表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

46/147

第45話 先輩2人とクリスティーネとのカフェ

 結局アメリア先輩とレオナ先輩、クリスティーネと俺の4人でカフェに行くことになった。


 クリスティーネにバレないようにしようと思っていたのに、一緒に行ったら意味ないじゃないか……。


 俺は少し気分が落ちるが、どうせなら初めてカフェに行くんだし、ケーキとかあるなら食べたいな。


 そんなことを考えながら、初めてのカフェにを楽しみにしていると、あっという間にカフェに着いた。


 レオナ先輩が扉を開ける。


「いらっしゃいま……せ!?」


 爽やかイケメンの店員はにこやかに挨拶をしていたが、どうやらこの学院の生徒だったらしく、生徒会長がきたのを知って驚いていた。


 いや生徒会長が来たからと言うわけではなく、今の状態に驚いているのだろう。


 今クリスティーネは、俺と腕を組んでいる。


 クリスティーネのみんなの印象は、たとえどんなにイケメンでお金持ちな男に告白をされても全てバッサリ断り、一切男との関わりを持とうとしない冷徹な人だった。


 勿論始めは俺もそう思っていたのだが、今のクリスティーネを見ていると、未だにびっくりする。


 そんな人が今笑顔で男の腕を抱いて、楽しげに話しているのだ。


 俺達1年ならまだしも、2年生や3年生の驚きは相当なものだろう。


 しかし流石俺の尊敬しているカフェ店員。


 すぐに持ち直して営業スマイルを浮かべて言い直した。


「すいません……少し驚いてしまいました……。改めて……いらっしゃいませ! 4名様でよろしいですか?」


「はい」


「それでは彼方にお座りください」


 そう言って席に案内してくれた。


 俺達が座ると去っていき、少ししたら別の店員が来て、


「お決まりのようでしたら、ご注文お伺いします」


「じゃあ私はコーヒーと、モンブランをよろしく頼みますわ」


「私は抹茶ラテとティラミスね!」


「私はカプチーノとスフレパンケーキ」


 すると、みんな何も見ずに注文していく。


 て、手慣れている……ッ!


 俺は注文表の1番食べた事のありそうなのを選ぶ。


「じ、じゃあ俺は苺のショートケーキで……」


 飲み物は今正直わからなすぎて要らないから、取り敢えず無難なスイーツを頼んだ。


「ドリンクが、コーヒー、抹茶ラテ、カプチーノの3品。スイーツが、モンブランとティラミス、スフレパンケーキに苺のショートケーキでよろしいですか?」


「はい、大丈夫です」


「それでは少々お待ちくださいませ」


 そう言って店員さんは行ってしまった。


 すると早速クリスティーネが、俺に聞いてくる。


「それでソラ君が知りたい私のことってなぁに? 会わなかった間のこと?」


 本当は俺とどんなことをしていたのかなどを聞きたかったが、取り敢えず頷く。


「う~ん、ソラ君と離れ離れになった時は、ひたすら魔法の練習と魔獣狩りをしていたのよ」


「へぇ……」


 それは初耳だ。


 ゲームでは、何故か知らないけど過去のことを話したがらなかったからな。


 しかし魔獣狩りをしていたのなら、大分levelは上のはず……。


「……【鑑定】」


 俺はボソッとクリスティーネを鑑定する。


_______________________

クリスティーネ・フォン・アイス・ヘルツォーク

人間

level:100

_______________________


 あれ? どうしてスキルが見えないんだ?


 クリスティーネのlevelまでしか俺の鑑定では見れなくなっていた。


 ステータスを隠すのは、意識では絶対に無理だ。


 それこそスキルを持っているか、【阻害】の魔道具を着用しているかの2つしかない。


 勿論俺はどちらも持っていたが。


 しかしこの世界で鑑定を阻害されたのは初めてだ。


 もしかして公爵家くらいになると、ステータスの存在を知っているのか?


 しかしもし知っているなら、どうして少しも噂にならないんだ?


 だってこの力が有れば、誰だってある程度強くなることができるようになる。


 いや、誰だってある程度強くなれるのがいけないのか……。


 もしそいつらが反乱を起こしたら鎮めるのが大変になるからな。


 そう考えると、ステータスを隠蔽するのもしょうがなくなってくる。


 しかしこうやってステータスを見られるのを阻害しないといけないとなると、俺も使った方がいいかもしれないな。


 うっかり見た人が、ぶっ倒れてしまうかもしれないし。


 エレノアとフェンリルにも阻害の魔道具を渡すとしよう。


 結局今回は、特に何もクリスティーネに関しての情報が得ることができなかった。


 しかし、ステータスを隠蔽しないといけないことが分かっただけでもよしとしよう。


 それに新しい知り合いが出来た。


 知り合いが多くて損はしないと、前世の陽キャが言っていたし。


 俺はアメリア先輩とレオナ先輩にお礼とさよならを言って別れた。


 クリスティーネは、一足早く生徒会室に戻っている。


 しかし……苺のショートケーキ美味しかったな……。


 またここにくるとしよう。


 次は絶対にサラと2人きりで!


 そんな感じで呑気に帰っていた俺だが、その間に、俺のファンクラブが作られているなど知る由もなかった————




読者の皆様へ


この作品が、面白かった!続きが気になる!などと思っていただけた方は、


下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしてくださると嬉しいです。


勿論、★☆☆☆☆でも良いので入れてくれると作者が喜びます。


またブックマーク登録やいいね、よろしくお願いします!


ではではまた次話で。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ