表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

50/147

第49話 ステータス隠蔽の真実の一部

 禁書の表紙を確認する作業を続けて1時間。


 やっとこの世界の歴史について書いてある本を見つけた。


 はぁ……やっと見つかった……。


 おかしいだろ……なんで禁書とか言うやつが何百冊もあるんだよ……。


 俺は既にヘトヘトになりながらもなんとか読み始める。


 しかしこの世界の歴史はゲームとほぼ一緒だった。


 違うところといえば、200年前に人魔戦争があったと言うことで、これが隠蔽の鍵になっていると思っている。


 人魔戦争とは、人族と魔族の戦争だ。


 この時は全ての兵士がスキルを使っていたと書いてある。


 と言うことは、200年前にはスキルの存在が当たり前で、ステータスのことを知っていたと言うことだ。


 ならこの200年の間に何かしらあったと考えた方がいいだろう。


 しかしほんの200年でステータスのことをほぼ完全に隠すことが可能なのか?

 

 いくらあの時代の人間が死んでいたとしても、何かしら残っていると思うんだけどな……。


 俺は本を閉じて辺りを見回すと、ふと1つの本が目に入った。


 そしてその本の表紙を確認して思わず叫びそうになる。


 その本の題名は、『ステータスについて』だ。


 もうこれはビンゴだろ。


 俺は嬉々としてその本の中身を確認する。


 その本にはこんなことが書かれていた。


『ステータスとは、神が魔族に対抗するために人間に授けた能力。全ての人間が持っている。「ステータスオープン」と言うことで見ることが出来る。魔族や魔獣はこれを持たない』


 うーんおかしいな……。


 魔族も魔獣もステータス持ってるんだけどなぁ……。


 しかしこの本には持っていないと書かれている。


 まぁ今は大して関係ないし、取り敢えず置いておくか。


 俺は本を収めようとして、驚愕に目を見開く。


「えっ……?」


 なんと本を収めた瞬間に、本棚がずれて隠し通路が出てきた。


 こんな通路、ゲームでは出てないぞ!? 


 しかし気になるし、行ってみるか。


 俺は隠し通路の階段を降りる。


 そこには壁全体が本棚となっている広い部屋があった。


 俺はその中の1つの本をとって表紙を見てが固まる。


『ステータスが隠蔽されている理由』


 と書いてあったからだ。


 俺は取り敢えず後で見るとして、他にも本を漁ると、驚きの事実がわかった。


 この部屋には10万部くらいの本があるのだが、その全てがステータスに関する物だったのだ。


 【加速】を使いながら超速で表紙を見たから間違いない。


 まぁそのせいで酔ってしまったが。


 しかもさまざまな人が書いた、それぞれ違う本が集められている。


 こんなに沢山の本を隠し部屋に置いておく理由なんて一つしかない。


 この隠蔽には王族が関与していると言うことだ。


 だがなんで隠蔽するんだ? 国を守るのに兵士が強ければいいことしかないと思うんだけど……。


 いや反乱を防ぐためか。


 ただの兵士が強かったら危うくなるのは貴族と王族だからな。


 兵士は圧倒的に平民が多い。


 そのため平民が反乱を起こしても大丈夫なようにステータスを隠していると言ったところか。


 なら知っている人がいるはずなんだけど今まで聞いたことがないな。


 どうやらもっと色んな思惑が隠されていそうだ。


 しかしこの国の王族が隠蔽に関わっているのが分かったのは物凄い収穫だろう。


 俺は1つの本を模写して隠し部屋を出た。






☆☆☆






 図書館を出ると、エレノアも既に戻っていた。


「ソラ様、もう戻りますか?」


「エレノアは収穫はあったか?」


「私はしっかり役割を果たしてきました」


「俺も興味深い本を模写してきたから、帰ったら情報交換しよう」


「了解です」


 俺たちは行きと同じ様に警護を突破して家へと帰った。

なんと総合評価が1000ptを超えていました!


ありがとうございます!


この作品が、面白かった!続きが気になる!などと思っていただけた方は、


下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしてくださると嬉しいです。


勿論、★☆☆☆☆でも良いので入れてくれると作者が喜びます。


またブックマーク登録やいいね、よろしくお願いします!


ではではまた次話で。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ