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「特別な友人」

 学校での友人は多いんじゃないかという隼人の問い。それに香澄は躊躇うことなく答えた。


「そりゃあ、表面上の『友人』はいっぱいいるけど……皆私の外見とか表面上の性格だけ見てるの」


 隼人は、外見だけで好きだと告白をしてその流れでここまでやってきた俺も同じではないか、と思った。


 そんな隼人の疑問が見え見えであるかのように、香澄は答える。


「清原くんは私の外見も見て告白してくれたように見えるかもしれないけど……清原くんは、私のふとした仕草を見て言ってくれたんだよね?」


 的を射た発言だったが、隼人は少し思い悩んだ。


「……わからない。確かに、住友さんの仕草に可愛いと思ったのは事実だけど、他の女子生徒が同じような仕草をしたとして、可愛いと思うかわからない」

「それに清原くんは、純粋で誠実だと思うから」

「他の誠実で純粋な生徒に謝った方が良いんじゃないか。他にも俺よりも純粋で誠実な生徒なんていくらでもいると思うけど」


 隼人は香澄とは違って褒められ慣れていなかったので、照れてしまい、素直に褒められることはしなかった。というか割と酷いこと言った。


 しかし香澄は、そんな隼人の心中を見透かしたようにいたずらっぽく笑った。


「とにかく、私は清原くんのことをただの友達だとは思ってないから」

「よくわからないけど、ありがとう」

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