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第39話 魔神剣乙夜

 俺は目の前に現れた、1つの刀を手に取る。


 見た目は黒の塗装が所々剥げているような感じだ。


 しかし《神剣夜明け》と同じくらいの力を感じる。


「【鑑定】」


______________

魔神剣乙夜(裏)

等級:??

《効果》

全ステータス+500

《専用スキル》

【魔聖剣気】【神技:深い夜の訪れ】

《装備条件》

・刀に認められる。


・神が丹精込めて作った一振り。この剣を一振りすれば理が変えることが出来ると神々の間に伝えられている。

______________



 

 やはりぶっ壊れ性能だな……。


 しかし今回は専用スキルを使わないと絶対に勝てないから、何とかして時間稼がないといけない。


「【魔聖剣気】」


 暴力的な気が俺を包み込む。


 ぐッ……これはキツイ……早く決着をつけないと俺の体が壊れてしまうな。


「【鑑定】」


_______________________

キメラ(合成種)

level:180

_______________________


 なるほど……アビスドラゴンと同じくらいか。


 これなら余裕なんだが、【魔聖剣気】の体力消費が激しすぎる。


 俺は思いっ切り踏み込んで、一気に懐に入る。


「シッッ!!」


 そして乙夜を横薙ぎする。


 すると本当はめちゃくちゃ硬いはずのキメラを綺麗に真っ二つにした。


 おお、気持ちいい! 切断面も綺麗に斬れているし。


 ただ中はめちゃくちゃ気持ち悪い。


 なんか色々なモンスターが合わさっているから内臓がおかしい。


 だって胃が5個くらいあるんだもん。


 俺は更に原型が分からなくなるまで斬り刻む。


 よし、今だ!  


 俺は意識を集中させようとすると、危険を感じ取ったのか、物凄い速さで再生し出した。


 何ッ!? なんでこんなに早く再生するんだ!? 


 ゲームでももっと時間が掛かっていたはずなんだけど!?


 くそッこれじゃあ専用スキルが使えないじゃないか。


 俺は再びキメラを斬り刻む。


 しかしゲーム時よりも遥かに速く再生する。


 その再生の途中で魔法を放つ。


「【グラビティ】【シャイニングレイ】ッ!」


 キメラを重力が襲う。


 それにより、地面に縫い付けられたキメラに、シューマが使っていた上級魔法を撃ち込む。


 キメラが極光で焼かれていく。


 よし、焼かれると再生の時間が遅い!


 俺は【シャイニングレイ】を何個も展開して、刀を戻し、意識を集中させた。






☆☆☆

(三人称)




 

 ヴェロニカが1人森の中を駆ける。


「くそッ! どうしてキメラも何もできずにやられているんだ!? あれが勝てないならもう俺に勝ち目はない」


 みんながソラとキメラの戦いに目を向けているうちに、ヴェロニカはこっそり逃げ出していた。


(兎に角ここから逃げないと……。そして組織にもいられない……幹部の奴らに殺される……くそッ、本当についてない!)


 心の中で愚痴りながら走る。


 すると自分専用の転移魔法陣を発見した。


「よし! これで逃げれば……」


「貴女が逃げられると本当に思っているのですか?」


「えっ……?」


 ヴェロニカは急ブレーキして止まると、目の前に居たのは、先程キメラに吹き飛ばされていた女だった。


「貴女はソラが捕らえると言っているので、大人しく捕まってください。そうしたら痛い目に合わなくてすみます」


「はっ! なんで俺がそんなことを聞かないといけないんだ!? そこを退けッ!!」


(コイツはキメラに呆気なく吹き飛ばされていたから、きっと俺でも勝てる!)


 ヴェロニカは【身体強化】を発動して、エレノアの懐に入ろうとする。


 冷静な時のヴェロニカだったらこんなことはしなかっただろう。


 キメラに吹き飛ばされて無事でいれる人間なんていないのだから。


 ヴェロニカはエレノアの心臓目掛けて短剣を刺す。


 しかし突如姿がかき消え、気付けば自分の足が目の前に転がっていた。


「ぎゃああああああ!!」


「だから言ったのに……。ですがこれで任務完了です。あとはお願いします、ソラ様」


 ソラのいる方向を見て、エレノアは祈った。






☆☆☆

(ソラ視点)






 俺は上級魔法を展開しながら意識を集中させていた。


 ヴェロニカはエレノアがなんとかしてくれるからいいとして、俺はコイツを速く倒さないとな……。


 ふぅ……。


 俺は息を整える。


 そして居合の構えに入り、相手を斬ることだけに意識を集中させる。


 周りの音が消えた。


 そして周り景色の色が消える。


 匂いや感覚も消える。


 俺はゆっくり抜刀した。




 ————神技:深い夜の訪れ————


 



 世界に深い夜が訪れる。

  

 そこには星も浮かんでいない。


 ただ標的を飲み込む為に存在する。


 そしてその夜にキメラが吸い込まれ、消えてしまった。


 俺はそれを確認すると刀を鞘に戻す。


 すると俺の五感が正常な働きを再開した。


 これによって色が認識できる。


 俺は空を見上げると、先程とは違い、満点の星の綺麗な夜空がそこにあった。


読者の皆様へ


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勿論、★☆☆☆☆でも良いので入れてくれると作者が喜びます。


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ではではまた次話で。

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