002 ステータスの確認 その1
2025/6/14 改稿
天馬が目の前に浮かぶ半透明のウィンドウを確認すると、
『名前:テンマ・イツキ 種族:人間 年齢:19歳 性別:男性 職業:無職 状態:通常』
『HP:150 MP:100』
『称号:転移者』『加護:×××の加護』『能力値』『スキル』
と表示されていた。
「能力値とスキルは別ウィンドウか。各項目の横にある『?』は説明ってことかな? HPやMPは想像がつく、転移したのは確定と、加護も有るのね。伏せ字になっているけど」
転移者であることを再確認した天馬は、試しに『転移者』の横にある『?』をタップしてみた。
『転移者:×××により異世界から招かれたもの』
「×××、加護もいただいているって事は、この方のせいで僕はここにいる? で、加護の内容はどんな感じなのかな?」
天馬は続けて、『×××の加護』の『?』をタップすると、
『×××の加護-各種数値の上昇補正、既得能力の効果拡大、新規スキルの獲得条件の緩和』
「×××って何者? 加護の恩恵はかなり大きいと思うけど、伏せ字になっている理由は何かあるのかな? 追々わかるって設定? 次は能力値と」
『能力値』の項目をタップすると、新たなウィンドウが開いた。
『腕力:55 体力:60 敏捷:65 知力:70 魔力:70 器用:55 魅力:70 運:70』
「Maxは100なのかな? もし100が上限なら、並みよりは上って思っても良いのかな? まあ、悪い数値ではない、と信じよう」
続いてスキルを確認する天馬。
「スキルは、戦闘スキル、魔法スキル、耐性スキル、技能スキル、ユニークスキル、Exスキルの6種類か。P.SとA.Sはパッシブとアクティブってことだな」
『戦闘スキル(P.S)…剣術:Lv3 格闘術:Lv3』
「剣術は剣道か。格闘術は柔道だな。体育の授業のおかげってことかな」
『魔法スキル(A.S)…火魔法:Lv1 風魔法:Lv1 大地魔法:Lv1 水魔法:Lv1 光魔法:Lv1 闇魔法:Lv1 時空魔法:Lv1 錬金魔法:Lv1 付与魔法:Lv1 召喚魔法:Lv1 鑑定魔法:Lv1 生活魔法:Lv1』
「魔法! 使えるってことだよね。生活魔法ってモノまであるんだ」
『火魔法-火魔法が使える。Lv上昇に伴い威力、効果が強化される。効果範囲も広がる』
『生活魔法-生活する上で必要な事象を魔法で行う』
「生活に必要な事象? 火を点けるのは、火魔法と生活魔法、どっちになるんだろ? それより、基本の六属性に時空、錬金、付与、召喚、鑑定まで使えるって、ゲームなら大魔法使いとか賢者とかだよね。これってチートなるんじゃないの?」
「次に耐性スキルだ」と意気込んでウィンドウを開く。
『耐性スキル(P.S)…状態異常耐性:Lv10 精神異常耐性:Lv9』
「状態異常って、毒とか麻痺とかの個別耐性じゃないのか?」
『状態異常耐性:状態異常全般への耐性。Lv上昇に伴い耐性が強化される』
『精神異常耐性:精神異常全般への耐性。Lv上昇に伴い耐性が強化される』
「分からなくはないけど、説明になってない。お酒を飲んでも酔わないとか? 焦ったりしなくなるのか? いや、そもそも『状態異常』ってどこまでが『状態異常』になるんだろう」