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アナザーオンラインの歓迎

パチリと目を開くとそこはもうゲームの世界だった。

これがVRゲームか

見渡すとあたりは白くて無機質な空間だった。



ガイトさん「ようこそ!アナザーオンラインへ!」


声が聞こえたほうに振り向くと一人の女性が立っていた。

茶髪のお姉さんできっちりとした服装をしていた。


ガイトさん「私のことはガイドさんとお呼びください。これからアナザーオンラインの世界アーウェルサに行くため自分のアバターをつくりましょう。」


ガイトさんが手で何かを操作すると目の前にウィンドウが出てきた。




ガイトさん「名前と種族を決めましょうアーウェルサには

現在10種類の種族がおりその中から選んでもらいます。」


ウィンドウには人間、獣人族、エルフ族、ドワーフ族

竜人族、鬼人族、小人族、吸血鬼、天使族、月妖族、

がありステータスやパッシブスキルやアクティブスキルに違いがあるみたいだ。

ステータスには、近接攻撃に関するSTR、命中補正や生産の腕を表すDEX素早さを表すAGI、賢さを表し魔法の関係しているINT、生命力を表すVIT精神力を表すMND、運の良さを表すLACの七種類ありそのほかにも常に発動しているパッシブスキル

任意で発動できるアクティブスキルが各種族固有のがある。


初見なら迷うところだがPVを見てきているので

選ぶのは決まってきる。


ガイトさん「鬼人族で名前はウィルでよろしいですか?」


鬼人族は初期ステータスはSTRとVITが高いが

INTとMNDが低い。

パッシブスキルはHPが低ければ低いけど

攻撃力が上がるスキル、血の騒ぎ。

アクティブスキルは自身のレベルより低い

相手に恐怖のデバフを広範囲に与える、恐怖の咆哮。


という近接職だ。見た目は想像通りの鬼のような見た目で短いが角も生えている。


ウィルという名前は小さい頃からゲーム名として使っている愛着のあるものだ。


ウィル「はいこれで」


ガイトさん「次に見た目を作製してください。」


顔の大きさや足の太さ胸板の厚さなどの設定するウィンドウが出てきたが見た目にはそこまでこだわりはないし

それに全身に鎧を着る予定なのでそこまで凝らなくてもいいだろう。

ランダムで作製してくれる機能で作ることにした。


ウィル「これだな、ほいと」


押すと鬼人族にしては小柄な見た目になったがこれにしよう。


どうせ鎧で見えなくなるし



ガイトさん「では次にスキルをお選びください。」



スキルには、3つに分かれており

武器や防具に関する戦闘スキルや

騎士や狩人などの職業スキル、

索敵や跳躍などの行動スキルなど様々なスキルがあり

特定の条件を満たさないと取得できないスキルもあるらしい。



スキルは最初は5枠でレベルが5上がる度に1枠解放されていく。


スキルのレベルを上げるにはレベルアップやスキルの熟練度上昇で手に入るスキルポイントが必要だ。


スキルは<大剣>、<盾>、<重防具>、<回避>、<装備枠拡張>にした。


ガイトさん「はい、以上でアバターの作製は終了です。

お疲れ様でした。」


早速出来たアバターを見る


名前 ウィル 種族 鬼人族


STR 40 DEX23 AGI15 INT8 VIT38 MND5 LAC15


右手 鉄の大剣

左手 鉄の盾

頭 戦士の兜

胴体 戦士の鎧

腕 戦士の腕当て

腰 戦士の道具入れ

足 戦士の足鎧


装飾品1

装飾品2


スキル <大剣>1<盾>1<重防具>1<回避>1<装備枠拡張>-


うん、完璧だ。


ガイドさん「初期装備はスキルにあったものが与えられます。チュートリアルに行く前に何か質問はございますか?」


ウィル「うーんいや特にないかな、ありがとうございますガイトさん」


ガイトさん「はい!お役に立てて光栄です。ではチュートリアルを開始します」


そこで各ステータスが表示された。左上にHPゲージとその下にMPゲージ、スタミナゲージが現れ、左下には空腹度などのパラメータが表示されている。


HPは満タンでこれがゼロになると気絶状態になり

一定時間後に死亡する自然回復量はVITに依存している。

MPは魔法やスキルの使用する際に消費されて

自然回復量はMNDに依存。

スタミナゲージは武器を振るったり走ったりすると消費されSTRやVIT、来ている装備などの重量に影響する。


ウィル「さてやるか」


基本の操作から戦闘のやり方、各スキルの説明などを受けていると1時間経過していた。


明「ふぅ、流石にやりすぎたかな?」


戦闘のチュートリアルで回避のスキルなどを試して感覚を掴んでいたらいつのまにか過ぎていた。



ウィル「やば!もう1時か!」


ウィンドウを開いてチュートリアルを終了するを押すとガイドさんが現れた。


ガイドさん「これでチュートリアルを終了しますお疲れ様でした。もしもう一度振り返りたいことがありましたらヘルプの項目から再度受けることが出来ますのでご利用くださいね」


ウィル「ありがとうガイドさん」


ガイド「お褒めの言葉ありがとうございます。このままメインストーリーから始められますか?」


気にはなるが、今は時間がない。


ウィル「いや、スキップで」


ガイドさん「分かりました。それではアナザーオンラインの世界アーウェルサにいってらっしゃい」


そうガイドさんが言うと周囲の風景が変わっていくそしてそこは町にかわっていた。


目の前にサルーテの町と表示された。


ウィル「ここが最初の町か・・・凄え」


最初に感じたのは人の喧騒だった。

サルーテの街はおとぎ話の世界のような街並みだった。

赤煉瓦の家が連なり中世の雰囲気を感じさせてくれる。


様々な人たちが忙しなく街道を行き、湿気た空気を感じ、

試しに手を握ったり開いたりすると着ていた鎧が僅かな金属音を立てる。




ここがアーウェルサか・・・


ウィル「とと、時間がないんだった」


約束の時間はもう過ぎている。

急がねば


マップを開いて中央広場に向かう。


ウィル「えーと確か噴水の前で魔法使いの格好しててエクスていう名前だったな」


噴水に近づくとすぐにその姿を見つけた。


ウィル「えーとエクスか?遅れてすまん」


陽助のアバターはザ・魔法使いという感じの服装でキャラの種族は人間で顔は大人しそうな雰囲気はなく目つきやなどは違い、髪は肩まであり色は紅くなっていた。


イケメンな感じに仕上がっている。


エクス「いえ、違いますよ」


ウィル「いや上に出てるからキャラ名」


エクス「ふふ、バレてしまっては仕方がない。貴様には消えてもらう!」


ウィル「理不尽すぎない!?てかテンション高いな!」


エクス「そらそうだろ。久しぶりウィルとゲームできるんだからな」


ウィル「久しぶりてそんな大袈裟な。」


エクス「あはは、んじゃ改めてようこそウィル、アナザーオンラインへ!」


ウィル「ああ、よろしくなエクス。」


エクス「んで、最初どうする早速戦いに行くか?」


ウィル「いや、先に買い物しようかなて多めに回復ポーションとか買い込んで長く戦いたいから」


エクス「思考が戦闘狂なんだよな。まあいいやそれじゃあ商業区に行くか。こっちだ」


商業区に向かうと人の多さは格段と多くなった。


道の端にはプレイヤーが露天を開き、様々な商売をしていた。


ウィル「スゲェな・・・」


この街のNPCだけで無くプレイヤーも露店を開き客引きをしている。


武器や防具、装飾品や消耗品である回復ポーションなどが並び目移りしてしまう。


エクス「そうだ、初のVRデビューてことでなんか奢ってやるよ」


ウィル「まじでか、よし一番高いのはなんだ」


エクス「言うと思ったわ。一番高いのは家かな。」


ウィル「家も買えるのかよ・・・自由度高えな」


エクス「まあここら辺なら武器かな」


ウィル「武器か・・・ちょっと見てもいい?」


エクス「全然いいよ。武器はあっちら辺にが多いな」


エクスが指した方に行くと様々な武器が飾られている露店が溢れていた。


炎属性を纏った片手剣、同じ素材を使った一式の防具、

武器だけでなく装飾品も売られており目移りが止まらない。


そして一つの剣に目が止まった。


ウィル「ん?これは」


それは白い大剣であり美しかった。


その剣を軽くタップし情報を見る。


白亜の大剣 攻撃力105 耐久値150


パッシブスキル 白の加護

この武器によるパリィに成功すると白の加護を一つ得る。白の加護は攻撃力と防御力を上昇させる。上限は5個まででバトル中永続。


アクティブスキル


アルブストライク CT50秒

前方範囲技 物理 

白の加護の個数によって威力と範囲が変わる

武器に付与されているエンチャントによって属性が変わる


エクス「うーん攻撃力は高水準だな。でもスキルがねぇ」


ウィル「なにかあったか?」


エクス「武器パリィだよ。チュートリアルでやったろ?なんだよ、相手の武器をタイミングよく弾く様に武器を振ると攻撃を弾き返せるて、曖昧すぎるだろ。それに難易度高いし狙って出せるものじゃないな。その難しい武器パリィにスキルが依存してるからな・・・それに大剣は武器パリィしやすいけど振りが遅いからね、こりゃ相当な玄人向けだな」


ウィル「そうか?武器パリィなんて」


???「お客様、もしかして購入されるのですか?」


露店の展示品を眺めていたら露店の主がでて来た。


それはとても小さかった。


背は120cmぐらいか?


ウィル「え?小さい」


エクス「小人族だからな、こんくらいだぞ。」


テオ「はい、小人族のテオていいますそれでそちらの剣なんですけど失敗作でして。」


ウィル「失敗作?」


テオ「ええ、攻撃力こそ高いもののスキルがかなり人を選ぶのでなかなか売れなくて・・・」


エクス「これほどの剣を作るのにいくら素材を使ったんだ?」


テオ「・・・15万G程です」


エクス「高っっか!!」


ウィル「どれぐらいの相場だ?」


エクス「初心者の狩場一週間ぐらいかけて稼げるぐらい」


ウィル「それは・・・高いな」


一週間の努力が全て注がれた品がこれか値段は10万Gと


原価より安い。


テオ「はい・・・ほぼ全財産この剣につぎ込んだのに抽選で選ばれた武器スキルが微妙でして・・はぁ」


確かこのゲーム発売してまだ一ヶ月だっけ、全財産注ぎ込んだて言ったし可哀想だ。


ウィル「武器スキルの抽選てのは?」


エクス「鍛治スキルで武器を作成するときランダムで武器スキルがつくんだよ。それで結構武器の価値が変わってくるから望みのスキルをつけるの素材入れたりしないと行けなくてな、しかも確定じゃないって言うね」


ウィル「なるほどそれに負けたと・・・」


テオ「そう言うことです。作ったのは私ですがあまりオススメはできません。性能は高いので値も張りますし同じ値段でも他にいい武器はありますからね。」


ウィル「買った。」


エクス「え?」


テオ「え?」


俺がそう言うと二人は驚きの顔を見せる。


ウィル「気に入ったよこの武器。正しく俺の為に存在している様な物だ。」


テオ「え、ええ!?いいんですか!?本当にオススメはしませんよ」


エクス「はぁ・・・なんとなくそう言う気がしたよ。ピーキーでスペック高い武器好きだもんなお前。」


ウィル「まあね。攻撃力はいいし何より1番気に入ったのは」


テオ「なんです?」


ウィル「見た目が気に入った!」


エクス「あはは!変わってねぇな。」


テオ「本当にいいんですね?後悔しませんね?」


心配そうに見てくるテオを安心される様に


エクス「大丈夫だよ。コイツゲーム()()は上手いから」


だけの部分だけを強調して言うな


ウィル「事実だから何にもいえねぇ」


エクス「と、はい購入完了」


エクスはパパッとウィンドウを操作し購入手続きを済ませた。


テオ「あ、ありがとうございます!!」


エクス「いいてことよ。ほら、所有権移すからメニュー開いて」


エクスの手順通りに操作すると無事に白亜の大剣が俺の手元に渡った。


しっかりと装備すると初期の大剣から背中の剣が白亜の大剣に変わる。


そんな時だった。


???「あれぇ?クソ武器売れてんじゃん」


人の神経を逆撫でするような声が出て来た方を見ると防具を統一した6人の集団がいた。


???「テオとはここで出会ったのね。しかしよくエクスさんお金出してくれたわね」


明「あれ、後で聞いたら俺をアナザーオンラインから逃がさないようにする為だったらしい、武器奢ったんだからにげねぇよなあ?みたいな」


???「抜け目ないわね。というかその言い方だとあなた陽助さんの進めたゲームで逃げたのね」


明「ホラー探索ゲーは出るが苦手なんだよ俺。という事で今日紹介するのはこれ<装備枠拡張>!」


???「急に始まるわね」


スキル 装備枠拡張


装備枠を増やす。


サブウェポンや臨機応変に対応したい人向け。


もう一つの装備セットを作ることができいつでも切り替えることが出来る。


序盤にとるスキルでは無い


???「おー、取ってる人はあんまり多くないイメージね。と言うか序盤に取るスキルでは無いって書かれているんだけど?」


明「スキルの能力だけで選んだ反省はしてない」


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