第20章 最終話〜そして安定のGUCCIへ(*ˊᵕˋ*)〜
第20章 最終話〜そして安定のGUCCIへ(*ˊᵕˋ*)〜
ジムに入会して8週間目、つまり2ヶ月経った朝。
体重計に乗ると、42キロになっていた。
45キロになるという目標をしっかり達成した。
体型もすっかり元通り。
…むしろ、元より少し痩せたかも?
痩せたというか、数字よりも痩せて見える体型になっていた気がする。
2ヶ月という短期間で13キロものダイエットは、もう今後一生しないと思う。
良い経験になった。
私は、この減量期間中、本当に毎日ジムに通って同じメニューを繰り返していた。
ひたすら、黙々とやりながら、
「何にも負けない自分になる。」
と自分を励まし続けた。
体が強くなったら、心も強くなれると信じた。
それから、
「痩せて絶対可愛い服着る!」
と思い続けた。
今は下着やタイツ、オフショルのニットやウエスト58センチのスキニージーンズに至るまで、全て自分のお気に入りが着られていて、幸せだ。
とにかく、自分を信じた。
自分自身について諦めなかった。
諦めるという選択肢は無かった。
絶対に成し遂げるという意志と信念だけがあった。
…というのも、この減量期間に私は、この世の中には2種類の努力があることを、やっと知ったのだ。
ひとつは、叶うかどうか分からない努力。
分かりやすい例だと、私なら妊活や闘病がそうだった。
どんなに頑張っても、結果がついてくるとは限らないタイプの努力。
かなり運に左右されるというか、人為的な干渉を超えているもの。
もうひとつは、叶う可能性が高い努力。
これは、自分の頑張り次第で結果が出やすいもの。
人によって、多少違うかもしれない。
私の場合、勉強や減量。
私は今まで、努力が結果に結びつかないことが多かった。
特に妊活や闘病では打ちのめされてきた。
だから、この減量期間は、頑張ったら頑張った分、結果に反映されることが嬉しかった。
思うように動かなかった体が、とても軽くなり、動けるようになったことも嬉しかった。
手術から今まで、すごい早さで時が駆け抜けていったように思う。
でも、もう私の人生を阻むものは無いと感じられた。
手術、リハビリ、そして減量。
ー頑張った自分に、最大のご褒美を買おう。
そう思った私はすぐにGUCCIに電話し、来店予約を取りつけた。
いつもは横浜NEWoManに担当さんがいるのだが、在庫の関係で今回は横浜そごうに行った。
そして、たくさん買いたいものを買った。
ーバッグ
ーマフラー
ーアイウェア…
などなど。
妹ちゃんと一緒に行ったのだが、楽しく、良いお買い物が出来た。
ー手術。
ー子供を持たない選択。
ー痛み。
ー減量生活。
人生の苦しみをギューッと凝縮したようなこの一連のことを、すべて労おうと思った。
それから、ずっとずっと病気の私を応援し、支えてくれた父に、GUCCIでお財布を買った。
これは妹ちゃんと一緒に買った。
ありがとうの気持ちを込めて、絶対に父に似合うと思ったお財布を買った。
渡す日が楽しみ。
以上でこのエッセイは終わり(o^^o)
お付き合いいただき、ありがとうございました♡