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020 討伐証明の回収と処理と

2025/6/22 改稿

「魔法や魔術の話は後々。取りあえず、ゴブの始末をしようや。テンマは6匹な。リーフ、テンマにナイフを貸してやれ。テンマ、自分でやってみろ」


 アルフが指示を出す。天馬は、リーフから手渡されたナイフを右手に持ち、左手でゴブリンの右耳を引っ張る様に持ち、頭との境にナイフ入れる。思った以上に硬い。鋸の様に前後に動かす。なんとも言えない感触が手に伝わる。やっとの思いで討伐証明を回収する。


 次と思い、辺りを見る。アルフは2匹目を。マリオは5匹目を処理する所だった。二人とも右耳を引っ張り上げると、勢い良くナイフを振る。それだけで耳の半分以上が切れる。そのまま、刃を立てて残った部分を千切り取っていた。


 アルフとマリオは、残った方の耳を持って、ゴブリンを引き摺って一か所に集める。天馬もそれに倣った。


「原初の力。其は浄化の力。我が前に顕現せよ『火炎(フレイム)』」


 マリオの呪文が終わると、ゴブリンの死体が炎に包まれた。ゴブリンが燃える。独特の匂いが鼻に付く。炎の勢いは凄まじく。5分ほどでゴブリンの死体は炭になった。


「これは、テンマ君の分になりますね」


 マリオに渡された証明部位を受け取り、自分が取った分も「収納」した天馬。


「じゃあ、進むか。御者は、マリオ。テンマに色々と教えてやってくれ。俺はマーニーさんに報告をして、そのまま後ろに乗る。少し馬のペースを上げてくれ。ここからならゴブも出ないだろう」


 アルフの指示で、全員が動き出す。アルフとリーフが後ろに回り、マリオと天馬が御者台に上がる。


「アルフ。テンマ君に御者をして貰っても構いませんか?ゴメナが近くなったら、私が変わりますから」


「良いぞ。好きにしてくれ」


「そう言う事で、お願いします。テンマ君」


 そう言って、天馬に手綱を渡すマリオ。


「簡単ですよ」


 そう言って、天馬が、持っている手綱を操り、鞭を入れるマリオ。馬車が、ゆっくりと動き出す。


「テンマ君は、前を見ていて下さい。私が話す事の方が、多いと思いますから」


「分かりました」


 天馬は、手綱を持っているだけで、御者と言えるのか?とか考えつつ、前に注意を払った。

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