第6章 おへそっ!
第6章 おへそっ!
私のおへそについて話したい。
私のおへそは、もともとすごく綺麗な形をしていた。
数字の「1」のように、上から下へ、シュッとした形をしていた。
それが、腹腔鏡手術でおへそを切ったので、漢字の「一」になった。
真一文字になったのである。
数字の「1」が、漢字の「一」になるなんて、急展開であると思う。
手術直後は、直視できないくらいグロい見た目だった。
そこから縫合の糸がピヨピヨ出ていて、服を着る時に不快だった。
でも、時の経過はすごい。
私のおへそは、自力でまた数字の「1」に戻ろうとしている…!
人間の自然治癒力って、すごい。
ピヨピヨも、いつの間にか無くなった!
私がジムに入ろうと思ったタイミングは、この、『おへそが数字の1に戻ろうとしてる!』と気づいたタイミングと一緒である。
やっぱり着替えの時とか、周りの人に手術の傷跡を見られたら嫌だったのだ。
「このくらいなら大丈夫そうだな。」
と思えたので、入会に踏み切れた。
ただ、腹腔鏡手術で、おへそを含めて4箇所切ったが、傷跡は残っている。
赤紫で、痣っていう感じ。
触ると、縫合の糸が中にあるのが分かる。
この、痣っぽいのも、いつかは消えるのかな??
私は一応、水泳女子だ。
更衣室で真っ裸になるため、手術跡が無くなってくれるのか、すごく気になってる。
とりあえず、私のおへそは自力で元の形に戻ろうとしている。
人間の体ってすごいなって思っている。