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魔女との出会い6

アナウンスが勝者を告げ、決闘は終わった。



リリア「勝ったのよね・・・」


信じられないと言った様にリリアが呟く


ウィル「ギリギリだったけどな。まあ俺たちの勝利だ。」


リリア「やった・・・やった!!!」


よし!とガッツポーズをとったリリアに驚きつつも称賛を言う。


ウィル「よく当てたな。ナイスファイト!」


リリア「そっちこそ、よくやってくれたわ。共に戦ったのがあなたじゃ無かったダメだったかも。」


リリアは何かから解放されたかの様にほっと息をついた後


リリア「ありがとうウィル、また夢に近づけたわ。」


ウィル「・・・!」


彼女とってはただのお礼だったのかもしれない。


けど夢の無い俺が彼女の夢を叶えるのに手を貸せたことが

そのお礼を言われたことがとっても嬉しく感じた。


ウィル「・・・まあ、良いってことよ。」


お礼を言われて嬉しかったことと、照れていることを少しでも隠す様に言葉を選んだ。


仮面「おめでとうございます。リリア様、ウィル様。」


仮面をつけた黒スーツが拍手をしながらこちらに近づいてきた。


リリア「ありがとう。で、次は?」


仮面「それは後日お伝え致します。今日はお疲れ様でした。ゆっくりとお休み下さい。」


そう言うと仮面の黒スーツはログアウトしたのか消えていた。


次があるのか?


そう聞こうとした時だった。


マリア「リリア、おめでとう。」


マリアがこちらまで来ており、祝いの言葉をくれた。


リリア「ありがとうマリア。・・・ごめんなさいね」


マリア「いいのよ。リリアが決めた事だし、負けた私達が悪いの。それにウィルさんあなたとっても強いのね、プロの方?」


マリアがこちらを覗き込み探ってくる。


ウィル「ただのゲームが好きな人間さ。リリアともさっきあったばかりだ。」


マリア「本当?」


リリア「本当よ。さっきスカウトして仲間した。」


ノーシス「・・・はぁ、運だけはいいよなお前。てか、それ大丈夫なのかよ?説明も無しにこんなのに巻き込んで」


ノーシスもこちらにやって来た。


リリア「後で全部説明するわ。パートナーには身を粉にしてにしてまで働いてもらうつもりだから」


あれ、今さらっと言ったけどなかなかエグい事言ってない?


ウィル「・・・マジで何に巻き込んだんだよ。」


リリア「死ぬ様な事じゃないわ、あなたは私に従えばいいの。私の夢叶えてくれるんでしょ?」


まさかあの言葉を後悔することになるとは。


でもあの言葉に嘘はない。


彼女の夢を叶えたい、その思いは確かな軸として俺を支えていた。

 

息を軽くはいた後


ウィル「ああ、必ず叶えるさ。でもお手柔らかにな。」


リリア「それは無理ね。今の私には足りない物だらけだもの。キリキリ働いてもらうわ。」


ウィル「勘弁してくれ・・・」


俺にできるのは今の心情をこぼすことだけだった。



マリア「良かったわ、リリアにも頼れる人ができて。時間だから私たちはログアウトするわ。」


マリアはそう言うとふらっとすれ違いざまに、俺の方に来て


マリア「リリアをよろしくね。」


そう耳元で言った。


返事は聞かずそのまま


マリア「じゃあね。何かあったら相談してね。私に出来るのはそれぐらいだから」


リリア「頼りにしてるわマリア。」


ノーシス「・・・リリアその騎士を上手く使え。そいつは一つの武器だ。」


リリア「相変わらず素直じゃないわね、分かってるわ。」


二人はこの場から姿を消した。


恐らくマリアとリリアはリアルでも仲良いのだろう。


そしてそんな二人の仲を裂いた出来事とこの決闘は一体なんだ?


そして残ったのは俺とリリアだけだった。


ウィル「んで、何が起こってるのか説明してくれるか?」


リリア「今日は無理よ、私にもやる事があるからね。でも明日の・・・午後2時空いてるかしら?」


明日から春休みで学校もない。


ウィル「空いてるよ。」


リリア「なら、そこに・・・中央広場の噴水に集合で。そこで説明するわ。後フレンド登録?だったかしらそれってどうやるの?」


ウィル「ええっとまずメニューを開いて・・・」


一通り説明した後お互いフレンド登録をした。


さっきテオでやり方を学んでおいて良かった。


リリア「これでいいのね。分かったわありがとう。」


ウィル「いいよ。明日の午後2時に中央広場の噴水ね、了解。」


リリア「遅れないでよね?」


ウィル「これでも約束を破ったことは一度もないよ。」


リリア「そう、安心したわ。それじゃあまた」


ウィル「おう、また。」


簡潔な別れの挨拶をした後リリアもログアウトしその場から消えた。


ウィル「・・・はぁ。初日から詰め込みすぎじゃない?」


誰に文句を言うわけでもなくただ空に向かって言った。


明「一日目からハードだなぁ・・・」


リリア「これMMOよね?モンスターと一回も戦ってないんだけど。」


明「決闘ばかりしてるからなぁ・・・まあもっと連戦するのもあるんだが・・・」


リリア「はいはい、先の話はそこまで。今回の解説は?」


明「今回は片手剣スキルについてだ。」


リリア「片手剣は扱いやすいくてスキルも強いのが多いイメージだわ。」


明「<ファストテート>は回転率が良く、<フォーススラッシュ>は追撃や距離を取る相手に使える、<ライデンシャフト>で火力も良い。バランス型ではあるがデバフや行動制限などが少ないからもう片方の手に盾や<魔法の手>によるバフやデバフをかけるのもよし、プレイヤーによって特徴が現れるな」


リリア「まあ、あなたは盾に大剣だけどね」


明「俺が言うのもあれだがその組み合わせはオススメはしない。普通に片手剣と盾でいい。」


リリア「じゃあなんで?」


明「ロマン。ゴツい剣に盾が合わさればそれは最高のロマンだから」


リリア「はぁ・・・結局勝ててるから何も言えないわ。」

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