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魔女との出会い3

盾を左手で構え、白亜の大剣を右手に持ち肩に乗せる。


アナウンス「2、1スタート!」



始まった瞬間に駆け出しノーシスの元に行く。



それはノーシスも同じだった。


ノーシス「邪魔をするな、部外者が!」



ノーシスの鋼の剣に黄色いエフェクトがつく。



ウィル「!」


アレはPVで見たやつだ。


<フォーススラッシュ>はダッシュ斬りでスキルを発動すると加速し相手を斬りつけるスキル。予備動作も少なく威力も高い、片手剣スキルの主力技だ。


ノーシスが急加速し一気に距離を詰める。


スキルはパリィは出来ない。


ガードしたらスタミナが無くなって不利になる。


ウィル「なら!」


盾を構え、<カウンター>を狙う。


右上から左下にかけて振り下ろされようとしている剣に


緑のエフェクトが纏う盾が接触した。


ウィル「<カウンター>!」


体がシステムによって動き相手の攻撃を弾き、大剣で反撃する。


ノーシスのHPが15%ほど削れる。


ウィル(この決闘を勝つには短期決戦しかない。時間をかけるほど辛くなる。)


マリア「・・・我が敵を打ち崩せ、アイス」


リリア「させない!」


リリアの杖から赤い流星の様光線が出てマリアを貫いた。


マリアの詠唱が完了しようとした時リリアの<インスタントマジック>によって発生した星魔法<スターレイ>がマリアを撃ち抜き魔法を阻止したようだ。


ウィル「ナイス!そのまま!」


リリアに声援を送ったあとノーシスに集中する。


お互いに盾を持っているため攻めずらい状況が続く。


ウィル(相手のカウンターに当たったらひとたまりも無い。

フェイントを織り交ぜつつ隙を狙う!)


俺の今の戦闘スタイルは後の先を狙うスタイルだ。


相手の攻撃に合わせて回避やカウンターをし、隙を作り

スキルを叩き込むのが得意だ。


でも今回のノーシスは慎重派なのかそれともさっきのカウンターで怯んだのかあまり攻撃はしてこない。


動いてもらわないと癖が読めないんだがな。


・・・ならこっちから動く、大剣は振りは遅いがガードされた時のスタミナ削りが高い。


長期戦はまずい、動かされている様な気がするがこのままだとジリ貧だ。


攻撃してガードを崩し、そこを起点に攻める!


盾を背中にやり、大剣を両手で構える。


ウィル「ッ!」


右から左に横薙ぎを放つがノーシスの盾に阻まれる。


カウンターの発動だけ気をつけて、今度は左から右にまた斬りつける。


ノーシス「グッ!」


大剣の一撃は重い。


後一撃で崩れる。


ウィル「<ラウンドエッジ>!」


斬りつけた後モーションをキャンセルする様にすぐに<ラウンドエッジ>を放つ。


その一撃でノーシスはガードをしスタミナを削り切った。


ウィル(チャンス)


ガードをしてスタミナが無くなった場合、ガードブレイクという状況になる。


ガードブレイクはステータスにもよるが1.5秒程度行動不可になる。


その間スタミナは自然回復しないしスキルを発動する事も出来ない無防備な状態になる。


<ラウンドエッジ>の硬直時間の1秒がすぎてもあと0.5秒ある。


それに復帰したとしても相手のスタミナは0からだ。


回避行動をしても遅いし、


再びガードすればまたガードブレイクになる。


つまりこの一撃は必中になった。


ウィル「<スカルクラッシャー>!」


紫のエフェクトと共に大剣をノーシスの頭上に振り下ろした、


ズガガッ!と気持ちいい音が響く、弱点の頭に当てたのでスタン付与とダメージが上がる。


<ラウンドエッジ>はガードされて少ししかダメージは入らなかったが、<スカルクラッシャー>はまともに入ったからかノーシスのHPは六割まで削れた。


マリア(ノーシス!?)


このまま攻撃を続けたいがスタミナを確保しよう。


スキルでもスタミナは消費してしまう。


ノーシス「やりやがったな!」


スタンが終わったあとノーシスは片手剣で素早く反撃してくるが


ウィル「!」


左斜めが振り下ろさせる剣を横から薙ぎ払い、武器パリィが成功する。


片手剣と大剣では間合いが違う、俺の方がリーチは長いので相手の剣が踏み込んでようやく当たる距離を維持しなければ武器パリィは出来ない。


ウィル(1回目)


ステータスバーの下に白の加護のアイコンがつく。


ノーシス(コイツ、何もんだ?リリアがコイツを選んだのには何か理由があるはず。武器パリィも成功、その前のカウンターも成功させた・・・プロゲーマーでも急に雇ったのか?)


ノーシス(だが関係ない。それにコイツは気付いていない。ならチャンスはある。)


パリィによって生まれた隙を逃さず頭を狙って白亜の大剣を振るうとノーシスのHPは55%程度になった。


ノーシス「クッ!」


ノーシスはバックステップをし、俺と距離を離した。


背中から盾を取り出して<シールドバッシュ>を放ち、その距離を一気に縮め、ノーシスに衝突するが盾で受け止められる。


しかし衝撃でノーシスの手から盾が落ちた。


これでノーシスのHPは50%程度、このまま攻めて二対一に持っていく!


・・・いや、まて<シールドバッシュ>に武器を落とす、

武器落下の効果なんてあったか?


武器落下の落ちる条件はしっかりと武器を握っていない状態で攻撃を受けること、


攻撃中にスキルを手に命中させる、


武器落下の効果が付与されたスキルで武器に命中させる、


だったはず。


<シールドバッシュ>に武器落下の効果はない。


攻撃中でもなかった。


盾をしっかり握って無かった?


いや、だとしたら<シールドバッシュ>を受け止めきれないはず・・・わざと外し・・・ッ!


まずい!距離を詰めるべきじゃあ無かった!!


ノーシス「炎よ、敵を焼き尽くせ!」


盾が落とした、ノーシスの左手が紅く光った。


コイツ、魔法剣士だったのか!


リリア「この頃はリンクスキルもあなたのスキルの弱体化も無いのね。懐かしいわ。」


明「俺も剣だけだしな。ノーシス達との戦いも懐かしい。」


リリア「ここが一番負けそうだったんじゃ無い?」


明「まあ誰かさんがレベル6だったからな」


リリア「それは本当にごめんなさい」

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