マリオさん、杖とナイフって使うときは、どっちも右ですか?」
「そうです。右で使いますね」
「手甲の左だけ『攻撃反射』付けてみますか?」
「『攻撃反射』? どんなものですか?」
「攻撃されると、それが相手に返る。そんな感じです。ああ、これに付与してますよ」
そう言って、天馬は自分の革鎧を出して、マリオに見せる。マリオは、恐々(コワゴワ)指で突く、胸甲を突いたマリオは、
「何も起こりませんよ?」
それを聞いた天馬も胸甲を叩く。何も起きない。天馬は『鑑定』して、『攻撃反射』が『付与』されている事を確認した。『装備者か、叩いたモノの意識の問題?』と天馬は、可能性を考える。が、今は、マリオに『衝撃反射』を知って貰う事を優先して、肩当てを突く様に伝える。
天馬の言葉に従い、マリオが肩当てを突いた。マリオが驚いた顔をしている。衝撃が返ってきたのだろうか?
「これが『衝撃反射』です。『攻撃反射』は、検証が必要ですから、あとで試してみるとしてどうします?」
「『攻撃反射』の検証が終わってからお願いします」
「分かりました。手袋は、アルフさんと同じで『防滑』を付けて良いですか?」
「それで、構いません」
「分かりました。あっ、杖と魔術の関係ってあるんですか?」
「ありますよ。魔含品以上になると魔術の操作が楽になります。攻撃系魔術の命中精度が上がったり、探索系魔術の精度が上昇します」
「『魔力操作上昇』、『使用魔力減少』、『魔術威力増大』とかの『付与』を聞いた事ありますか?出来ると思いますか?」
「『魔力操作上昇』に『使用魔力減少』、『魔術威力増大』ですか?聞いた事は無いですね。」
「試しに『付与』してみても良いですか? アルフさんと話したんですが、冒険者ギルドの修練場で試験しようかと。支障があれば、外しますから」
「外せるんですね。では、お願いします」
「ナイフは、鞘に『素材強化』、『材質強化』、『防腐』。
剣身は、『素材強化』、『材質強化』、『防錆』、『表面硬度上昇』。
柄には、『素材強化』、『材質強化』、『防滑』。
ブーツは、『材質強化』、『防滑』、『防汚』、『防水』の付与があるのでアルフさんと同じく『防腐』、『防刃』、『透湿』、『軽量化』を追加しますね」
「それで、構いません。それより、こんなに多くの『付与』を施して頂いて、ただで良いんでしょうか」
「構いませんよ。それより、他言無用でお願いします」
「分かりました」
そう答えたマリオは、何か考え込んでいた。
「マリオ、テンマ。終わったか? 飯食いに降りて、リーフと交代だ」
アルフの声にマリオと天馬は、返事を返して1階に向かった。
1階では、リーフが食事を終えて3人を待っていた。
「思ったより、早かったのね。じゃ、テンマ君、行こっか?」
「はい」
そう言いて、リーフが席を立つ。天馬がリーフについて階段に向かう。後ろでアルフ達が朝食を注文する声が聞こえた。
リーフの部屋も3階だった。階段を上がって直ぐ、一番手前の左の部屋だった。部屋の前で天馬に向き直ったリーフが、
「ここで待ってて。準備できたら声を掛けるから」
そう言われて、廊下で待つ天馬。5分ほどして部屋のドアが開いてリーフに招かれた。
リーフの部屋は、天馬の部屋と同じ作りだった。違いは、内装に高いモノが使われている事だろう。アルフ達の部屋と言い、3階はVIP用なのかと思う天馬だった。
リーフもアルフ達と同じようにベットの上に装備一式、ベットの下にブーツが置いてあった。アルフ達と違ってトップスは袖無し、ボトムスはショートパンツ、靴下もニーハイソックス。ブーツもニーハイブーツだった。
「じゃあ、見せて貰いますね『鑑定』」
袖無しは、魔羊の羊毛。品質は良品。ショートパンツは、黒猛牛、ニーハイソックスも魔羊の羊毛。品質は良品。
革の胸甲、手袋、手甲は良質、材質は、黒猛牛。
弓は、アズサ、ヤチダモと竹の合弓、品質は上質。弦は、麻。品質は良品。3本。矢筒は、黒猛牛、品質は良品。付与は、『内部空間拡張』『材質強化』、『劣化防止』、『重量軽減』、『防水』、『防汚』。矢は、矢尻は鉄、軸はパイン、羽は鷹。品質は良品。数は500本あった。
小剣。剣は鉄製、鞘は牛革と鉄、品質は高質。
ニーハイブーツは、黒猛牛。品質は高質。付与は『材質強化』、『防滑』、『防汚』、『防水』だった。
「リーフさん、トップスとボトムス、ニーハイソックスの付与はアルフさん達と同じ内容で良いですか?因みに『素材強化』、『材質強化』、『防刃』、『衝撃吸収』、『防汚』、『防水』、『透湿』なりますけど?
あと、ニーハイソックスに『消臭』か『防臭』とか付けますか?」
「『消臭』と『防臭』? 何が違うの?」
「『消臭』は匂いを分解して消します。『防臭』は匂いが外に漏れないようになります」
「『消臭』をソックス以外にも『付与』出来る? 出来たらお願い」
「良いですよ。革の胸甲、手袋、手甲ですが、『素材強化』、『材質強化』、『防刃』『防汚』、『防腐』、『防水』。
手袋には『防滑』、手甲には、追加で『攻撃反射』か『衝撃反射』を後で付けますね」
「『攻撃反射』に『衝撃反射』?」
「叩かれると、それが相手に返る。そんな感じです。これが付与した物になります」
そう言って、天馬は自分の革鎧を出して、リーフに見せる。
「『攻撃反射』は、作動条件あるみたいなので、『衝撃反射』は、肩当てに『付与』してありますから」
リーフは、天馬の出した革鎧の肩当てを小突く、自分の拳に返って来た衝撃に目を丸くして、
「分からないけど、分かったわ」
「弓は『素材強化』『材質強化』『防腐』。弦と矢も同じで。弓は、あと二つ。矢も一ついけますけど、何か希望はありますか?」
「うーん、威力を上げたい。どうしても弓って、攻撃力が落ちるのよね。女の私じゃ、尚更」
「そうですか。じゃ、試しに『命中精度上昇』、『威力増大』を弓に、矢尻に『貫通力上昇』と『炸裂』を50本ずつ、付けてみましょう。試して、不便があれば、外しますから」
「そ、そ、そうね。それでお願いするわ」
「矢筒は、『軽量化』追加しますね。小剣は、鞘に『素材強化』、『材質強化』、『防腐』、『軽量化』。剣は『素材強化』、『材質強化』、『防錆』。柄には、『防滑』。剣身は、『鋭刃鋭利上昇』で良いですか?」
「・・・・・・いいわよ」
「最後、ニーハイブーツですけど、いまの付与は、『材質強化』、『防滑』、『防汚』、『防水』で『防腐』、『防刃』、『透湿』、『軽量化』を追加しますね。これもアルフさん達と同じです。でも、あと1つ、付けれますが『消臭』で良いですか?」
「それで、お願い」
「じゃ、下に行って、アルフさん達に報告しましょう」
「そうね。そうするべきよね」
soraさんから誤字の指摘をいただいたのですが、リーフと天馬の会話にマリオが登場していました。文脈としても、おかしな事になっておりました。
【指摘箇所】
「矢筒は、『軽量化』追加しますね。
〘【そう言って、天馬は自分の革鎧を出して、マリオに見せる。マリオは、恐々(コワゴワ)指で突
く、衝撃が戻って来たのだろう、マリオが驚いた顔をしている。】
「テンマ君。それでお願いします」
「〙小剣(
修正後〘削除〙
「矢筒は、『軽量化』追加しますね。小剣は、
と修正いたしました。




