第19章 なんで頑張れるの?
第19章 なんで頑張れるの?
みんなに愛される私の元同僚、紳士monbebeが、最近バースデーを迎えて65歳になった。
彼と私は一緒のジムに通っている。
monbebeは、会うごとに着実に痩せていく私に驚愕していた。
ある日、monbebeに、
「なんでそんなに頑張れるの?」
と聞かれた。
ーなんで…?
しばらく考えてから、私は、
「元の体型に戻って、やりたいことがあるからです。」
と答えた。
すると、monbebeは、
「なんでずっとダイエット続けられてるの?」
と聞いてきた。
ー…なんで…?
これまたしばらく考えてから、私は、
「特に意識せず、もはや毎日やるべきことをやっている感じです。」
と答えた。
本当にそうで…。
私の中では、ダイエットしてるぞ!というより、やるべきことを毎日淡々とこなしているに近かった気がする。
特に、ジムに入会して4週間目くらいからは、運動が習慣化していたように思う。
記憶に強く残っていることがある。
5週間目の後半は、なぜか無性にパンが食べたくなって、ダイエットへのモチベが確かに下がった。
ドカ食いこそしなかったが、
「ちゃんと痩せられるかな…。」
「2ヶ月で10キロ落とせるかな…。」
と、不安だったのを覚えている。
それでも、私は毎日ジムに行った。
毎日歩いて、毎日筋トレして、毎日プールに足を運んだ。
決して諦めなかった。
ここらへんで、そんな私を見ていたmonbebeにも変化が起きた。
本来、車で来る距離のジムに、ロードバイクで来るようになったのである…!
「鰯田さん見てたら、僕も頑張りたいって思ったヨ。」
と言ってくれた。
彼の家からジムまでは、ずっと坂道である。
太ももがパンパンになったと笑いながら言っていた。
なんてすごいことだ。
私はめちゃくちゃmonbebeを褒めた。
monbebeは、歩くのが大嫌いだ。
初め、一緒にジムでトレーニングするにもウォーキングマシンは10分もたなかった。
それが、2分ずつ時間を延ばし、今や休憩無しで40分ウォーキングできるようになった…!!
素晴らしいと思う。
また、夫も変わった。
今までは、ジムのスパエリアのみを利用していたようだが、私と一緒にトレーニングするようになった。
「10キロ痩せたら、かつて趣味だった登山をまたやる。」
と言っている。
順調に痩せている。
足の筋肉がついたのが、パッと見ただけでわかる。
平日の夜も、誘うと一緒にジムに行って筋トレに付き合ってくれる。
さらに、妹も私と同時にダイエットを始めてくれた。
妹はあまり結果は出ていないが、毎晩夜ごはん(白米)を千切りキャベツに置き換えている。
超えらい。
毎日宅トレもしているらしい。
すごい。
私の周りの人たちが、そのような感じでにわかに運動し始めた。
なんで私が頑張れるかって…。
そんな風に、勇気や励ましをくれるあなたたちがいるからっていうのも絶対あるよ…(*´▽`*)
ほんと、いつもありがとう。
【追記】
あまり参考にならないかもしれないが…
無性にパンが食べたくてモチベが下がった事件で私がとった対策は、『iPhoneの待ち受けをさっしーにする』であった。
私は指原莉乃ちゃんが好きだ。
彼女のほっそりとした可愛い画像を待ち受けにして、毎日、「私もこうなる。」と念じた。
目標体重を達成してからは、泉里香さんの画像に変えた。
泉里香さんの理想的なボディラインを毎日見ては、「ここまで持っていく。」と自分を鼓舞した。
つまり、視覚的に分かりやすい目標を、すぐに見えるところに設置したのだ。
「こうなる。」、「ここまで自分を引き上げる。」と、脳に刷り込んだ。
効果は絶大だった。
とにかく携帯って、一日の中で何度も見るから、その度に諦めないぞって思えた。
画像でバーンと見れるから、なりたい自分像がいつも明確だった。